【温泉ランキング】まるで映画の世界！「レトロが魅力の温泉・宿」ベスト10

法師温泉・長寿館／PIXTA

寒さが身に染みるこの時季、癒しを求めて訪れたくなるのが「温泉」。今回は「じゃらん」が行った「レトロ温泉」に関する調査をもとに、「レトロ温泉ランキング」をご紹介します。

まるで映画の世界！レトロが魅力な温泉郷

寒さが身に染みる季節。温泉にでも身を委ねて、ゆったり、のんびりしたい……そんな気持ちになっている人も多いでしょう。せっかくの温泉旅なら、ちょっとこだわりの温泉・宿を訪れるというのも趣があっていいのでは。

そこで今回注目するのは、株式会社リクルートが発行する旅行情報誌『じゃらん』が行った「レトロ温泉」に関する調査。古き良き時代を感じさせる、こだわりの温泉・宿をランキング方式でみていきましょう。

第3位　奥つちゆ 秘湯 川上温泉【福島県】

奥つちゆ秘湯川上温泉は、福島県の土湯温泉郷に位置する歴史ある温泉宿です。標高480メートルにあり、自然に囲まれた静かな環境で、訪れる人々にリラックスした時間を提供しています。

泉質は、弱アルカリ性の単純温泉で、身体を芯から温める効果あり。温泉は無色透明で、特有の硫黄臭はありませんが、温泉成分の香りを感じることができます。温泉施設には、広々とした内湯「立湯・万人風呂」と、半分洞窟、半分露天の「穴湯・半天岩窟風呂」があります。立湯は、縦約10メートル、横約4メートルの広さを持ち、深さは最大1.2メートルです。また、男女の入れ替え制が採用されており、毎夜21:30に浴場が切り替わります。

宿泊施設は純和風の木造建築で、客室は全13。事前の問い合わせが必要ですが、日帰り入浴も可。福島駅から土湯温泉行きのバスで約45分。駐車場も完備されています。

2位：山代温泉 古総湯【石川県】

山代温泉古総湯は、石川県加賀市に位置する歴史的な温泉施設で、約1300年前に僧・行基によって発見されたとされています。この温泉は、明治時代の総湯を忠実に復元したもので、外観や内装、さらには入浴方法に至るまで当時の雰囲気を再現しています。

古総湯は、こけら葺きの屋根と二階の窓が特徴的で、内装には九谷焼のタイルやステンドグラスを使用。これらはすべて当時のデザインを忠実に再現しており、訪れる人々に温泉の歴史を感じさせます。現代的な洗い場やシャワーは設置されておらず、かけ湯をして湯船に浸かるという昔ながらの入浴スタイル。泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉で、効能としては神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復などが挙げられます。泉温は63.0度で、源泉かけ流しのスタイルが採用されています。

アクセスは、北陸新幹線の加賀温泉駅からキャン・バス（周遊バス）を利用するか、加賀温泉バスで約12分。最寄りのバス停からは徒歩で約3分です。

1位　法師温泉 長寿館【群馬県】

法師温泉長寿館は、群馬県利根郡みなかみ町、上信越高原国立公園内に位置する歴史的な温泉宿で、140年以上の歴史を持つ建物が特徴です。この宿は、国の登録有形文化財に指定されており、明治時代の建築様式を色濃く残しています。

源泉かけ流しの温泉を提供しており、泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。温泉の温度は28℃から42.7℃で、内湯と露天風呂があり、混浴の時間帯も設けられています。特に「法師乃湯」という大浴場は、築100年以上の歴史を持つ名物風呂です。宿泊は全37室（うち、6室はトイレなし）。東京駅から上越新幹線で上毛高原駅まで約75分、その後バスで法師温泉までは50分ほど。自然豊かな環境に囲まれ、特に星空観賞が人気です。

昨今は空前のレトロブーム。昭和レトロ、大正レトロ、さらには平成レトロと、つい最近の時代にもレトロを感じる時代です。ゆっくり温泉につかりながら、ノスタルジーに浸かる……なんとも贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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［参考資料］ 株式会社リクルート『じゃらん　映画の世界のようなレトロ温泉ランキング』