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新iPhone発売前に知っておきたい「iOS 11」10の進化点

&GP / 2017年9月10日 21時0分

新iPhone発売前に知っておきたい「iOS 11」10の進化点

新iPhone発売前に知っておきたい「iOS 11」10の進化点

9月12日(日本時間の9月13日未明)に新しいiPhoneが発表される見通しです。そして、新しいiPhoneと同時に今秋リリースされるのがiOS 11。新モデルに買い替えなくても、いま使っているiPhoneをiOS 11にアップデートすると、多くの新機能が追加されます。

iOS 11の主要な新機能は、今年6月に開催された開発者向けイベント「WWDC 2017」で発表されました。すでに、アップルのウェブサイトでも公開されています。

>> Apple「iOS 11」

ここでは、iPhoneの機種変更を検討している人が知っておくべき10の進化点を紹介します。しっかり予習して、新しいiPhoneを買うべきか、いま持っているiPhoneをアップデートするかを決めてくださいね!

 

1.カメラにはプロ向けのフィルタ機能が追加!

3秒間の動く写真「Live Photos」が、動きを繰り返す「ループ」や、前に進んだり後ろに戻ったりする「バウンス」に対応。さらに、長時間露光での趣きのある夜景も撮影できるようになります。また、「カメラ」アプリにプロ品質の新しいフィルタが追加され、より自分の好みに近い雰囲気や色合いで撮影できるようになります。

▲「Live Photos」でループ動画を楽しめる

 

2.さりげなく役立つSiriが、さらに賢く進化!

iOSがアップデートするたびに賢くなっている「Siri」は、話すだけでなくユーザーが気づかぬうちにサポートしてくれる機能が進化。たとえばユーザーがSafariで調べたトピック、場所などの情報が、メールなどの文字入力時に反映されるようになります。

また、ベータ版としての提供ですが、英語から中国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語に翻訳する機能も追加されます。将来的には、日本語を話すと外国語に翻訳してくれる “スマホ通訳” が実現するかもしれませんね。

▲Siriでの翻訳が可能に(Appleのウェブページより)

 

3.コントロールセンターがカスタマイズ可能に!

画面下から上方向にスワイプして表示する「コントロールセンター」のデザインが一新。よく多くのアイコンを表示できるようになり、さらに、自分が使いやすいようにカスタマイズできるようになります。ここ数年でiPhoneはかなり多機能になりましたが、コントロールセンター&3D Touchを使いこなすことで、スマートかつスピーディーな操作を実現できそうです。

▲コントロールセンターのデザインが一新(Appleのウェブページより)

 

4.運転中は自動で「おやすみモード」に切り替わる!

ドライバーが運転に専念する新しい方法として、運転中に「おやすみモード」を有効にできるようになります。ユーザーが手動で設定しなくても、運転中であることをiPhoneが認識し、自動的に通知が無音になります。また、連絡先の「よく使う項目」に登録している人から着信した場合は、運転中のため応答できないというメッセージを自動で返信できます。

▲運転中であることを認識すると、自動的に「おやすみモード」が有効になる

 

5.片手でのメッセージ入力が容易に!

標準のキーボードに、片手操作用モードが追加されます。地球アイコンを長押しするだけで、キーボード表示が親指側に移動し、大画面モデルでもスムーズに片手で入力できるようになりそうです。

▲片手で操作しやすい「QuickTypeキーボード」(Appleのウェブページより)

 

6.Appleマップが走るべき車線も教えてくれる!

運転時に曲がるべき交差点を見逃さないように適切な車線に誘導してくれる、車線案内機能が追加されます。また、世界の主な空港やショッピングセンターの室内マップも表示可能できるようになるので、海外旅行時にも役立ちそうですね。

▲走行中の道路の制限速度も表示される(Appleのウェブページより)

 

7.App Storeが史上最大のリニューアル!

「App Store」のデザインが一新し、「Today」「ゲーム」「App」タブが登場。さらに、エディターチームによる「デイリーストーリー」や「ヒント」「リスト」など、ユーザーのアプリ選びをサポートするコンテンツも追加されます。

▲App Storeに3つのタブが追加される(Appleのウェブページより)

 

8.新たなARコンテンツを楽しめる!

Appleが開発した新しいプラットフォーム「ARKit」は、いきなり世界最大のARのプラットフォームになる見通し。広く公開されるプラットフォームなので、世界中の開発者たちが作ったARコンテンツが続々と登場し、iPhoneの活用の幅を広げてくれそうです。

▲ARKitのウェブページ(https://developer.apple.com/arkit/)

 

9.機種変更時の設定が簡単に!

新たに購入したiPhoneを、これまで使ってきたiPhoneに近づけるだけで、個人設定や環境設定の多くの情報を転送できます。さらに、iCloudキーチェーンのパスワードの多くも安全に読み込まれるとのこと。「全て」ではなく「多くの」と案内されているので、実際に使ってみないと……という部分もありますが、従来より機種変更時のセットアップが楽になるのは間違いないでしょう。

▲iPhoneだけでなく、iPadでも有効(Appleのウェブページより)

 

10.Apple Payで友達間の支払いが可能に!

Walletに登録してあるクレジットカードを使って、メッセージで送金したり、Siriに送金を頼んだりできるようになります。支払いを受けた側は、新しい「Apple Pay Cash」アカウントに入金される仕組みで、それを用いて買い物をしたり、ほかの人に送金したりもできるようになるとのこと。飲み会の参加費の支払い・集金が、iPhoneだけでキャシュレスで行えるようになるかもしれません。

 

追記:iPadの使い勝手は飛躍的に向上!

実はiOS 11の新機能は、iPhoneよりも、むしろiPadにメリットが多いと言われています。たとえば、新たに追加される「Dock」でマルチタスキングがより簡単になったり、PCライクにファイルをドラック&ドロップで動かせるようになったり……。さらに、iPad Proでは、表示しているPDFやスクリーンショットにApple Pencilで注釈を書き込めたり、ロック画面をタップするだけで、すぐにメモを書けたり……。iPadを使っている人は、ぐ〜んと使い勝手が向上することでしょう。

▲メッセージ作成中に写真をドラッグ&ドロップで添付することも可能

▲iPad ProとApple Pencilの連携性が強化され、インスタントメモやインライン描画機能を追加

なおiOS11は、iPhone 5s以降のiPhone、全てのiPad Pro、全てのiPad Air、iPad(第5世代)、iPad mini 2〜4、iPod(第6世代)に対応しています。

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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