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〈年金月35万円〉〈退職金3,600万円〉の定年夫婦、千葉・南房総で田舎暮らしを始めるも大惨事。原因は右隣に引っ越してきた賑やかファミリー「もう、いい加減にしてくれ!」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年2月1日 5時15分

〈年金月35万円〉〈退職金3,600万円〉の定年夫婦、千葉・南房総で田舎暮らしを始めるも大惨事。原因は右隣に引っ越してきた賑やかファミリー「もう、いい加減にしてくれ!」

(※写真はイメージです/PIXTA)

40年近く、都会の波に揉まれた働いてきた会社員。定年後は、静かな田舎や郊外で暮らしたい……そんな思いを抱いている人も多いでしょう。実際に夢を実現する人も珍しくはありません。しかし、実現した夢が理想通りかといえば、そういうわけではないようです。

共働き、ともに正社員の定年夫婦が実現した田舎暮らし

清水智明さん(仮名・65歳)・幸子さん(仮名・66歳)夫婦。智明さんが60歳で定年を迎えたあと、千葉・房総にセカンドハウスを購入し、田舎暮らしをスタートさせました。元々住んでいた東京の持ち家は貸し、家賃収入を得ているといいます。引越し前に貯めたお金は、およそ4,000万円。そのうち2,000万円でコンパクトな平屋を購入。家の広さは2LDK。夫婦で住むには十分な広さだといいます。

老後は都会の喧騒を離れて、ゆっくりと田舎暮らし……そんな夢を抱く人は多いですが、実現の前に立ちはだかるのは、やはりコストの壁。清水夫妻の場合、共働きでともに正社員。退職金は2人合わせて3,600万円ほどになり、また65歳から受け取っている年金も2人合わせて35万円と、老後資金は潤沢。いずれは生活するのに便利な東京に戻ってくるかもしれないが、それまではのんびりと田舎暮らしをしよう、と一大決心をしたといいます。

――元々別荘地用に開発されたのかもしれないけど、周辺には家も多く、日常品をいろいろと買えるスーパーへは車で5分とかかりません。高台に建っているので、里山の風景が眼下に広がり、その向こうには海を見渡せる。利便性も兼ね備えていて、私たちにとってはちょうどいい田舎ですね

【高齢者の住み替え:意向と住み替え先】

■高齢者の「住み替え」の意向

住み替えの意向あり…5.8%

状況次第で将来的に検討したい…24.6%

住み替え意向なし…69.6%

■住み替え先として考えている場所の都市の規模関係

現在の居住地と同程度の規模の都市への住み替えを希望…58.5%

現在の居住地よりも規模の大きな都市への住み替え希望…17.2%

現在の居住地より規模の小さな都市への住み替えを希望…13.9%

※出所:内閣府『令和6年版高齢社会白書』

四季折々の自然を楽しみながら、ガーデニングを楽しんだり、ウォーキングを楽しんだり……まさに夢にみた田舎暮らしを実現させたといいます。

静かで穏やかな日常が一変。田舎暮らしで遭遇する、まさかの「騒音トラブル」

定年後、思い描いていた田舎暮らしを実現させた清水夫妻。ただ突如として、穏やかな生活は崩壊したといいます。きっかけは、清水夫妻の右隣に引っ越してきた40代くらいの夫婦と、小学生の子どもが2人というファミリー。

――庭・畑を挟んでの右隣なので、都会の感覚でいうと、3軒隣くらいなんですが……とにかくうるさいんです

育ち盛りの子どもがいるのだから、多少、騒々しいのは仕方がないこと。清水夫妻も、当初は、元気な子どもたちの姿を微笑ましくみていたといいます。しかし家族全員がアウトドア好きなのか、庭にテントを常設し、子どもたちは毎日キャンプ気分で夜まで騒ぎ散らす。さらに交友関係が広いのか、休日には多くの友人が訪れ、朝から夜までバーベキュー三昧。音楽をかき鳴らし、まるで外国映画でみかけるガーデンパーティのような光景が繰り広げられます。

――休日前には「うるさくなるけど、すみません」と断りに来てくれる常識人ではあるようなんですが……事前に断ればいい、というようなレベルではないんですよね。本当、いい加減にしてほしい、穏やかな毎日を返してほしい、そんな気持ちでいっぱいです

いっそのこと、一緒に楽しんだらいいのかもと思いましたが、夫妻が憧れていたのは、静かで穏やかな田舎暮らし。「元気に楽しく、田舎を楽しみましょう!」というアクティブなものではありませんでした。

【近隣トラブルの経験について】

Q.これまで近隣トラブルを経験したことはありますか?

経験あり…24.4%

Q.具体的なトラブルは?

騒音トラブル…70.0%

マナー…11.0%

迷惑行為…5.0%

※出所:株式会社ヴァンガードスミス

都会の喧騒を離れた田舎暮らしに憧れる人は多いものの、田舎であれば(文字通り)静かな環境のなか暮らせるとは限らないようです。清水夫妻、「これであれば、東京での暮らしのほうが静かで穏やかだった……」とため息がもれる日々。再び、都会に戻るかどうか、悩んでいるといいます。

[参考資料]

内閣府『令和6年版高齢社会白書』

株式会社ヴァンガードスミス『【6月18日は防犯の日】近隣トラブルに遭った経験はありますか?3人に1人(36.9%)が身の危険を感じたことがあると回答。近隣トラブルの事件化を防ぐ「新たな防犯」とは』

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