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一流大学を卒業しているのに残念な人だな…社内で「学歴の無駄使い」と揶揄される、45歳・モンスター社員「衝撃の給与額」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年2月6日 5時15分

一流大学を卒業しているのに残念な人だな…社内で「学歴の無駄使い」と揶揄される、45歳・モンスター社員「衝撃の給与額」

(※写真はイメージです/PIXTA)

日本の大学進学率は50%を超えます。なぜ進学を望むのか、理由はそれぞれですが、将来を見据えて「“よい会社”に就職したいから」という人も多いでしょう。偏差値の高い大学ほど、“よい会社”に就職できる可能性が高まり、その後も出世街道が開けています。しかし、一流大学を卒業しているからといって誰もがエリートコースを歩めるとは限らないようです。

社内で出世したいは3割…役付きで給与アップ

大手メーカーで働く小川健太さん(仮名・31歳)。先日、係長に昇進し、初めて“役付き”になったと喜んでいます。

――役がついて給与が結構増えました。子どもが生まれて、これからお金がかかってくるので、ありがたいです

大学卒のサラリーマンの場合、係長(平均年齢44.2歳)の平均給与は月収で39.1万円。年収で674.4万円です。一方で30代前半、役職なしのサラリーマンの平均給与は、月収で31.3万円、年収で530.0万円。係長という肩書を手に入れたことで、小川さんは月収で8万円、年収で140万円ほど増えたのかもしれません。

さらに小川さんのその後のサラリーマン人生を予想してみましょう。大卒課長(平均48.6歳)の平均給与は月収で53.3万円、年収で877.8万円。係長時代よりも月収で14万円、年収で203万円ほどジャンプアップ。そして大卒部長(平均年齢52.6歳)となると平均給与は月収で65.6万円、年収1,053.1万円と、夢の4ケタ台に突入します。

【年齢別「大卒・非役職者サラリーマン」の平均給与】

20~24歳:242,300円/3,552,100円

25~29歳:277,400円/4,673,100円

30~34歳:313,000円/5,300,100円

35~39歳:348,900円/5,927,300円

40~44歳:381,000円/6,305,200円

45~49歳:393,100円/6,495,100円

50~54歳:419,300円/7,015,500円

55~59歳:425,300円/7,079,900円

60~64歳:375,300円/5,687,900円

※出所:厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』

――うちの会社では、とりあえず10年くらい働いていたら、たいてい“役付き”にはなれます。そこから課長、部長とあがっていく人は限られますけど

株式会社セルバが行った『出世欲に対するアンケート』によると、「会社で出世したいか」との質問に対して、「出世したい」は29%、「出世したくない」は42%、「どちらでもよい」は29%。給与アップにつながる出世ですが、出世に意欲的なのはわずか3割というのが実情。とはいえ、意欲があれば誰もが出世できるとも限らないのが会社。難しいものです。

学閥に所属していながら「出世しない」40代社員

果たして順調に出世していけるのか……小川さん自身は「難しいと思う」と悲観的。

――どこの会社でもそうかもしれませんが、社内には学閥があって。上の人たちは超一流の大学卒の人ばかり。私はそこから外れているので……よくて課長になれるかどうか、ですね

株式会社識学が2023年に行った社内の派閥に関する調査によると、社内に派閥がある会社は全体の22.2%。さらに「その派閥に属している」と回答した人は全体の5.4%でした。また「どのような派閥が存在しているのか」を聞いたところ、最も多かったのが「学閥」で48.0%。「所属する部や課」が44.3%、「入社年(年代が近い)」が38.7%、「出身地」が29.3%、「気の合う人同士の繋がり」29.0%と続きます。

なかなか厳しい小川さんの出世の道。そんななか、「学閥に属していれば課長以上にはなれるが絶対ではない」といいます。

――社内で幅を利かせている大学の出身の人がいるんですが、確か45歳でまだ役が付いていないとか

話題にあがった男性の出身大学は偏差値72。私大のトップに君臨し、そのなかでも看板学部を卒業しているといいます。40代の後半であればほとんどが課長職になっている……しかし、その男性社員は入社以来、一度も役付きになったことがない(らしい)のです。社内では「一流大学卒なのに残念な人」「学歴の無駄遣い」などとヒドイいわれよう。

――ヒドイですよね。でも一緒に仕事をしたことのある人は、「もう2度と一緒には仕事をしない」といっていて。相当、仕事ができないらしいです

その男性社員、とにかくパフォーマンスが低く、またミスも多く、仕事が雑。さらに他の社員とのコミュニケーションがうまくいかず、チームワークを乱す行動が目立つのだとか。また指導や注意を受けても改善が見られず、会社が求める業務レベルに達する意欲がみられない……いわゆるモンスター社員だといいます。

普通に出世して課長にでもなっていれば、月収は60万円、年収は1,000万円を超えているはずだといいます。一方でそのモンスター社員の給与額は、「風の噂ですが、月収で40万円、年収で600万円くらいだとか」。同じ大学出身ながら、大きすぎる格差。しかし小川さんの評価は異なります。

――40代後半とはいえ、仕事ができないといわれながら40万円ももらっているんですよ。出世はしていないけれど、給与はあがっている……我ながら、大企業はスゴイですね

昨今は成果主義へとシフトしつつあるものの、まだ年功序列が色濃く残る日本企業。また解雇しづらいという現状もあり、学歴問わず“ただ在籍しているだけ”という社員がいるケースも珍しくありません。そんな社員としても「一流大学を卒業しているのに……」と後ろ指を指されたとしても、残り続ける価値はあるようです。

[参考資料]

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』

株式会社『現役世代が出世に興味を持たない理由とは?』

株式会社『職場の派閥に関する調査レポート』

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