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会社設立の代行費用「8万円~15万円」だが…それでも「司法書士に依頼するほうが節約になる」ワケ【司法書士が解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月30日 8時10分

会社設立の代行費用「8万円~15万円」だが…それでも「司法書士に依頼するほうが節約になる」ワケ【司法書士が解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

会社設立手続きを司法書士に依頼する場合、代行費用(司法書士報酬)の相場は8万円~15万円です。決して安価ではないことから、「自分で申請しよう」と考える人も少なくありません。しかし、「経営者の時給」という視点で設立手続きを見直すと、専門家に依頼するほうが圧倒的に合理的であることがわかります。本稿にて具体的に見ていきましょう。設立支援実績1,000社以上の加陽麻里布氏(司法書士法人永田町事務所 代表)が解説します。

会社設立手続きを「自分でやる」は得策か?

会社設立を考えたとき、「設立手続きは自分でやれば費用を節約できる」という考えが頭をよぎるかもしれません。しかし、経営者にとって最も重要なリソースは「時間」です。経営者自身の時間を会社設立手続きに費やすことで、本来得られるはずのビジネスチャンスを失うリスクがあります。

経営者の1時間には、売上を生む力があります。経営戦略の策定、顧客との商談、人材の確保…。これらは経営者にしかできない、ビジネスの成長を左右する業務です。

「設立手続きにかかる時間」は“経営者の時給”に見合わない

設立手続きには、情報収集や書類作成、公証役場や法務局での手続対応や不備の修正などがあり、未経験者の場合は合計で20~30時間程度かかるとされています。

仮に経営者が1時間で10万円の価値を生むと考えた場合、設立手続きにかかる30時間は300万円に相当します。この時間を費やして節約できるのは、わずか数万円の専門家依頼料です。

さらに、次のような損失が発生する可能性もあります。

・設立遅延によるビジネスチャンスの逸失

→商品やサービスのリリースが遅れることで、顧客を失う可能性があります。

・不慣れな手続きによるストレスと消耗

→書類作成や調査に時間を取られ、経営に集中できなくなるリスクが生じます。

経営者の時給を意識すると、設立手続きを自分で行うことは「節約」ではなく、むしろ「高コストな選択」だとわかります。

専門知識がなければ、設立手続きはさらに高コストに

設立手続きは一見シンプルですが、実際には法律や手続きの専門知識が求められる場面が多々あります。

例)

・定款の作成と公証役場での認証

→会社の目的を明確に記載しないと、後に融資や許認可でトラブルになるリスクがあります。

・法務局への登記申請

→書類の不備があると、いつまでも登記が完了せず手続きが遅延します。

これらのミスは、結果的に設立が遅れるだけでなく、再提出や修正に時間を取られ、さらなるコストが発生します。一方、司法書士に依頼すれば、こうしたリスクを回避し、スムーズに設立が進みます。

専門家の力で「時間」と「コスト」を同時に節約

司法書士に手続きを依頼することで、経営者の負担が大幅に軽減されます。

(1)正確な手続きでミスゼロ

司法書士は、設立手続きのプロフェッショナルです。不備のない書類を準備し、1回で手続きを完了させます。不慣れな作業によるミスのリスクを完全に排除できます。

(2)電子定款を活用したコスト削減

司法書士が作成する電子定款を利用すれば、印紙代(4万円)が不要になります。これにより、依頼費用の一部をカバーでき、結果的にコストパフォーマンスが向上します。

(3)設立スピードが格段に向上

手続きの効率化により、予定どおりに設立を完了させることができます。これにより、ビジネス開始までのタイムロスを防ぎます。

代行費用は「出費」ではなく「投資」と考える

経営者が設立手続きに時間を割くことは、単なる作業に貴重なリソースを消耗させる行為です。一方、司法書士に依頼するコストは「投資」と考えるべきです。その理由は次のとおりです。

・経営者が本業に専念できる

→手続きの時間を、営業活動やマーケティング、商品開発に充てられます。

・設立手続き以外のアドバイスも受けられる

→資本金の適正設定、融資審査に有利な情報提供など、設立後の経営にもつながるメリットがあります。

経営者として注力すべきことは、「価値を生む仕事」です。それは、会社設立後の事業計画を練ることかもしれませんし、顧客との信頼関係を構築することかもしれません。その時間を「書類の記入」や「調査」に使うのは、非常にもったいない選択です。さらにいうと、手続きを覚えたところで、これを活用できる機会はほぼないため、意味がありません。

司法書士を活用することで、手続きのストレスから解放され、本来の役割に集中できます。結果的に、ビジネスの成功確率を高めることができると考えます。

設立手続きより「経営者にしかできない仕事」を優先

設立手続きを自力で行うことは、一見コストを抑えているように見えますが、実際には経営者の貴重な時間を浪費し、結果的に損を生む可能性があります。司法書士という専門家に依頼することは、「時間を買う」という賢い選択です。

経営者の時間には、お金以上の価値があります。設立手続きを司法書士にまかせることで、あなたのビジネスの未来を描く時間を手に入れましょう。

加陽 麻里布

司法書士法人永田町事務所 代表司法書士

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