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読書家必見!iPhoneをデュアルディスプレイにするケースを使ってみた

&GP / 2017年8月21日 20時0分

読書家必見!iPhoneをデュアルディスプレイにするケースを使ってみた

読書家必見!iPhoneをデュアルディスプレイにするケースを使ってみた

iPhone 7にE-Ink(電子ペーパー)のディスプレイを、追加できるケース「InkCase i7(インクケース・アイ・セブン)」が話題です。iPhoneを起ち上げなくても、電子書籍や気になる記事が読めて、To Doリストや時刻が確認できる。毎日充電が欠かせないiPhone本体とは違って、E-Inkだから2、3日に一度でOK。そんな「InkCase i7」を試してみた。

▲InkCase i7(インクケース・アイ・セブン)

「InkCase i7」は、E-Inkディスプレイを内蔵した、iPhone 7用のケースです。iPhoneと「InkCase i7」とは、Bluetoothで接続して情報を転送させる仕組み。情報を転送するための専用アプリ「InkCase」をiPhone 7にインストールする必要があります。

iPhone 7のBluetoothをONにしたら、アプリを起動させ、設定画面である「マイ InkCase」を開きます。「デバイスリスト」をタップし、装着した「InkCase i7」を検出できたら接続設定は完了です。

▲専用アプリ「InkCase」をインストール。リマインダーやカレンダーと合わせて使える

筆者が一番に期待したのは、電子書籍として使うこと。液晶画面と違って、E-Inkは目に優しく省電力だからです。説明書にはePub(イーパブ)とtxt(テキスト)形式に対応と書いてあります。

まずはPCで青空文庫のtxtファイルをダウンロードします。ダウンロードしたtxtファイルを、iPhoneで受け取れるメールアドレスに送ります。iPhoneのメールアプリを開き、txtファイルのアイコンを長押しします。どのアプリで開くかを選択できるはずなので、そこで「InkCase」アプリを選びます。

次に「InkCase」アプリを開き、画面下部の「リーダー」をタップ。すると、リストの一番下に、いま転送したtxtファイルが表示されているはず。表示させたいファイル名をタップして転送します。

あとは「InkCase i7」のケース側を操作。ケースの起動ボタンを5秒間長押ししたら、ブックアイコンを選択します。リストアップされたファイル名の中から、転送したファイルを選択すると表示されます。この際、表示されるまでに何分か待たされて、バグっているんじゃないか? と不安になりましたが、無事に表示されました。

「InkCase i7」の操作は、最下部の「……」ボタンで起動やスリープ、スタンバイにします。左右の「<」「>」で選択し、中央の「○」で決定します(これらはタップボタン)。

txtファイルを表示させるには、それなりの手間がかかるなぁというのが正直なところです。ちなみに青空文庫からダウンロードしたtxtファイルを、そのまま転送すると読み込めませんでした。PC内でダウンロードしたファイルを全選択してコピー、新規ファイルにペーストしたものを転送しています。

また、タッチ操作に慣れきっているため、「InkCase i7」のディスプレイ部に表示されるアイコンを、どうしてもタップして操作しようとしてしまいます。

▲txtファイルを表示させたところ

表示させれば、E-Inkディスプレイは液晶よりも文字を読むのに適しています。外国製なので、変てこな漢字やひらがなで表記されるんじゃないかと心配しましたが、しっかりと読みやすい文字でした。

光が反射することもないので、長時間の読書でも疲れません。これで縦書き表示にも対応すれば、電子書籍としては十分でしょう。また、小説などだけでなく、長文の資料を読むのにも適しているので、色々と使いみちはありそうです。

■時刻や天気、予定も表示できる

「InkCase i7」で、もう1つ良かったのは、写真を表示できること。こちらはPCは不要でサクッと変えられるので簡単です。

まずはアプリ「InCase」で「写真」を選択します。iPhone内のカメラロールが表示されるので、ケースに表示させたい写真を選びます。選択したら、ケースのディスプレイに合わせてトリミングします。あとは「保存」して「InCaseに送信」します。

▲アプリで「写真」をタップし、フォトアルバム(カメラロール)から写真を1枚選びます

▲ケースのディスプレイに合わせてトリミングします

▲「InCaseに送信」すればアプリ側の操作は完了です

「InkCase i7」ケース側で操作すれば、簡単に画像を変更できます。表示された画像は、よくよく見ればガビガビと解像度の粗さが分かってしまいますが、ケースの柄として表示させるのには十分です。

▲写真を表示させたところ

▲アップして見ると、やや粗さが目立ちます

外観は真っ黒で無味乾燥なケースですが、写真を表示させると途端にオリジナリティが感じられるようになります。操作も簡単なので、気分に応じて図柄を変えるのもいいでしょう。

■操作性への完成度は今後に期待

電子書籍として使える点と、ディスプレイに写真を表示させてオリジナリティのあるケースにできる点とに注目して使ってみました。その他にも、時刻や天気、カレンダーやリマインダーを表示させれば、もっと実用的に使うこともできます。

ただし、様々な機能を使うことを想定すると、ケースの操作性をもっともっと高めて欲しいというのが正直なところ。iPhoneのサクサク操作に慣れているユーザーとしては、もう少し反応が早ければ……、という印象でした。

元々がクラウドファンディングで脚光を浴びた製品なので、その当たりの不満を解消する今後のアップデートにも期待したいところです。

>> +Style「InkCase i7」

 

(取材・文/河原塚英信)

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