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「成し遂げたことも多いけど、大切なものが最後まで手に入らなかった人生」道長の嫡妻・倫子を演じきった黒木華に聞く【君かたり】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月15日 21時15分

「成し遂げたことも多いけど、大切なものが最後まで手に入らなかった人生」道長の嫡妻・倫子を演じきった黒木華に聞く【君かたり】

NHK提供

俳優の吉高由里子さんが主演する大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合・午後8時)の第48回「物語の先に」が12月15日(日)に放送され、出演者の撮影現場からのコメントが聞ける「君かたり」が公式サイト内で更新された。今回は、道長の嫡妻・源倫子を演じる黒木華さんのコメントを紹介する。(※読みやすいようにコメントを一部編集・修正しております)

大切な殿・道長の気持ちっていうことが最後まで手に入れられなかった人生

――「光る君へ」の源倫子の人生を振り返って

やっぱり倫子はやんごとないところの姫というか、父(源雅信)と母(藤原穆子)に愛されながら、自由気ままじゃないですけれど、大切に育てられてきた中から道長という人に恋をし、自分の子ども(藤原彰子)から帝が出るまで、いわゆる政治(道長が目指する政(まつりごと))に妻としてついていくっていう人生だったので。

だけどその中には一番、道長の気持ちっていうものがたぶん見えてこなかった生活っていうことがあったと思うので、成し遂げたことも多いけれど、大切なもの・殿(藤原道長)の気持ちっていうことが最後まで手に入れられなかった人生なのかもしれないなと思いました。

まひろと道長の関係を知ってなお、「殿に会ってくれ」と頼む倫子という女性の愛

――まひろと道長の関係を知って

難しかったですね。いろんな思いが襲ってくるといいますか、そんなに幼いときからの知り合いだっていうことももちろん知らなかったですし、道長とまひろは大事な友を一緒に葬っているというその事実もすごく大きいことでしたし、それを受け入れるまでにも時間がかかるといいますか、なかなか大きな出来事だったので それをきっと処理するまでに時間がいっただろうし……。

セリフにもありますけど、やっぱり彰子の気持ちというものがあるのと、でもまひろさんにやっぱり感謝はしているので、そこらへんのなんていうか整理のつかない気持ちというのが難しかったですかね。

――「殿に会ってやっておくれ」と頼む倫子

やっぱり自分の愛する人が最期を迎えるときに何が自分のできることなんだろうって考えた結果だと思うので。妻として、政治の支えをしてきたパートナーとして、やっぱり道長が一番望むものっていうのを考えた結果だと思うので、その間にはいろいろ葛藤はあったでしょうけど、やっぱりそれが一番だっていうこと。道長のことを思ってだと思うんですけどね。それがすごく愛だと思いますね。

第48回 「物語の先に」あらすじ

まひろは倫子(黒木華さん)から道長(柄本佑さん)との関係を問いただされ、2人のこれまでを打ち明ける。すべてを知った倫子は驚きと共に、ある願いをまひろに託す。その後、まひろは「源氏物語」に興味を持った見知らぬ娘と出会い、思わぬ意見を聞くことに。

やがて時が経ち、道長は共に国を支えた公卿や、愛する家族が亡くなる中、自らの死期を悟って最後の決断をする。まひろは道長が危篤の知らせを聞き……。

『光る君へ』

『光る君へ』は、平安時代中期の貴族社会を舞台に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公。のちの紫式部であるまひろが、藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で「光源氏=光る君」のストーリーを紡いでゆく姿を描く。脚本を手掛けるのは、『セカンドバージン』や『知らなくていいコト』『恋する母たち』などで知られる大石静さんで、今回が2度目の大河ドラマ執筆となる。

THE GOLD 60編集部

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