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相手に“Where are you from?”と聞くのは失礼?身に付けたいポリティカル・コレクトネスを意識した話し方【ビジネス英会話のコツ】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月5日 9時15分

相手に“Where are you from?”と聞くのは失礼?身に付けたいポリティカル・コレクトネスを意識した話し方【ビジネス英会話のコツ】

(※写真はイメージです/PIXTA)

世界の英語人口の多くを、第2言語として英語を使うノンネイティブ・スピーカーが占めていると言われています。ビジネスの世界でも、ネイティブ・スピーカーだけでなく、多種多様なバックグラウンドを持つノンネイティブ・スピーカーの人たちと関わり合うことになります。グローバルで活躍する人たちは、相手に対する気遣いを意識した話し方を常に心がけています。ぜひ心に留めておいてください。本記事では、ビジネス特化型オンライン英会話「Bizmates」を手掛ける伊藤日加氏の著書『会議・プレゼン・メール・雑談で失敗しない! シンプル・丁寧・効果的なビジネス英会話のコツ96』(あさ出版)より一部を抜粋・再編集して、ポリティカル・コレクトネスを使った表現の仕方についてご紹介します。

ポリティカル・コレクトネスを意識して話す

グローバルタレントとして活躍する人は、ポリティカル・コレクトネスを意識した話し方ができています。

BAD EXAMPLE

A : In Japan, too many old people are a big problem.

日本では、老人が多すぎることが大きな問題になっています。

B : Oh, I see.

なるほど。

A : So, many companies need more manpower.

ですから、多くの企業が人手を必要としているのです。

B : Right.

そうですね。

GOOD EXAMPLE

A : In Japan, the aging population is a major issue.

日本では、高齢化が大きな問題になっています。

B : Oh, I see.

なるほど。

A : So, many companies need more human resources.

ですから、多くの企業が人材を必要としているのです。

B : Right.

そうですね。

Biz Tip

近年、世界的に注目されるようになったポリティカル・コレクトネス(political correctness 略称:PC)は、「人種や民族、宗教、性別などのあらゆる属性を尊重し、差別や偏見を防ぐために、政治的・社会的に公正・中立な言葉や表現を使用すること」を意味しています。

日本でも、「お年寄り」や「老人」ではなく、「高齢者」を使うようになったのと同じく、英語圏でも、数年前までは一般的だったのに、タブーになりつつある単語や表現が数多くあります。特に、高齢者や女性、障がい者、少数派民族など、特定のグループについて話すときは、言葉を慎重に選ぶことが重要です。

英語でも日本語と同じように、同様の内容であっても、適切な表現のしかたは、時代とともに変化し続けています。

グローバルタレントとして、適切な言い回しのアップデートを図るためには、今にふさわしい表現を理解することが大切です。海外のニュースに触れたり英語圏の方と接したりするなど、できることから取り入れていきましょう。

OTHER EXAMPLES

・障がい者

handicapped の代わりに people with disabilities を使いましょう。

・恋人や夫婦

boyfriend / girlfriend、husband / wifeの代わりに、partnerを使いましょう。

・出身地を尋ねるとき

Where are you from?ではなく、May I ask what your cultural back ground is?(文化的背景をお聞きしてもいいですか)と聞きましょう。

日本人が間違えがちな外来語や和製英語

日本には外来語や和製英語があふれています。知らずしらずのうちに、外国人に対して使っていませんか。

BAD EXAMPLE

A : Jim, can you please fill out this anket

ジムさん、この anket に記入してもらえますか。

B : Sorry, I don't understand. Oh, you mean ‶survey.”

すみません、わかりません。ああ、「アンケート」のことですね。

A : Ah, yes. You can get a service ticket for coffee.

ああ、そうです。コーヒーのservice ticketを差し上げます。

B : Oh, you mean a free coupon.

ああ、無料クーポンのことですね。

GOOD EXAMPLE

A : Jim, can you please fill out this survey

ジムさん、このアンケートに記入してもらえますか。

B : Sure. No problem.

もちろんです、問題ありません。

A : You can get a free coupon for coffee.

コーヒーの無料券を差し上げます。

B : That's great.

それはいいですね。

Biz Tip

「英語だと思っていたが和製英語だった」。これは、英語を学習中の日本人のビジネスパーソンによく見られるケースです。「アンケート」は外来語の最たる例です。

フランス語のenquete(調査、質問)が、日本語に取り込まれて使われるようになったもので、英語では通じません。また、service ticketは和製英語です。

和製英語は、日本人が作り出した言葉なので、ネイティブ・スピーカーを含め、英語でコミュニケーションを取る相手には通じません。使われる機会の多い外来語や和製英語はチェックしておきましょう。以下に、いくつか代表的な例を紹介します。

① 外来語

・アンケート= フランス語の enquete から。

・アルバイト= ドイツ語の arbeit から。

・テーマ = ドイツ語の thema から。

② 間違った意味で使われている和製英語

・service ≠無料

正しくは、「サービス、点検、修理、業務」を意味する。

・appeal ≠アピール

正しくは、「懇願、訴え、訴求力」などを意味する。

・cunning ≠不正行為

正しくは、「ずる賢い、抜け目のない」を意味する。

③ 略語

・セクハラ。正しくは、sexual harassment。

・パソコン。正しくは、personal computer。

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