自動車業界の2024年度4-9月期決算 販売台数はマイナスだが、円安の恩恵を受ける【解説:三井住友DSアセットマネジメント株式会社】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月13日 9時45分
(※写真はイメージです/PIXTA)
本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。
販売奨励金、認証不正問題に関する費用など一時的な費用負担が発生
■自動車大手の2024年度上半期の決算では、各社販売台数は減少しましたが、円安の恩恵が大きく増収を確保しました。競争力があるモデルを持つ会社は、販売奨励金や研究開発費の増加、品質保証費用、認証不正問題に関する一時的な費用の発生等にも関わらず、高水準の営業利益を確保しました。日産は、旧モデル処分のための販売奨励金が多額となり、営業利益が大きく減少しました。
■エンジンとモーターの両方を駆動力として使うパラレル式のハイブリッド車は販売台数が伸び、収益性も高いため、トヨタ自動車、ホンダの営業利益を下支えしました。ただし、営業外損益において、7月から9月末にかけ円高となったために発生した為替差損や中国事業の悪化で持ち分法損益が悪化し、各社の純利益は大きく減少しました。このような状況下でも、各社は自社株買いなど株主還元には意欲的な姿勢を示しています。
■トヨタグループ各社の2024年度上期決算は、世界の自動車販売台数が減少した影響を受けました。グループ各社はトヨタ自動車以外への売上高の構成が大きく、販売台数を大きく減らした欧米やアジアメーカー向けの収益が減少しました。しかし、ハイブリッド車向けの利益率の高い部品や材料に強みを持つデンソー、アイシンなど下表4社については、通期で営業利益増益を達成できる見込みです。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『自動車業界の2024年度4-9月期決算 販売台数はマイナスだが、円安の恩恵を受ける【解説:三井住友DSアセットマネジメント株式会社】』を参照)。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
この記事に関連するニュース
-
「巨額赤字」日野自動車、大底脱すも見えない進路 財務指標は悪化の一途、統合の行方も見えず
東洋経済オンライン / 2024年11月9日 8時10分
-
2024年9月中間決算、トヨタの最終益26.4%減、ホンダも19.7%減[新聞ウォッチ]
レスポンス / 2024年11月7日 9時0分
-
トヨタ 今年度の中間決算で最終利益が26%減少 認証不正など影響
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月6日 19時23分
-
トヨタ、純利益26.4%減 認証不正、中国苦戦が響く
共同通信 / 2024年11月6日 18時37分
-
”国内初”時価総額60兆円超えのトヨタ自動車、投資するなら個別株式?それとも…?
Finasee / 2024年10月29日 8時0分
ランキング
-
1アダルトサイト誘導を謝罪 米玩具大手マテル、箱に誤記載
共同通信 / 2024年11月13日 7時16分
-
2「虫混入報告」チロルチョコとシャトレーゼの明暗 企業ブランドを守るために企業ができること
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 9時40分
-
3オフィス内に「公園の遊具」? コクヨが狙うは「出社回帰」の波
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月13日 6時40分
-
4管理職を「続けたくない」理由 2位「給与面でのメリットを感じない」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月13日 7時0分
-
5トラブル時の「新幹線ホテル」実際に泊まってみた 車内で何人が寝ているのか、快適に眠れるか
東洋経済オンライン / 2024年11月12日 6時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください