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〈退職金3,000万円〉〈最高月収100万円〉〈貯蓄5,000万円〉60歳の元エリートサラリーマン、余裕の老後のはずが「まさかの夜逃げ」。自宅ドアの向こうに広がっていた衝撃光景

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月1日 8時15分

〈退職金3,000万円〉〈最高月収100万円〉〈貯蓄5,000万円〉60歳の元エリートサラリーマン、余裕の老後のはずが「まさかの夜逃げ」。自宅ドアの向こうに広がっていた衝撃光景

写真はイメージです/PIXTA

長寿化が進むなか、定年後も働くというのがトレンド。しかし本音は「会社のしがらみから解放されたい」という人が多いようです。それでも働き続けるのは、単純にお金の問題。つまり定年、さらには定年前に仕事を辞められるのは、ひと握りのエリートだけということ。しかし早々に会社を辞めたからといって、必ずしもバラ色のセカンドライフが待っているかといえば、そうでもないようです。

会社員の4割弱は「定年前に会社を辞めたい」と希望

サラリーマンであれば、定年まで働くのは当たり前。昨今は、定年以降も働き続けるのが一般的です。ただ実際は、働きたくて働いているわけではないようです。

Job総研が全国の20~50代男女に対して行った『2024年 定年に関する意識調査』によると、「定年で辞めたい」は26.9%、「定年以降も働きたい」は34.5%。そして「定年前に辞めたい」は38.6%となりました。実に現役世代の4割弱は、定年前に辞めることを夢見ています。

しかし現実問題、定年で辞めることはもちろんのこと、定年前に辞めることには大きなハードルがあります。それはやはりお金の問題。定年が60歳だとして、年金の受給は原則65歳。無収入の状態が5年間生じることがあります。このとき、スゴイ勢いで貯蓄が減っていきます。夫婦2人暮らしで月20万円の支出があったとしたら、1年で240万円、年金受給が始まる65歳までに1,200万円。その間、貯金残高からどんどんお金が減っていくのをただ眺めるしかなく、ある程度預貯金があっても、そんな光景に耐えることができるか……それであれば、年金受給が始まるまでは働いておこうと考える人が多くて当然かもしれません。

そんななか、大手IT企業で働く鈴木健太さん(仮名・38歳)の憧れだというのが高橋浩一さん(仮名・60歳)。鈴木さんの上司にあたる人でしたが、5年前に会社を退職。退職理由として聞いているのが、「もうお金は十分あるから」「早めにセカンドライフをスタートしようかと思って」というもの。

ここからは噂話ですが、高橋さんが定年を待たずに手にした退職金は3,000万円。現役時代、社のエースとして活躍していた高橋さんの最高月収は100万円はくだらないといい、さらにここからは噂の噂ですが、貯蓄は5,000万円を超えるとか。

――確かに、私も高橋さんの立場であれば早々に会社を辞めて、早めにセカンドライフをスタートさせるかも

定年5年前に会社を去ったエリートサラリーマン…退職の本当の理由

定年を待たずに会社を辞めてしまった憧れの人、高橋さん。どんなセカンドライフを送っているかは、これまたいろいろな噂話。

――会社を立ち上げて、すごい儲かっているらしい

――軽井沢に別荘を買って、二拠点生活を送っているらしい

――いや、海外移住したらしい

どれも本当のように思えるものでしたが、プライベートでの繋がりのあまりなかった高橋さん。本当のことを知っている人は少ないようです。ただどれも憧れのセカンドライフ。鈴木さんの高橋さんへの憧れは強くなるばかりだったといいます。

そんななか、まったく違う噂も。

――高橋さんは親の介護のため会社を辞めた。今も付きっきりで介護をしている

180度違う話でしたが、どうも信憑性の高い話として、広がっていったといいます。その後、話は急展開。

――高橋さんが介護しているお母さんを置いて逃げ出したらしい

話を整理すると、介護を必要していた80代の高橋さんのお母さん。脳梗塞の後遺症から寝たきりで、さらに認知症の症状も進行。昼夜逆転が激しくなり、高橋さん自身、まともな生活ができなくなっていたといいます。

そしてある朝、自宅を訪ねてきたケアマネージャーが目撃したのは、まるで夜逃げをしたかのような部屋の惨状。昨日まであった家財道具のなかには、なくなっているものもあったそうです。そしてベッドの上には、どうすることもできずに横たわっている高橋さんの母親。いつも母親の横にいる高橋さんの姿は見当たらず、携帯電話に連絡しても不通が続いたとか。後日、何とか連絡が通じ、高橋さんは自宅に戻ることに。しかし心労がひどく、入院することになったといいます。

厚生労働省『令和4年国民生活基礎調査』で、要介護度別にみた「同居の主な介護者」の介護時間の構成割合をみていくと、ほとんど付きっきりで介護をしている割合は、要介護3で3割、要介護4で4割、そして要介護5になると6割を超えます。

▼要介護3

ほとんど終日…31.9%、半日程度…21.9%、2~3時間…11.5%

▼要介護4

ほとんど終日…41.2、半日程度…20.0%、2~3時間…9.4%

▼要介護5

ほとんど終日…63.1%、半日程度…17.2%、2~3時間…9.1%

高橋さんのように、介護に熱心な人ほど、ある日、限界を超えてしまい、介護破綻に陥ってしまうケースがあります。介護に頑張りすぎてしまう人、さらにまわりに助けを求めることができない、孤立してしまった人がなりやすいといいます。高橋さんの場合、普段からお世話になっているケアマネージャーがいたといいますが、心のうちまでは相談できなかったよう。もう少し社会とつながりを持ったり、助けを求めたりすることができたなら、このようなことは起きなかったかもしれません。

[参考資料]

Job総研『2024年 定年に関する意識調査』

厚生労働省『令和4年国民生活基礎調査』

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