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衣類管理からコーデ提案も!世界初の家庭用衣類自動折りたたみ機が便利そう

&GP / 2017年6月1日 20時0分

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衣類管理からコーデ提案も!世界初の家庭用衣類自動折りたたみ機が便利そう

人が洗濯物をたたむ時間は、一生のうちで約9000時間と言われています。日数換算するとなんと約375日。そんな家事の時間とプレッシャーからの解放を目指すのが、seven dreamers laboratories(セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)株式会社が開発した“世界初”の家庭用衣類自動折りたたみ機「ランドロイド」です。

乾かした洗濯物を入れるだけで自動的に衣類を折りたたみ、たたんだ衣類はアイテム別・家族別と好みに応じて仕分け。また、アプリによる衣類データのオンライン上での管理、そして新たなコーディネート提案までしてくれるというもの。そこで先日、東京・表参道にて「ランドロイド」のお披露目イベントが行われましたので、その様子をレポートします。

▲こちらがランドロイド。シンプルかつおしゃれな外観。高さ2mほどはありそう

ランドロイドは、インターネットとつながる家電デバイス。2005年から12年の歳月をかけて完成しました。

セブンドリーマーズ代表取締役社長の阪根信一氏は、ランドロイドの世界観について「苦痛だった家事を助けるだけでなく、衣類と人との新しい関係、ワクワクするような関係を築いてくれる。これが、私たちが考えるランドロイドの世界です」と話します。

▲ステージでランドロイドについて紹介する阪根氏

ランドロイドがたたむことのできる衣類は、Tシャツ/カットソー、ショート/ロングのボトムス、パジャマなどのホームウェア、フェイスタオル/バスタオルと大きく分けて4種類。今後は同じ靴下を一緒にしてたたむ、靴下のペアリング機能も追加予定だそうです。

たたんだ衣類は“Tシャツごと” “ボトムスごと” といったように、アイテム別に仕分けてくれます。また、一度設定をすれば “お父さんの衣類” “子供の衣類”といったように、家族別に仕分けることも可能。家族別モードでも、タオル類はバスタオルとハンドタオルに分け、それ以外の衣類を家族ごとに分ける仕様になっています。

▲時計の針をモチーフにしたサークルインターフェース。中心のプッシュボタン、操作の目印になるLEDインジケーター、周囲のダイヤルのみで構成されたシンプルなつくり

ランドロイドの使い方はいたってシンプル。本体の真ん中に「サークルインターフェース」という、つまみのような突起があります。折りたたみの基本操作は、このサークルインターフェースを3時・7時・12時方向のいずれかの位置に合わせるだけ。

サークルインターフェースの針を3時の位置に合わせたら、下にある「インサート・ボックス」と呼ばれる冷凍室の引き出しのような部分に衣類を投入、折りたたみ作業が開始できる状態になります。

▲インサート・ボックスは、一番下にある部分。一度に20〜30枚の衣類を投入することができる

衣類を入れたらサークルインターフェースの針を7時の位置へ。それだけで、折りたたみ作業が開始されます。

折りたたみがスタートすると、内部のロボットアームが衣類を1枚ずつつまみ上げ、画像解析で衣類の特徴をつかみ識別。人工知能によって衣類に応じたベストなたたみ方を判断します。その後、アームが1枚1枚の衣類をたたみ、たたみ終わった衣類は「ピックアップトレイ」と呼ばれる衣類の取り出し口に運ばれます。

作業が完了すると、サークルインターフェースのLEDインジケーターがお知らせ。針を12時の方向に合わせると、ドアが開き、格納された衣類が取り出せます。

▲衣類を投入してスタートさせれば、あとは“ほったらかし”でOK。インサート・ボックスから、本体中央のピックアップトレイにたたまれた状態で衣類が格納される

▲人の手でたたんだようなキレイさ。針を再び3時の方向に戻せば、ドアが閉まる

本体での操作は、たったこれだけ。家族モードの設定や、アイテム別・家族別の切り替え、ランドロイドの稼働状況の確認などは、専用のスマートフォンアプリから行います。

さらに、阪根氏は「ランドロイドは、たたむ・仕分けるにとどまらず、人工知能が自ら学習し、随時アップデートしていきます。それにより、これまでたためなかった衣類がたためるようになったり、たたむスピードが上がったり、ユーザーの好みに合わせたたたみ方を選べるようになったりできます」と話します。

