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ベトナムの自動車保有率は「わずか9%」…他東南アジア諸国と比べて“圧倒的に低い理由”

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年2月13日 7時0分

ベトナムの自動車保有率は「わずか9%」…他東南アジア諸国と比べて“圧倒的に低い理由”

中型車を購入するには、ベトナムの2人世帯が3年以上働き、一切の出費をしない必要がある(VNA/VNS 写真:Đức Phương)。

本連載では、ベトナムの現地メディア『Viet Nam News』から、経済や金融に関連する文化・社会的な記事を翻訳・編集してお届けする。

1億人超の人口に対し、自動車普及率は低迷

ベトナムにおける自動車の保有率はわずか9%にとどまることが、2024年のベトナム統計総局(GSO)による中期人口・住宅調査のデータで明らかになった。

2024年4月1日時点でのベトナムの総人口は1億1,126万6,656人、世帯数は2,814万6,939世帯であり、2019年と比較して約130万世帯の増加が見られる。

大多数の世帯は日常生活の移動手段としてバイク、原付、自動車などのエンジン付き個人用車両を利用している。

そのうち、89.4%の世帯がバイクや原付を利用し、9%(約253万3,000世帯)が個人用の自動車を保有している。この自動車保有率は2019年の5.7%から約3.3ポイント上昇している。

人口1,000人あたりの自動車保有台数、平均68台にとどまる

ベトナム自動車登録局のデータによれば、2024年末時点で国内に登録されている自動車の総数は約680万台であり、そのうち9人乗り以下の車両は約345万台である。

その結果、人口1,000人あたりの自動車保有台数は平均68台であり、9人乗り以下の車両に限ると34台にとどまる。

これらの数字は、東南アジアの他の国々と比べてかなり低い水準である。

国際自動車工業会(OICA)が最近発表したデータによれば、東南アジアで自動車保有率が最も高いのはブルネイであり、人口1,000人あたり805台である。次いでマレーシアが490台、タイが275台、シンガポールが211台、インドネシアが99台となっている。

GSOの統計によれば、2023年のベトナムにおける労働者の平均月収は770万ベトナム・ドン(約4万円)である。したがって、2人とも働いている世帯の場合、月収は1,540万ベトナム・ドン(約9万円)、年間では1億8,400万ベトナム・ドン(約114万円)となる計算である。これは、自動車保有率が高いブルネイを筆頭とした他東南アジア諸国と比べて、かなり低い水準だ。

中型車の価格が5,500万ベトナム・ドン(約34万円)である場合、出費を一切しない条件で、購入には3年以上働く必要がある。

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