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10年後どこに住んでいる?税金は所得の「半分以上」…高給取り「オオタニサン」がアメリカに住むと起きること

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月1日 11時15分

10年後どこに住んでいる?税金は所得の「半分以上」…高給取り「オオタニサン」がアメリカに住むと起きること

(画像はイメージです/PIXTA)

メジャー移籍後話題に尽きない大谷翔平選手。超大型契約で移籍したドジャースでの1年目は想像以上の結果を生んだといっても過言ではないでしょう。エンジェルス時代にも記者からの税金に関する質問に対して「半分以上持っていかれる」と答えていた大谷選手ですが、ドジャース移籍後の所得はさらに高額になっていそうです。大谷選手の事例から国際税務のプロフェッショナルがアメリカの税制について解説します。

悲願のワールドシリーズ制覇

大谷翔平選手、山本由伸選手らを迎え、悲願のワールドシリーズを制覇したロサンゼルス・ドジャース。

特に大谷選手の話題が尽きない1年でした。前人未到の「50-50」達成の瞬間は、メジャーリーグの公式インスタグラムが発表する「2024年のベストプレー100」の第1位に選ばれました。

10年で7億ドルという超大型契約で入団した大谷選手ですが、これだけの結果を目にしてしまうと、ドジャースにとって安い買い物だったのかもしれません。

野球好き「大谷選手」ならではの契約

通常の契約であれば、10年にわたり毎年7,000万ドルが支払われるところです。

しかし、大谷選手の場合、10年間は年間200万ドル、残りの6,800万ドルは繰り延べして、2034年から2043年にかけて年間680万ドル受け取ることになっています。

また繰り延べ金に発生する高額の金利を大谷選手はもらわないと主張し、本来であれば6,800万ドルになるようです。

この契約はドジャースが良い選手の維持および獲得ができるように計らった大谷選手のアイデアで、アメリカメディアは大谷選手からドジャースへのプレゼントだと報道しました。

収入の半分が「税金」で持っていかれるワケ

エンジェルス時代も、インタビューで記者からの税金の質問にコメントしていた大谷選手。大谷選手ほどの収入があるとアメリカではどれくらい税金が持っていかれるのでしょうか。

この契約に関して税金の話をすると、現在、連邦税の最高税率は37%ですが、2026年からは39.6%に上がります。

また、大谷選手が契約当時住んでいたカリフォルニア州の最高税率も2024年からは14.4%となっています。カルフォルニア州に居住していれば、連邦税と州税で50%以上課税される計算です。

10年後どこに住んでいるかで税金に違い

また、繰り延べ金6,800万ドルの支払いが2034年に始まります。

そうなれば、カリフォルニア州ではなく、州税のないフロリダ、テキサス、ネバダ、ワンストン州が移住先としては、税金対策の面でいいかもしれません。

税金対策というなら、連邦法にはいかなる年金、もしくは類似した基金からの収入に対し、課税できないという法律があります。その適用を図るのも手です。

ただ、カルフォルニア州の税務当局は州外に出ていく納税者には特に厳しいことで有名です。

州外に引っ越した後、大きな収入を得た元居住者には必ずといっていいほど、税務調査を行います。カリフォルニア州居住者は全世界の所得を申告する必要があります。そして、州外に住んでいたとしてもカリフォルニアを源泉とする収入に対して必ず課税します。

すでにロサンゼルスに引っ越したとの報道もありますが、大谷選手が10年後、どの州に住んでいるか、税理士としては楽しみな部分があります。

税理士法人奥村会計事務所 代表

奥村眞吾

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