▲お部屋の雰囲気に合わせて、数種類のなかからカラーが選べる

「家具でも家電でもない、ランドロイドという“新しい概念”にふさわしいデザインを考えました。末長く使用できるよう、家具のなかで共存できる洗練された佇まいと、新しいからこそ、直感的に使えることが大切だと想い、デザインしました。インテリアに合わせて、最適な1台を選んでいただきたいと思っています」(阪根氏)

▲エアークローゼット 代表取締役CEO 天沼氏

ランドロイドには、持っている衣類1枚1枚を管理する「オンラインクローゼット」という機能もあります。衣類を折りたたむ際、衣類データを蓄積。ユーザーの衣類を記憶・整理し、アプリで表示することが可能に。さらに衣類の使用頻度や着ている時期などを教えてくれる機能もあり、例えば、お買い物中に「このアイテムと合うアイテムを持っていたかな?」「この服はたくさん着たから、そろそろ替え時」といったことまで把握できます。衣類とユーザーとの“日々の関係”を可視化できるといいます。

このオンラインクローゼットの機能をさらに活かすべく、セブンドリーマーズは、女性向け月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を運営する株式会社エアークローゼットと協業を開始しました。

エアークローゼットは、プロのスタイリストがユーザーに合わせて選んだアイテム3点を、自宅に届けるサービス。連携するブランドは300以上、レンタル期限もなく、送料やクリーニング代もかかりません。

ランドロイドとの協業について、天沼氏は次のように話します。

「エアークローゼットでは、お客様の登録情報やフィードバックをもとにスタイリングを提供していますが、お客様のクローゼットの洋服を知ることで、スタイリング提案の幅がさらに広がると考えています。ランドロイドのデータを活用することで、新しいファッションとの出会いが広がります」

▲音声認識で広がるランドロイドの可能性

まだ企画段階ということでしたが、サービスの一例を紹介してくれました。ランドロイドで「あまり着用していない衣類」を確認。エアークローゼットを利用することで、プロによるコーディネートが自宅に届きます。

また、「持っていない衣類」に対するコーディネート提案も考えているとのこと。ランドロイドはよく着る色・あまり着ない色をデータ化。着てみたい色を指定すれば、スタイリストがその色を使ったコーディネートを提案してくれます。

▲IoT技術の先駆者でもある、株式会社Cerevo 岩佐氏

もう一社、協業を発表した会社があります。ネット接続型家電の企画・開発を手がける株式会社Cerevo(セレボ)です。Cerevoは「Global Niche(グローバルニッチ)」をテーマにした製品を開発しています。

今回、ランドロイドとコラボレーションするのは、音声認識機能と自動変形機能を持つデスクライト型ロボット「Lumigent(ルミジェント)」。この日はデモンストレーションも行われました。ルミジェントは、Amazonが提供する音声認識技術「Alexa」(アレクサ)に対応予定で、話しかけるだけでランドロイドの状況を確認したり、操作したりできるようになるといいます。

阪根氏は「音声認識によりランドロイドがもっと寄り添っていき、IoTデバイスとの連携により、今後の楽しみが広がる」と期待を寄せました。

▲左から天沼氏、阪根氏、岩佐氏。新進気鋭の2社との協業で、ランドロイドはより価値の高いものとなる

販売予定価格は185万円〜と、一般家庭にとっては少し手が届きにくい価格。しかし阪根氏は「食器洗い機が普及しているように、ランドロイドも全世界の家庭に広く普及させたいと考えていますし、それができる設計をしています。遠くない未来、食器洗い機と同等の価格での提供を目指しています」と話しました。

ランドロイドは2017年5月30日より限定予約を開始しており、9月下旬〜10月上旬には受注を開始。今年度内の出荷を目指しています。

 

>> セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ「ランドロイド」

(取材・文/浅野 智恵美)

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