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こんなに喜ばれるものなんだ…帰省で実家に帰ったら高齢の親にやってあげたい〈ちょっとしたお手伝い〉3つ

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月28日 11時15分

こんなに喜ばれるものなんだ…帰省で実家に帰ったら高齢の親にやってあげたい〈ちょっとしたお手伝い〉3つ

(※写真はイメージです/PIXTA)

実家に帰省する度に実感する「親の老け」。親のためにサポートをしてあげたい、旅行に誘ったら喜んでくれるかな?などと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、考えているうちに恩返しをするタイミングを逃してしまうこともあるのです。次の帰省時に実践できる小さな恩返しについて田中克典氏の著書『親への小さな恩返し100リスト』(主婦と生活社)より解説します。

ふとんを干して取り込む

重いものを動かしたり、大きなものを運んだりする作業は無条件に喜ばれます。帰省したときに天気が良ければ、ぜひ親が寝ているふとんを干してあげてください。

足腰が弱り、筋力が低下した高齢者に、力を必要とする作業は困難。ふとんを抱えてベランダを歩くのは、バランスを崩して転倒するリスクを免れません。親には「一人でやらないで」と話し、帰省した際にやると決めておいてもいいくらいです。

快晴なら、ふとんを干す時間は裏表を1時間ずつで十分。できれば毛布やまくらも一緒に干す。日光を浴びて乾燥したふかふかのふとんで寝るのは気持ちがいいもの。その日の夜は、親とまくらを並べて寝るのもいいかもしれません。

親がベッドで寝ているなら、マットレスを外に干すのは大変ですが、寝室の日当たりがいい場所に敷けば乾燥はできます。それができなければ、せめて上下や裏表はひっくり返してあげましょう。向きを変えることで、マットレスの一部にばかり体重がかかって凹むのを防ぐことができます。

しょうゆやサラダ油など、重いものを買っていく

重いものや大きなものに親が難儀するのは、買い物にも当てはまります。お米、しょうゆ、サラダ油、お酒、ミネラルウォーターや清涼飲料水、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンタオル、洗剤などの消耗品――。そういった定期的に購入する「重い品物」「かさばる品物」は、帰省したときに買いそろえ、次の帰省まで切らさないようにストックしておくといいでしょう。

車があるなら、量販店で安く大量に買うのがトクかもしれません。なければ近所で調達。でも大量の品物を両手にぶら下げて歩くのは若い人でも一苦労。有料の場合もありますが、配達サービスなどを上手に利用してください。

子の側に一番負担のない方法は、ネットショップを活用することです。事前に何が必要かを親と相談し配達日・時間帯を自分が帰省した後に指定しておけば、買い物に行く手間も、荷物を持つ苦労も省けます。また、ネットで「最安値」を探せば、量販店よりも安く買える商品もありますから、経済的にも子の負担は少なくなります。

気を付けたいのは、買いすぎないこと。たとえば2リットルのミネラルウォーターなどは、常温で1~2年間は保存ができますが、だからといって大量に買っても置き場所に困ります。あるお宅では、ミネラルウォーター6本入りのダンボール箱が廊下に十数箱も積み上げられていました。これでは通路を狭くするだけでなく、地震が起こったら崩れてくるのではと心配になりました。

洗剤などは大容量の商品が価格も割安ですが、たとえば袋入りの液体洗剤は、そのままでは重くて扱いにくいものです。買ってきたら、詰め替え作業まで済ませておけば親は助かるでしょう。帰省のたびに残量を確認して下さい。

調味料も大容量なら割安ですが、賞味期限があります。1リットル入りのしょうゆを買っても、親が一人暮らしなら期限内に使い切れないかもしれません。調味料や食用油は開封すれば劣化が始まります。大容量を買って小分けにするのではなく、適当なサイズを切らさないようにストックしておけば十分です。

電球&電池を換える

「部屋の電球が切れた!」という例は、かつては独居高齢者の“困りごと”の代名詞のようにもいわれました。手が届かない場所にある電球や蛍光灯の取り換えは、転倒のリスクが非常に高い作業です。たとえ実家に踏み台や脚立があっても、親には絶対にさせないようにしてください。天井付近の照明器具は、切れる前に長寿命のLED電球に換えることをおすすめします

ただ、この項で重要なポイントは電球ではなく、親にとって「予期せぬ困りごと」は頻繁に起きるということ。ちょっとしたお手伝いで解決する困りごとは、地縁の人たちの助けを借りるのが一番です。帰省したら、お隣さんやご近所さんに声を掛け、親の小さな困り事を助けてもらえるように頼んでおきましょう。

また、町内会のようなさまざまな「支え合い活動」も頼りになります。「遠くの親類より近くの他人」という言葉もある通り、地域の助け合いは、親にちょっとした不便が起きたときの保険のようなものです。

田中克典

ケアマネジャー

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