1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

ベトナム首相がホーチミン市の「新都市計画」を承認。2030年までに1人当たりGDP1万5,400米ドルを目指す

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月7日 7時0分

ベトナム首相がホーチミン市の「新都市計画」を承認。2030年までに1人当たりGDP1万5,400米ドルを目指す

ホーチミン市2区の高層マンション(写真:VNA/VNS)

ホーチミン市は、今後の成長に向けた新都市計画「マスタープラン」をファム・ミン・チン首相の承認を受けて正式にスタートした。2030年までにGRDP成長率年平均8.5~9.0%を目指し、デジタル経済や産業の発展を推進することを柱に、都市化率90%超を目標にしている。人口増加とともに、経済基盤の強化と貧困削減に向けた施策が進められ、ホーチミン市の未来が描かれている。本連載では、ベトナムの現地メディア『Viet Nam News』から、経済や金融に関連する文化・社会的な記事を翻訳・編集してお届けする。

ホーチミン市の都市計画「マスタープラン」を首相が正式承認

ファム・ミン・チン首相は、2021~2030年を対象とし、2050年を展望するホーチミン市における都市計画マスタープランを正式に承認する決定を署名した。

この計画に基づき、南部経済拠点であるホーチミン市は、10年間で年平均8.5~9.0%の域内総生産(GRDP)成長率を目指す。2030年までに1人当たりのGRDP(現行価格)は3億8,500万~4億500万ベトナム・ドン(約1万4,800~1万5,400米ドル)に達する見込みだ。

主な経済目標として、サービス業のGRDP構成比を60%以上に維持し、産業・建設分野は約27%(うち製造業が22%を占める)を目指す。農林水産業は約0.4%にとどめる一方、デジタル経済はGRDPの40%以上を占めると予想されている。

都市化率は2030年までに90%超

ホーチミン市の人口は2030年に1,100万人、2050年には1,450万人に達すると推定されており、労働生産性の年間成長率は7%を目標としている。また、人間開発指数(HDI)は0.85を超える水準を目指す。

都市化率は2030年までに90%を超えると予測されており、市の貧困ラインを全国基準の2倍に引き上げることで、2030年までに国の基準に基づく貧困を解消する計画が立てられている。

また、計画では、北西部、南西部、南部に集中農業地帯とハイテク農業エリアを形成することが示されている。さらに、カンゾー地区では保護森林に約200ヘクタールを植林し、漁業ハブを整備することで深層加工や港湾運営を支援する。

また、市は電子部品、集積回路、フレキシブルエレクトロニクス、チップ、先進バッテリー、新素材、クリーンエネルギー、再生可能エネルギー、バイオ化学、医薬品、半導体材料の設計・製造などのコア産業を強化する方針だ。加えて、靴、衣類、家具など既存の産業を再構築し、付加価値を向上させることにも重点を置いている。

ホーチミン市は南東部地域の主要な電子商取引拠点となることを目指し、販売経路を強化するとともに、卸売供給チェーンの専門化とデジタル化を進める方針だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください