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SIMフリーのモバイルルーター、いったいどれが買い!?

&GP / 2017年7月25日 7時0分

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SIMフリーのモバイルルーター、いったいどれが買い!?

「SIMフリー」と聞くと「スマホ」を連想する人が多いだろう。大手キャリアよりも安い通信料で使える格安SIMの普及に合わせて、SIMフリーのスマートフォンが続々発売されている。そこで忘れはならないのは、SIMを挿せるデバイスはスマホだけでないということだ。タブレットやパソコンにも自分で選んだSIMを挿せる機種があるし、今回紹介するモバイルWi-FiルーターにもSIMフリーのモデルがある。

■格安SIMならモバイルWi-Fiルーターをお得に運用できる!

大手キャリアが販売するモバイルWi-Fiルーターの利用料は、キャリアや契約するプランにもよるが月額4000円以上かかるのが一般的だ。

たとえばNTTドコモの場合、基本プラン1200円+インターネット接続サービス料(mopera U)200円+パケットパックという構成で、月に5GBを使う場合は6400円になる。

UQコミュニケーションズの主力プラン「UQ Flat ツープラスギガ放題」(WiMAXは無制限で利用できるが、4G LTEも使う場合の高速データ通信の上限は7GB)は月額4380円だ。

一方、格安SIMでモバイルWi-Fiルーターを運用するなら、当然のことながら、最も安いデータ専用SIMでOK! 5〜6GBプランで月額1400〜1500円あたりが相場だ。最近は、大手キャリアの大容量プランに対抗し、格安SIMにも20GBや30GBのプランが登場している。それらのプランも、大手キャリアよりは圧倒的に安く、たとえば、楽天モバイルの20GBプランは月額4050円だ。

格安SIMには、ひとつの契約で、複数のSIMを利用できるシェアプランを提供する事業者もある。大容量プラン&2枚のSIMを契約し、1枚はスマホに挿し、もう1枚はモバイルWi-Fiルーターに装着して、SIMスロットがないパソコンやタブレットとの接続に使うというのも経済的だ。

 

■SIMフリーのルーターは海外渡航時にも便利!

大手キャリアのスマホは、海外データローミングサービスを利用できる。しかし、キャリアや渡航先にもよるが、国内でのデータ通信料よりも割高になるのが一般的だ。そのため、海外に出かける際に、空港でモバイルWi-Fiルーターをレンタルしている人が多いのではないだろうか。

SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを持っていれば、いちいち空港でレンタルしたり、事前に予約したりする手間が省ける。渡航先でプリペイドのSIMを購入し、それルーターに挿して使うことで、キャリアのローミングや、レンタルルーターよりも安く通信できるのだ。ただし、渡航先によっては、外国人がSIMを購入するハードルが高いこともあるので、事前にSIMを購入できる場所、購入方法などを確認しておくのが得策だ。また、渡航先によっては、Amazon.co.jpなどで事前にプリペイドSIMを購入することもできる。

 

■はじめての人でも使いやすいSIMフリーのモバイルルーターはどれ?

ではさっそく、いま買えるSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターの中から、&GPの読者向けに厳選した3モデルを紹介しよう。なお、それぞれのスペックにLTEの対応バンド(周波数帯)を示した。対応バンドが多いほうが、対応する通信事業者が多く、国内だけでなく海外渡航時での利便性も増す。ちなみに、国内3大キャリアのLTEの対応バンドは下記の通り。使用するSIMが決まっている人は参考にしていただきたい。

  • NTTドコモ:Band1(2.1GHz)、Band3(1.7GHz)、Band19(800MHz)、Band21(1.5GHz)
  • au:Band1(2.1GHz)、Band11(1.5GHz)、Band18(800MHz)
  • ソフトバンク:Band1(2.1GHz)、Band3(1.7GHz)、Band8(900MHz)

■海外でも役立つ! NECプラットフォームズ「Aterm MR05LN」

SIMを2枚挿せるので、利用シーンに応じて使い分けられることがメリット。海外出張に行くことが多い人は、国内用と海外用のSIMの両方を挿しておけるのが便利。また、国内で仕事用とプライペート用の通信を分けたいにも役立つだろう。スマホ感覚で操作できる2.4インチのタッチディスプレイを搭載しているので、設定もラクだ。

▲タッチパネルを用いて、スマホ感覚で設定できる

▲2枚のnanoSIMを装着可能

▲国内の主要なMVNOのAPNリストがプリセットされている

▲LAN端子付きの専用クレードルは別売(2810円/税抜)

「Aterm MR05LN」

  • LTE対応バンド/Band 1/3/8/11/18/19/21
  • 対応SIM/nanoSIM×2
  • 連続通信時間/約14時間(Wi-Fi接続時)、最大30時間(Bluetooth接続時)
  • バッテリー容量/2500mAh
  • サイズ/約W63×D115×H11mm
  • 質量/約115g
  • 実売価格:1万9340円(税抜)

 

■大容量バッテリーを搭載! 富士ソフト「FS030W」

3060mAhの大容量バッテリーを搭載し、Wi-Fiテザリング時には最大20時間もの通信ができることが魅力。タッチパネルではないが、初期設定時に欠かせないAPN設定を簡単に行え、設定状況や通信状況を確認しやすいのも魅力。別売のクレードル(3790円/税抜)にセットすることで、自宅用のルーターとしても使える。

▲国内の主要なMVNOのAPNは自動で設定されるようだ

▲電池パックを取り外してmicroSIMを装着。装着方法もわかりやすく記されている

▲背面にLAN端子を備えたクレードルを購入すると、自宅でもフル活用できる

「FS030W」

  • LTE対応バンド/Band 1/3/8/11/18/19/21
  • 対応SIM/microSIM
  • 連続通信時間/約20時間(Wi-Fi接続時)、最大24時間(Bluetooth接続時)
  • バッテリー容量/3060mAh
  • サイズ/約W74.0×H74.0mm×D17.3mm
  • 質量/約128g
  • 実売価格:1万5780円(税抜)

 

■コスパが魅力! ファーウェイ「E5577」

コンパクトで携帯しやすいサイズ感ながら、3000mAhの大容量バッテリーを搭載し、さらにスマホへの給電機能も備える。日本国内ではNTTドコモ、ソフトバンク向けで、au回線での利用には向かない。ただし、海外での採用が多いBand 5/7にも対応し、海外出張が多い人も役立つだろう。ファーウェイは大手キャリアのモバイルルーターも手がけていることもあり、性能面での安心度も高く、1万円以内で買えるのは非常にコスパが高いと言えそうだ。

▲初期設定は、スマホ向けの専用アプリや、PCで専用サイトに接続して行う必要がある

▲SIMサイズは標準SIMなので、現在広く普及しているmicroSIMやnanoSIMを装着したい場合は、SIMサイズを変換するアダプターを用意する必要がある

「E5577」

  • LTE対応バンド/Band 1/3/5/7/8/19/20
  • 対応SIM/標準SIM
  • 連続通信時間/約12時間
  • バッテリー容量/3000mAh
  • サイズ/約W96.8×H58mm×D17.3mm
  • 質量/約112g
  • 実売価格:9750円(税抜)

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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