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適当でOK!台湾の万能炊飯器「大同電鍋」を使ってみた!

&GP / 2017年6月29日 20時0分

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適当でOK!台湾の万能炊飯器「大同電鍋」を使ってみた!

昨年、台湾旅行をしたときに街のあちこちで見かけたレトロな電気釜。何でも「大同電鍋」といって、ボタンひとつで炊く・蒸す・煮る、全てOKの万能調家電で、台湾の家庭では「一家に1台」が当たり前の超ポピュラーな存在なのだとか。

2015年には日本上陸、公式サイトからの購入が可能になり、日本でもじわじわとファンを増やしつつあります。

▲日本での大同電鍋の発売元・大同日本では、マスコットキャラクター「大同ぼうや」がお出迎え

大同電鍋は、2018年に創業100周年を迎える台湾で最古の電機メーカー、大同公司から発売されている調理器具。1960年に誕生し、現在までに累計約1500万台を売り上げているという、台湾を代表する大ロングセラー商品です。

「当初は日本在住の華僑や留学生の需要を狙って、日本での販売を開始しました。ですが、実際には購入者の9割以上が日本人。日本の家電にはない、レトロな雰囲気に魅かれる方も多いようです」と話すのは、大同公司の日本法人、大同日本の簡智賢さんと鄒宗佑さん。

発売以来60年近く、ほとんど見た目も機能も変わっていないというこの電鍋には、どことなく昔懐かしい雰囲気が漂います。本来は炊飯器として売り出されたものなのですが、ご飯を炊くだけにとどまらず、さまざまな料理に使用するのが台湾流。

「電鍋を使って、饅頭や小籠包を蒸したり、スープを作ったり、電子レンジ代わりに料理の温めや解凍を行ったりする人も多いんですよ」(簡さん・鄒さん)

使い方は超カンタンで、外釜に水、内釜に材料を入れて、レバースイッチを下に下げるだけ。外釜に入れた水が熱されて水蒸気になることで炊いたり、煮たり、蒸したりできる仕組みになっています。

外釜の水がなくなると自然に電源オフ。だから空炊きの心配はナシ。長時間煮込みたいときは水をたくさん入れる、短時間にしたいときは水を少しだけに、と水の量で調理時間を調整します。

で、具体的にはどのくらいの量の水を入れればいいのでしょう?鄒さんに尋ねると「日本の方は皆さんそれを気にしますね(笑)。適当でいいんですよ」という返事が。

「適当」が苦手で、何でもマニュアルに頼りたがるのは、日本人の癖ですね。水が少なかったら足せばいいし、多かったら減らせばいい。おおらかな台湾文化の一面を見た気がしました。

▲レバースイッチがひとつと、保温のオンオフボタンのみ。タイマーも温度調節機能もない、究極のシンプル設計

「水を入れて、ボタンを押すだけ、というシンプルさもロングセラーの秘密だと思います。他に何も余計な機能がないせいか故障も少ないんです。台湾では同じ電鍋を20年、30年使い続けている家庭も珍しくありません。商売的には困りものなのですが(笑)」(簡さん・鄒さん)

■どの料理がおいしい?実際に使ってみる

それでは、大同電鍋を使ってみましょう。

内容物はこんな感じ。外釜、内釜、内釜フタ、外フタにしゃもじ、計量カップ、そして蒸し料理に便利なスチームプレートが付属しています。一応「炊飯器」ということで、まずは手始めにご飯を炊いてみることにしました。普段、炊飯器で炊くときと同じように内釜にお米と水を入れてセット。外釜にも水を注ぎます。

▲米2合に対して外釜にカップ1杯の水を入れてみました。正直、これが多過ぎるのか少な過ぎるのかはたまた、ちょうどよいのか…全然想像がつきません!

フタをしてスイッチオン。

しばらくするとゴトゴトゴト…とすごい音をたて始めました。故障ではなく、こういうものなのだそうです。こんなところも、静音にも配慮した設計を!という、日本の家電とはひと味違う点。「一生懸命働いてまっせー!」という、電鍋からのアピールのような気がして、笑ってしまいます。

20分ほどするとバチン!とスイッチの上がった音がしました。ご飯が炊きあがったようです。恐る恐るフタを開けてみると…。

おぉ~バッチリ炊けてます。こんな短時間でご飯が炊けるなんて、ちょっと驚き&感動! 続いて、鄒さんのおススメでもある、カレーを作ってみることにしました。

▲まずは内釜に肉と野菜を入れ、蒸し状態に。あとは普段カレーを作るときと同じ手順で煮込みます

完成! にんじんやじゃがいもにもしっかり火が通っています。蒸したせいで、甘くてやさしい味わいです。

▲ご飯もカレーも両方大同電鍋で作れました

残ったカレーは内釜ごと冷蔵庫に入れておくこともできるので便利。

次は、市販の冷凍シューマイを温めてみることにします。

内釜は使わず、お皿に載せたシューマイをそのまま蒸しました。もちろん付属のスチームプレートを使うのもよし。ノールールなので、自由に好きな使い方を。

一口食べて、あれ?冷凍シューマイってこんなにおいしいんだっけ? というのがファーストインプレッション。ふっくらジューシーで、電子レンジで温めたときとは明らかに違います。蒸気の力が、食べ物の最大のポテンシャルを引き出してくれるようです。冷凍ご飯も炊きたての味になっちゃいます!

おまけ。最後に余った材料で、肉じゃが風煮物を作ってみました。

いつもよりじゃがいもがほくほくしていて、めちゃくちゃおいしい! 味がぎゅっとしみ込んでいます。

スイッチを押すだけで、火加減を見る必要もなく、あとは放っておくだけで調理ができるのは、嬉しいかぎり。コレひとつで何でも作れるし、アイデア次第でいろんな使い方が広がります。大同電鍋ファンによるFacebookなどもあるので、参考にするのもよいですね。

>> 大同日本

 

(取材・文/増岡真理<メディアム>)

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