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家なんて建てられる気がしません…月収47万円・43歳サラリーマン「不動産業者の見積もり」に悶絶。決断を渋った5年前の自分に「お前、バカか」と大後悔

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月29日 5時15分

家なんて建てられる気がしません…月収47万円・43歳サラリーマン「不動産業者の見積もり」に悶絶。決断を渋った5年前の自分に「お前、バカか」と大後悔

写真はイメージです/PIXTA

人生最大の夢であるマイホーム。何千万円という買い物を、何十年という返済期間とともにするわけですから、検討に検討を重ね決断するものです。しかし、慎重すぎたことに後悔するケースも珍しくありません。

住宅購入を検討も「もう少し頭金を貯めてから」と見送り…それから5年

総務省『令和5年住宅・土地統計調査』によると、日本の持ち家率は60.9%。過去30年間、60%前後で推移しています。「いつかはマイホーム」は、多くの日本人にとって人生最大の夢。その夢を叶えるタイミングとは?

山田涼太さん(仮名・43歳)。共働きの妻(40歳)、長男(5歳)、次男(3歳)の4人家族。長男が小学校に上がる前にマイホームを実現しようと動き出しました。

山田さんがマイホームを検討するのは2度目。1度目は長男が生まれたばかりの頃で、住宅購入の知識はまったくゼロでスタートしたといいます。希望は通勤1時間圏内の都内で、注文住宅、または分譲戸建て。予算は6,000万円。

いろいろと見て回るなか、東京市部で条件に合うものがいくつかあったといいます。しかし、不動産会社から「頭金は物件の1~2割程度というのが一般的」ということを教えてもらったそうです。このとき「頭金のことなど考えてなかった」という山田さん。貯金をかき集めれば、物件価格の5%程度にはなりそうですが、それだと貯金ゼロという事態に。子どもが生まれたばかりのなか、それは少々不安です。

不動産会社からは「お客様ならフルローンでも大丈夫ですよ」「ペアローンならさらによい家が買えますよ」とセールストーク。しかし山田さんは、万一のことを考えてペアローンはNO。またローン返済の負担も考えて、「もう少し頭金を貯めてからにしよう」という方針に決まったといいます。

それから5年。頭金は1,500万円ほど貯まり、さらに月収は5万円ほどあがり47万円、年収が60万円ほどあがり810万円に。長男が就学前と家探しのベストタイミング。満を持して、以前、契約寸前までいった不動産会社に再び訪問しました。以前検討したところのほど近くに、希望に合った土地があると連絡をもらっていたのです。

サラリーマン「家なんて5年前に買っておけばよかった」と後悔

5年前と比べて頭金は十分にあるし、給与もあがった。山田さん、コスト的な懸念はないと思っていました。ただ以前の希望に基づいて出してくれた見積もりをみてビックリ。

――えっ、こんなに高いんですか

と驚きの声を上げると、

――この辺の土地は、5年前と比べると10~15%ほど上がっています

――最近は建築費の高騰もすごくて、1.5~2倍くらいになっていますね

【5年前の見積もりと、今回の見積もり】

土地:3,000万円→3,400万円

建物:2,000万円→3,000万円

合計:5,000万円→6,400万円

この5年で地価や建築資材、人件費の高騰により、マイホームはさらに高根の花に。もし5年前、フルローンでマイホームを決断していたら……返済方式は元利均等、金利は0.5%、返済期間は30年とすると、月々の返済は14万9,594円。そして今回、返済方式や金利は5年前と同じとして、頭金は1,500万円、ただし返済完了時期を同じにするため返済期間を25年とすると……月々の返済は17万3,788円。頭金を貯めたにも関わらず、返済負担は増えていました。

――こんなに家が高くなっているなんて……とても建てられる気がしません

そう躊躇していると、「今後、家はさらに高くなりますよ」と、決断を迫ってくる不動産会社。確かに、5年前と同じような間違いを今回も犯そうとしているかもしれない。そう思うと「買います!」といいたくなるけど……。

――早く買っていれば……5年前の決断を渋っている自分に「お前、バカか!」と叱ってやりたいです

さらに今後気になるのが住宅ローンの動向です。ゼロ金利解除により、住宅ローン金利は今後上がるといわれていましたが、実際のところどうなのでしょうか。マンションリサーチ株式会社が今月上旬に発表したリリースによると、

・メガバンクが適用金利を上げずに業界最安値になるというトピックスはあるものの、変動金利は上昇トレンド

・10年固定金利はさまざまな要因により金利動向は左右されるも、今後も長期的な上昇が続くと予想。全期間固定金利も10年固定金利と同じポイントが注目される

と、変動金利も固定金利も、金利上昇は避けられない様子。また5年待ったときには、目も当てらえない……そんな状況になっているかも。ただすべては予想でしかなく、山田さんも自身で決断するしかありません。

[参考資料]

総務省『令和5年住宅・土地統計調査』

マンションリサーチ株式会社【住宅ローン金利の推移】金利上昇に伴う住宅ローンへの影響

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