わざわざ上京しても意味なかったな…「月収42万円」東京の有名私大卒の〈45歳サラリーマン〉、同窓会の幹事を務めた〈地元国立大卒の同級生〉がさらりとこぼした「羨望の給与額」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年2月12日 5時15分
![わざわざ上京しても意味なかったな…「月収42万円」東京の有名私大卒の〈45歳サラリーマン〉、同窓会の幹事を務めた〈地元国立大卒の同級生〉がさらりとこぼした「羨望の給与額」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goldonline/goldonline_66976_0-small.jpg)
(※写真はイメージです/PIXTA)
寒さが続くなかでも、少しずつ、春が近づきつつある昨今。春には進学や就職で多くの若者が都会に出てきます。「都会のほうが稼げるから」。そんな理由の人ももちろんいるでしょう。しかしすべての人が思い描いていた通りの給与を得られるとは限らないようです。
将来を見据えて東京に夢見た45歳サラリーマン
総務省『住民基本台帳人口移動報告』によると、2424年3月~4月に他都道府県をまたぐ移動をした人は89万9,251人。昨年の春の引越しシーズンには90万人ほどが、都道府県をまたぐ引越しをしました。
また15~19歳、20~24歳に限定すると、全国で41万8,478人。昨春、進学や就職で移動した若者が相当数いたと推測されます。また東京都に限ると、9万3,280人。1都3県でみてみると、埼玉県が1万0,318人、千葉県が2万7,427人、神奈川県が4万2,004人。合わせると17万3,029人。近県からの移動者も含まれますが、多くの若者が“上京”してきたことが推測できます。
さかのぼること四半世紀前、地方から進学のために上京してきた青木健一さん(仮名・47歳)。同級生の多くは、地元の大学に進学。東京などの大学に進学したのは数えるほどだったといいます。
――当時、地方は不景気で大学を出ても就職もままならないという状況。東京に出たほうが選択肢が多いと思った
進学先は名の知れた私立大学。仮に東京での就職が叶わず、地元に帰ることになったとしても、名の知れた大学のほうが何かと有利だろう……そんな打算がありました。氷河期世代の底は抜けたものの、依然として大卒でも就職が厳しかった時代。青木さんは何とか大企業への就職を勝ち取ります。
――大きな会社ですが、業界的に給与水準は高くありません。同年代の人たちの給与を聞くと、ちょっと恥ずかしくて言い出せないですよね……
厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査(速報)』によると、大卒サラリーマンの平均月収は38.5万円。40代後半では45.8万円です。それに対し、青木さんの月収は40万円ほど、年収は600万円ほどだといいます。確かに、大企業に勤めてはいるものの平均を下回っています。
【業種別「大卒サラリーマン」の平均月収】
・電気・ガス・熱供給・水道業:456.7千円
・金融業,保険業:445.3千円
・学術研究,専門・技術サービス業:412.8千円
・不動産業,物品賃貸業:411.9千円
・建設業:400.7千円
・卸売業,小売業:397.7千円
・情報通信業:395.9千円
・製造業:380.5千円
・医療,福祉:373.2千円
・教育,学習支援業:370.7千円
・運輸業,郵便業:344.7千円
・サービス業(他に分類されないもの):341.2千円
・生活関連サービス業,娯楽業:327.9千円
・複合サービス事業:318.9千円
・宿泊業,飲食サービス業:316.4千円
※出所:厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査(速報)』
高校時代の同窓会を仕切る、県庁勤めの同級生
さらに「就職まで見据えて上京したのに無駄だった」と思ってしまうことがあったと青木さん。それは恩師が定年退職を迎えるにあたり、久々に高校時代の同窓会が行われたときのこと。両親は祖父母の介護のため他県に引っ越していたため、青木さんが地元に帰るのは、30代前半、友人の結婚式以来、10年以上ぶりだといいます。
懐かしい面々との再会に、同窓会は大いに盛り上がったといいます。今回の同窓会の幹事を任された同級生は、高校時代、クラスのリーダー的な存在で、高校卒業後、地元の国立大学に進学。現在は県庁で働いています。
そして1次会は無事終了し、2次会へ。お酒もまわり、いろいろな暴露話も出てくるころ。給与といった、かなりこみいった話にもなりました。「青木は大企業で働いてるから結構もらっているんだろ~」と周囲から絡まれたといいますが、そこは冷静に対応。惨めな思いをすることはわかっているので、決して真実を話すことはありません。さらに話は県庁で働く幹事にも。「公務員だから。普通だよ、普通、800万円いかないくらい」とさらりとぶっちゃけ。青木さんは心のなかで「いいなあ」とポツリ。
総務省『令和5年度地方公務員給与の実態』によると、地方公務員の給与月額合計は404,765円、平均基本給月額は342,051円で、平均年収は約667万円(6,678,622円)でした。もちろん、これは平均値。職務の「級」や、職務の習熟を給与に反映させる「号」などにより、給与は変わります。また公務員の給与は民間準拠。ただその水準は、大企業の平均には及ばないものの匹敵するレベル。青木さんの収入よりは多いのは明らかでした。
――高校時代、東京にいけば未来が開ける気がしていましたが、そんなことはありませんでした。わざわざ上京しても意味なかったなと惨めな思いをするとは、思ってもみませんでした
[参考資料]
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