Apple Watchでも試せる「マインドフルネス」って何だ?
&GP / 2017年8月19日 7時0分
Apple Watchでも試せる「マインドフルネス」って何だ?
「マインドフルネス」という言葉、皆さんもどこか耳にしたことがあるのではないでしょうか。これは日々の緊張した状態を緩和する瞑想法のひとつ。宗教性を持たないため、誰でもカジュアルに試せるのが魅力です。著名人が取り入れている、なんて噂もよく耳にしますよね。
しかし、いざ試そうとしても「じゃあ、一体何から始めればいいの?」と戸惑う人も多いはず。そこで、Apple WatchやiOSデバイスを活用する方法を紹介しましょう。
■「呼吸」アプリを使ってみる
「マインドフルネス」「瞑想(メディテーション)」など、いろいろな呼び方はありますが、その基本は呼吸法にあります。ゆっくり深呼吸して、頭の中を空っぽにすることで、張り詰めた状態を和らげていきます。
「watchOS 3」からApple Watchに搭載された「呼吸(Breathe)」は、これをサポートするアプリです。
同アプリを起動すると、ウォッチ画面に「開始」の文字が表示されます。この状態でデジタルクラウンをくるっと回すと、セッションの時間を調整可能。最大5分(35回)から最短1分(7回)までを選択できます。
「開始」をタップすると「静かに、自分の呼吸に、集中しましょう。」との文字が表示されます。しばらくすると画面上の緑の模様が、膨んで、縮んでを繰り返します。最初には「息を吸って…」「息を吐いて。」の文字も表示されるので、模様の動きに合わせて深呼吸をしていきましょう。
深呼吸時には、目を閉じていてもOK。ウォッチに内蔵されたTaptic Engineが「トットトトト……」と優しく振動することで、息を吸うタイミングを教えてくれます。
1分間の呼吸が終了すると、「概要」画面が表示され、その日に「呼吸(Breathe)」を利用した累計時間と、心拍数が分かります。充分にリラックスできなかった場合には、「もう一度深呼吸」をタップすれば、もう一度実行される仕組みです。
忙しい人でも、サクッと1分間深呼吸することで、頭と心をリフレッシュできるのが良いですね。終了までの時間がキッチリ決まっているのも、ありがたいところ。
ちなみに、iPhoneの「Watch」アプリで、「呼吸」アプリを選択すると、リマインダーの通知頻度や、呼吸の頻度(4~10呼吸/分)などをカスタマイズできます。
■iPhoneでは記録が確認できる
iPhoneで「ヘルスケア」アプリを起動すると、大きな4つの項目として「アクティビティ」「栄養」「睡眠」、そして先述の「マインドフルネス」が表示されます。
「マインドフルネス」をタップすると、下部には「マインドフル時間(分)、3分」のように、その日の「呼吸」アプリの累計実行時間が表示されます。ここをタップすると、グラフ表示でログを確認することも可能です。
ちなみに、同画面には「心を静めて、力を抜いて、集中してください」の文字も。さらに画面中央のサムネイルをタップすると、マインドフルネスの概要を説明した動画が再生されます。
ただし、こちらは「呼吸」アプリのようなセッションを行えるわけではないのでご留意を。
■iPhoneで利用できる瞑想系アプリが出ている
サードパーティからも、「マインドフルネス」をテーマにしたアプリが多数リリースされています。
例えば「Calm(コーム)」というアプリは、リラックスに最適な音とビジュアルを再生できるというもの。森や暖炉、雨の音を聴きながら、数分間瞑想します。iPhoneなどの画面に再生させる綺麗な映像を眺めながら、リラックスできるようになっています。就寝前に行うセッションなども備わっています。また、「呼吸」アプリと同じように、深呼吸をサポートする機能もあります。
ちなみに、サードパーティ製アプリには、「ヘルスケア」と連動可能なものもあります。例えば、「Headspace(ヘッドスペース)」というアプリでは、瞑想のセッションを実行した時間を「ヘルスケア」に集約して記録できました。なお、同アプリでは、音声ガイド付きのセッションが楽しめますが、再生される音声は英語のみとなります。
■一歩進んでヨガに挑戦するのもアリ
さらに本格的なマインドフルネスに興味があるという人は、ヨガにチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
例えば、「YogaGlo(ヨガグロウ)」アプリでは、ヨガや瞑想のクラスを動画で視聴できます。セッションによって、スタイル、レベル、時間などはさまざまです。全ての機能を利用する場合は有料となりますが、基本的な動画は無料でも視聴できるようなので、気になる人はまずは試してみてはいかがでしょう。
言語は残念ながら英語のみ。しかし、世界中にフォロワーを持つ講師陣のレクチャーは本格的です。既に4000以上のセッションが公開されており、サイクリングなど、各スポーツなどに特化したクラスもあります。
Apple TVを持っていれば、大きなディスプレイに表示させて利用することも可能。また、有料版のみの機能となりますが、iPhoneやiPadで再生する際には、Apple Watchがリモコンとして機能するので、デバイスは離れた場所に立てかけておいてOKです。
* * *
「運動」「栄養」「睡眠」はそれぞれ充分なのに、なんとなく不調だというとき、もしかしたら「マインドフルネス」に解決のヒントがあるかもしれません。Apple Watchや、iPhone、iPadを使って、気軽にリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
(取材・文/井上 晃)
いのうえあきら/ライター
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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