6,000円の罰金が科せられる場合も…ノーマルタイヤで雪道を走るのは交通違反!積雪時の運転で気を付けたいこと
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月31日 11時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
2月3日は立春。暦の上では春ですが、気象庁によると南岸低気圧の影響で、2日には関東地方でも雪の予想。東京都心でも雪の降る可能性があるということです。雪の際に注意したいのが車の運転。特に普段雪が降ることが少ない地域では降雪時の運転に慣れていないドライバーも多く、注意が必要です。では、具体的に降雪時の運転ではどんなことに注意すればよいのでしょうか? 自動車保険などを取り扱う「三井住友海上」は、スリップ事故や立ち往生を防ぐために、事前の備えや適切な運転の重要性を呼び掛けています。また、積雪時に冬用タイヤの装着など、すべり止めの措置をとらない運転は法令違反となり、普通車では6,000円の罰金が科せられるため注意が必要です。雪道での事故やトラブルを防ぐために、正しい知識と備えを確認しておきましょう。
自動車事故だけではなく、立ち往生にも注意が必要
雪が降っていたり積雪があったりすると、雪による視界不良、路面状況の悪化など事故が起きやすい状況が揃ってしまいます。そのような悪路を走行する場合、走行前に適切な準備をすることが必須です。例えば、タイヤ。予期せぬ雪でスタッドレスタイヤへの交換が間に合わず、ノーマルタイヤで走行してはいませんか? 積雪時に冬用タイヤの装着など、すべり止めの措置をとらない運転は法令違反に当たり、普通車では6,000円の罰金が科せられます。適切な装備を整え、アイスバーンによるスリップなどを極力防ぐ準備が大切です。
また、立ち往生にも注意です。普段雪が降らない土地でも、大雪が降ることが増えています。その際に注意したいのが、車での立ち往生です。スリップやスタック、大雪そのもので道路の通行が不可能になり、長時間車を動かせない事態も起こりえます。そうなった場合、ガソリン不足や寒さへの備え、また飲食物と携帯トイレなどの用意が必要です。また、立ち往生している間も雪が降り続け、エンジンをかけたまま車内で待機する際、マフラーの排気口が雪でふさがると、排ガスが車内に充満して一酸化中毒を起こす危険があります。こまめに排気口の周りを除雪することが欠かせません。
車に積んでおいたほうがいいものは?雪が降る前にできること
自動車事故や立ち往生を防ぐために、雪が降る前にできることはどんなことでしょうか?
スリップやスタックを防ぐために、必ずスタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着してください。ポイントは、必ず四輪すべてに装着することと、スタッドレスタイヤが劣化していないかチェックすること。スタッドレスタイヤの使用期間は3~4年が目安ですが、使用状況によっても異なるので、装着前に溝が十分残っているかも確認必須です。なお、積雪または凍結している道路において、沖縄県を除く都道府県では、冬用タイヤの装着等、防滑措置の規則が規定されており、すべり止めの措置をとらない運転は、法令違反となり普通車だと6,000円の反則金が課せられます。
今回のような積雪の予報が出たり、積雪地域にドライブに行ったりする場合は、下記のものを車に積んでおくと安心です。
・タイヤチェーン ・車用のジャッキ ・スノーブラシ/アイススクレーパー ・解氷スプレー ・ブースターケーブル ・スノースコップ ・車用けん引ロープ ・脱出用ラダー(プレート) ・軍手・長靴 ・防寒具・毛布 ・保存用食料と水 ・携帯トイレ積雪時の運転で注意したいポイント
実際に車を運転するときのポイントについては、以下の点を意識しましょう。
●エンジンブレーキの使い方を工夫する エンジンブレーキを使用して速度を落としてから、フットブレーキを優しく踏んでください。
●ヘッドライトを「ロービーム」にする 吹雪やホワイトアウトで視界が悪いときは、ハイビームよりロービームのほうが見やすくなります。
●フロントのフォグランプ・バックのリアフォグランプを活用する 吹雪やホワイトアウトで視界が悪いときは、後続車の追突などを防ぐためフロントのフォグランプ・バックのリアフォグランプを点灯させ、自分の位置を周囲に知らせます。走行時に前が見やすくなる効果もあります。
●車間距離を広めにとる 雪道は路面が滑りやすく、通常よりブレーキがきき始めてから停車するまでの距離が長くなる傾向があるので、車間距離は広めにとります。
●近くのものを目印に運転する 吹雪やホワイトアウトで視界が悪いときは、現在地を見失わないために、近くのものを目印に運転します。
雪道での安全運転には事前の準備と慎重な走行が不可欠です。スタッドレスタイヤの装着や防寒・緊急用品の備えを万全にし、実際の運転では車間距離を広く取る、エンジンブレーキを活用するなど、安全運転のポイントを押さえましょう。
THE GOLDONLINE編集部
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