結婚は絶対許しません…〈月収35万円〉32歳サラリーマン、61歳母のお気に入りスイーツを持参も玉砕。思わず途方に暮れる反対理由に「親子の縁を切るしか」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月29日 10時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
結婚のカタチは多様化し、必ずしも籍を入れることに拘らない人も増えていますが、それでも多くの人が「いつかは結婚」と考えています。しかし、ふたりのなかで「めでたくゴールイン」となっても、越えるべき高すぎるハードルはまだあるようです。
交際2年…給与アップにより進みだした結婚話
佐々木健太さん(仮名・32歳)。交際2年になる女性との結婚に向けて本格化。結婚の決め手は価値観が似ているところだといいます。
――お付き合いのきっかけは正直、容姿なのですが、結婚となると人柄や価値観が大切ですね。価値観の異なる方とは家族になれないと思っていました
ソニー生命保険株式会社が全国の有職の配偶者(20歳~39歳。事実婚含む)がいる20歳~39歳に対して行った『20代・30代共働き夫婦の生活意識調査』によると、結婚前の交際期間は平均3.1年。結婚の決め手で最も多かったのが「人柄」で49.3%。「価値観」が32.1%、「容姿」21.7%と続きます。男女別にみると、男性が女性を上回っているのは「容姿」(男性23.6%、女性19.8%)、「家事力」」(男性12.2%、女性11.0%)。一方、女性が男性を上回っているのは「人柄」(男性42.8%、女性55.8%)、「価値観」(男性30.0%、女性34.2%)のほか、「自分の家族との愛情」「仕事への理解」「相手家族の人柄」などは男性よりこだわる女性が多い傾向にありました。
お相手の女性は3歳年下。友人の紹介で出会い、結婚後も共働きを希望。子どもを持ちたいと考えているので、夫婦になったら家事分担は半々に。住まいは持ち家派……将来を話し合っているうちに、結婚像、家族像がとても近いことがわかり、早い段階から結婚を意識していたといいます。
ただ価値観が似ているだけでは結婚に踏み出せないもの。障壁をクリアする必要がありました。最も大きかったのは「お金」。
――夫婦共働きとはいえ、何かあって片働きになったときでも大丈夫、といえる給与をもらえるようにならないと決断はできませんでした
現在、大手メーカーで働く佐々木さん。月収は35万円ほどだといいます。厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、大卒サラリーマンの月収の中央値は30代前半で29.0万円。上位25%で34.3万円、上位10%で41.8万円です。佐々木さんは上位4分の1に入ります。給与が増えたことで、結婚に向けての精神的な障壁をクリアしたようです。
【一年以内に結婚するとした場合、何らかの障害か?】
結婚資金(挙式や新生活の準備のための費用)…47.5%
結婚生活のための住居…22.6%
職業や仕事上の問題…15.4%
学校や学業上の問題…13.8%
親の承諾…10.2%
親との同居や扶養…5.4%
※出所:国立社会保障・人口問題研究所『第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)』
息子の結婚話に猛反対!母親が語ったのは…
佐々木さんの結婚話。しかしスムーズに進んでいないといいます。佐々木さんの母親からの反対です。まずは結婚することを伝えようと、久々に都内の実家を訪れました。ひとり息子が久々に来るということもあり、両親はどことなくウキウキしていたといいます。
佐々木さんは結婚話をスムーズに進めるには、ネックになるのは母親だということはわかっていました。少しでも機嫌よく話を聞いてもらおうと、母親が大好きなお店でケーキを買っていったのもそのためです。
和やかに食事を済ませたあと、本題に入った佐々木さん。しかし、女性がどのような人かなどを話し終えると、母親から「大学はどこを出ているの?」と質問。都内にある私大の名前をあげると、母親の顔は険しくなり、「結婚は絶対許しません!」とヒステリックに怒り出したといいます。このような反対に遭うことは、なんとなく予感していました。
――母は私の教育に並々ならぬ情熱を注いできた人で。おかげで私も国内でもトップの大学を卒業できました。だからこそ、結婚相手にも同等の学歴を望む節が以前からあって……
思わず言葉をなくしてしまった佐々木さんに、「健太が選んだ人なら何もいうことはないんじゃないか?」と父親が助け舟。しかしかえって油を注ぐことになり、収拾がつかなくなったといいます。
母親から結婚を反対されたことについては、やんわりと女性にも伝えたといいますが、「健太さんのお母さんにきちんと納得してもらいたい」というのが女性の願い。佐々木さんは幾度となく母親の説得を試みるも撃沈し、「もう親子の縁を切るしかない……」と思い悩んでいるといいます。
株式会社ウェブギフトが息子をもつ30~70代の親に対して行った調査では、「息子の結婚相手として反対したくなる女性の特徴」として、「常識や礼儀がない」がトップで88.3%。「金銭感覚が荒い」「家事をしない」「家族に問題を抱えている」「容姿や服装がだらしない」と続きました。佐々木さんの母親のように「学歴」をあげた親は6.4%と、かなり少数派であるものの、結婚の反対理由として、ないものではありません。
佐々木さんの結婚話の後日談。今のところ、母親を納得させることに成功はしていないといいます。
[参考資料]
ソニー生命保険株式会社『20代・30代共働き夫婦の生活意識調査』
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