ランチは昨晩の残り物を入れた自作弁当…〈手取り37万円〉47歳サラリーマン、昼に〈2,000円ランチ〉を楽しむ「エリートサラリーマン」に恨み節
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月25日 7時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
物価高は止まらず、給与は上がらず……そんな状況のなか、急にお弁当男子が増えたり、コンビニで安く済ませたりと、サラリーマンのランチ事情は様変わり。なかには、涙ぐましい努力をしている人もいるようです。
昔はワンコインだったが…1,000円を超えるランチ事情
株式会社 エミリスが既婚男女に対して行った『お金に関する夫婦喧嘩についてアンケート調査』によると、「お金に関して夫婦喧嘩することがある?」と質問したところ、「ある」が59.6%。その原因として最も多かったのが「金銭感覚の違い」で44.2%。「生活が苦しい」9.6%、「お小遣いの額」8.0%、「家計の負担割合」7.0%と続きました。
【金銭感覚の違いで夫婦喧嘩経験者の声】
・お金の使い方や貯蓄に対する考え方の違いから、ストレスや不満が生まれる(30代 女性)
・お小遣いの使い道です。私からすると夫はどうでもいいことにお金をかけているように見えるので、よく考えて使ってほしいと伝えると喧嘩になります(40代 女性)
・子どもの学費等は気にするくせに、自分はコンサートなどに度々行っているので、金銭感覚について問い正すことがある(50代 男性)
お金に関する夫婦喧嘩について「わかる、わかる」と語る佐藤大輔さん(仮名・47歳)。
――以前、昼食代が500円だったんですけど、「それじゃやっていけない!」と訴えたら、そこから大喧嘩になりました
佐藤さん、昼食代を500円として1ヵ月1万円と換算。そして1週間に1度飲みに出かけるとして、1回5,000円。プラス1万円して「1ヵ月のお小遣いは4万円」とされてきました。確かに、10年ほど前であれば、あちらこちらでワンコインランチが行われていたり、牛丼も1杯500円以内だったり。500円あれば、100円コーヒーも飲めるという世界でしたが、最近の物価高ではとても無理。
総務省統計局『小売物価統計調査』によると、今年10月、牛丼(外食)1杯の価格は全国平均540円。2021年8月に444円でしたが、以降徐々に価格は上昇し、2023年4月に500円の大台を突破しました。
同じく、サラリーマンの昼食の定番であるラーメン(中華そば)は全国平均690円。2019年9月に580円でしたが、一気に600円を突破。さらに世界的な小麦価格の上昇により、この2年ほどは右肩上がりです。
――いまどき、1,000円を超えるランチも珍しくない。だから小遣いを上げろといったのですが、「じゃあそれだけ給与は増えているんですか?」と言われて、ぐうの音もでない
自作弁当をたいらげる普通のサラリーマンと、2,000円ランチを楽しむエリートサラリーマン
現在、佐藤さんの月収は45万円ほどだといいます。扶養家族が妻のほか、子どもが2人。手取りは37万円ほどだといいます。
【月収45万円サラリーマンの手取り額】
■額面…450,000円
■額面…374,744円
(天引き額内訳)
健康保険料…21,956円
介護保険料…3,520円
厚生年金保険料…40,260円
雇用保険料…2,700円
源泉所得税…6,820円
※東京都にて就業と仮定。昨年の収入によっては、手取り給与から、別途住民税が控除される場合がある。
――受かればですが、上の子は来年大学生。これから支出も増えるし、我慢するしかないです
ランチ予算500円では、とても外食なんてしていられない……そこで最近は自作の弁当を持参するようにしているといいます。長方形のお弁当箱の8~9割はご飯。そこに梅干を添えるか添えないかは、その日の気分。そして残りのスペースに、昨夜、食卓に並んだおかずを詰めて完了です。
――昨晩はハンバーグだったので、自分の分を3分の2だけ残して、今日詰めてきました
なんとも涙ぐましい努力をしている佐藤さん。「最近はお米も高いでしょ。妻が『そんなにギュギュっと詰めないで。お米も高いんだから」と目を光らせています」と自虐笑い。そんななか、ふと空しく感じるのは同年代のサラリーマンのこんな言葉。
――昼に2,000円も使っちゃったよ
――この辺は高いもんな
佐藤さんが働くエリアは大企業の本社が多く、いわゆるエリートといわれるサラリーマンがあちらこちら闊歩しています。だからでしょうか、このエリアのランチ価格はどこも強気で、ランチに飲み物をつければあっという間に2,000円を超えます。佐藤さんが手作り弁当を持参するのもこんな事情。
――こっちは昨日の夕食を残して弁当を作ってきているのに……なんなんですかね、この差は
サラリーマンの力の源であるランチ。思う存分いただけるように、まずはさらなる賃上げを祈るしかありません。
[参考資料]
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