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基礎年金の給付調整の早期終了などは政府での検討に持ち越し…年金改革ウォッチ2025年1月号

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年2月9日 7時0分

基礎年金の給付調整の早期終了などは政府での検討に持ち越し…年金改革ウォッチ2025年1月号

(写真はイメージです/PIXTA)

先月、社会保障審議会の各部会で年金制度に関する重要な議論が行われた。改革の進展が見られる一方、意見が分かれる課題も残されており、今後の動向が注目される。本稿では、ニッセイ基礎研究所の中嶋邦夫氏が、これらの議論の概要と注目点について解説する。

年金制度改革の現状と課題…社会保障審議会における最新議論は?

資金運用部会と企業年金・個人年金部会と年金部会は、議論の整理に向けて精力的に開催された。年金数理部会と年金記録訂正分科会と年金事業管理部会は、例年通りに開催された。

○社会保障審議会 資金運用部会 12月02日(第24回):GPIFの次期運用目標等、業務運営体制等 ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_shikinshiryo24.html (資料) 12月24日(第25回):社会保障審議会資金運用部会における議論の整理(案) ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_shikinshiryo25.html (資料) 12月24日:議論の整理 ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shikinseiri2024.html   ○社会保障審議会 企業年金・個人年金部会 12月02日(第38回):DC制度・その他、公的年金シミュレーター(報告) ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46378.html (資料) 12月26日(第39回):社会保障審議会企業年金・個人年金部会における議論の整理(案) ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_48143.html (資料) 12月27日:議論の整理 ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_48235.html   ○社会保障審議会 年金部会 12月03日(第22回):年金制度における子に係る加算等、制度改正事項 ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/nenkin_20241203.html (資料) 12月10日(第23回):いわゆる「年収の壁」への対応、給付調整の早期終了、遺族年金制度 ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/nenkin_20241210.html (資料) 12月24日(第24回):社会保障審議会年金部会における議論の整理(案) ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/nenkin_20241224.html (資料) 12月25日:議論の整理 ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20241225.html   ○社会保障審議会 年金数理部会 12月23日(第102回):2023年度財政状況(厚生年金保険、国民年金・基礎年金制度) ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198131_00051.html (資料)   ○社会保障審議会 年金記録訂正分科会 12月24日(第12回):年金記録の訂正に関する事業状況(2023年度事業状況及び2024年度上期概況) ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00114.html (資料)   ○社会保障審議会 年金事業管理部会 12月25日(第76回):日本年金機構の令和6年度の取組状況 ・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/kanribukai-siryo76_00001.html (資料)

年金部会における「議論の整理」の概要と今後の注目点

年金部会は、12月25日に「議論の整理」を公表した。厚生年金の適用拡大や在職老齢年金といった過去数回の改革議論で具体的に検討された事項に加え、標準報酬月額の上限や現役期の遺族年金など近年は具体的に検討されていなかった事項についても見直しの方向が概ね合意された。その一方で、給付調整の早期終了などについては意見がまとまらず、政府へさらなる検討を求める記述になった。法案の国会への提出は3月と見込まれる。これに向けた、政府や政党での検討に注目したい。


*1 厳密には「上記の経済が好調に推移しない場合に発動されうる備えとしての位置づけの下、さらに検討を深めるべき」と記載されている。このうち、「上記の」は3段落前の「過去30年投影ケースのように」を指し、「発動されうる」は5段落前の「それまでに安定した財源の確保が必要となる」を踏まえた表現(「それ」は同段落の「国庫負担の増加」を指す)と推察される。

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