家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電」丸わかりニュース:2017年8月【前編】
&GP / 2017年9月13日 20時0分
家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電」丸わかりニュース:2017年8月【前編】
元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。第11回前編は、2017年8月に発表された家電製品の中から掃除機を中心に紹介します。
■キャニスター掃除機もコードレスの時代に!
安蔵:シャープと東芝から、コードレスタイプのキャニスター掃除機が続けて登場しましたね。
▲シャープが2017年9月14日に発売するコードレスキャニスター掃除機「RACTIVE Air」4機種6モデル。最上位モデルの「EC-AS700」(サイクロン式、写真左上)と「EC-AP700」(紙パック式、写真左下)の実勢価格は8万9880円
奈津子:シャープの「RACTIVE Air」は前モデルのスティック掃除機を半年ほど自宅で愛用していますが、軽くて思いついたらすぐに使用できる点がかなり気に入っています。部屋から部屋への移動も自由自在ですし、壁に立てかけやすいので、ほぼ収納せずに出しっぱなしにしています。今年還暦を迎える母も「軽くて掃除しやすい」と喜んでいました。
▲奈津子さんが自宅で使っている「RACTIVE Air EC-A1R」。現在の実勢価格は4万2760円
安蔵:本体を床に置いて使うキャニスター掃除機なら、さらに取り回しがしやすそうですね。
奈津子:ただ、軽すぎて部屋の隅への密着感があまり高くないこと、明るい色味がブラウン系のバリっぽいアイテムで構成された我が家では浮いていたのが難点だったんです。でも最新モデルはモーターのパワーアップで吸引力が格段に向上したため、隅へのアプローチがより的確になりました。色味に関してもマットで彩度も抑えられたので、個人的に気になっていた2点は改善されましたね。
安蔵:東芝のアプローチはまたユニークですよね。本体が床に転がってしまうというキャニスター掃除機ならではの難点をクリアしました。
▲東芝が2017年9月1日に発売したコードレスキャニスター掃除機「VC-NX1」(実勢価格9万9880円)
奈津子:そうなんです! 各社とも小回りが利くように工夫していますが、どうしても倒れてしまうことってありますよね。でも東芝の「ダブルフェイス」という新機構は、裏返してもそのまま使えるリバーシブルスタイルなんです。とにかく軽いので、天井も階段も掃除しやすいですし、ヘッドの自走機能も強力なので、ほんの少しの力でスイスイ進みます。シニア層にも最適ですね。
安蔵:ロボット掃除機の「トルネオロボ」と同様に、本体のダストボックスからサイクロン機構でゴミを吸い取る「ダストステーション」搭載モデルもラインアップしましたね。
奈津子:最初にダストステーション付きのトルネオロボを見たときには度肝を抜かれました。これを使えば約1カ月ほどゴミ捨てやフィルター掃除が不要とのことなので、個人的には多少値が張ってもこちらをオススメしたいですね。
▲こちらは11月1日発売予定の「VC-NXS1」。充電台に、本体のダストケースからゴミを吸い取る「ダストステーション」が搭載されている
▲ダストステーションのスケルトンモデル。ゴミを吸い取るのと同時に、フィルターの掃除も行う
■日立はコードレススティック掃除機を拡充
安蔵:日立はこれまで自立型のスティック掃除機を出してきましたが、今回はダイソンのような「ハンディー掃除機+延長管」スタイルのモデルを発表しました。
▲日立アプライアンスが2017年9月16日に発売する「パワーブーストサイクロン PV-BEH900」(実勢価格8万9790円)
奈津子:どこでも立てかけられるスタイルではなくなりましたが、車内やベッド横、サッシの溝などに使えるツールが充実していて、細やかに使える利便性はダントツですね。「立体おそうじ」というキャッチコピーの通りです。ノズルの中でも「ほうきブラシ」が特に便利で、クリップや文具が散乱した引き出しの中などでパパッと使用しても、ゴミやホコリ以外の余計なものを吸い取らずに済むのはみごとでした。
▲延長管を外して収納・充電するスタイルになっている
安蔵:延長ホースに通電する構造なので、LEDライトで照らしながら細かいところを掃除できるのも便利です。
奈津子:配色センスがちょっと残念ですけど、ハンディとして使用するときに何も考えず使えるのはかなり魅力的ですね。
▲細かいゴミやホコリだけを吸い取れる「ほうきブラシ」
▲延長ホースに通電しているため、接続先のヘッドもLEDライトが点灯する
■ルンバは全機種、パナソニック「RULO」もWi-Fi対応に!
安蔵:アイロボットのロボット掃除機「ルンバ」シリーズがいよいよ全機種Wi-Fi対応になりましたね。ルンバ800シリーズ、600シリーズの基本性能はそのままに、Wi-Fiに対応してスマホによる遠隔操作やスケジューリングなどが可能になりました。
▲アイロボットが2017年8月に発売した「ルンバ 890/690」(ルンバ890の実勢価格は6万9800円、ルンバ690は4万9880円)
奈津子:急に友だちが家に来ることになったときなどに、外出先から掃除を開始できるのは便利ですよね。スケジュール設定も従来はボタンで行っていたので、スマホでできるようになったのは魅力です。
▲スマホから遠隔操作が可能だ
安蔵:ルンバ900シリーズのようにマップ機能まではありませんが、掃除結果をスマホで確認できるのも安心感がありますよね。
奈津子:私は自宅ではダイソンの「Dyson 360 Eye」を使用しているのですが、多少音がうるさいのが悩みどころでした。静音モードもあるのですが、掃除時間と充電時間が長くなりますし。でもルンバはダイソンに比べるとかなり静かですね。遠隔操作やスケジュール設定だけでなく、メンテナンスのタイミングも通知してくれるので、働き盛りで家を留守にしがちな人や、忙しい共働き世帯などには最適だと思います。
安蔵:さらにパナソニックのロボット掃除機「RULO(ルーロ)」もいよいよWi-Fiを内蔵し、部屋のマップを作りながら自己位置を推定して掃除する「SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)」を搭載しました。
▲パナソニックが2017年10月30日に発売する「RULO MC-RS800」(実勢価格14万8000円)
奈津子:ルンバやダイソンは掃除するたびにマップを生成するのですが、ルーロは最初にマップを作るのが大きな特徴なんですよね。
安蔵:これによって、マップのどこにゴミが多いのかを統計的に表示する「ゴミマップ」機能、掃除したい場所、もしくはしてほしくない場所を8カ所まで指定する機能などが利用できるのがルーロならではの特徴です。
▲掃除してほしい場所、掃除してほしくない場所を指定できる機能がユニークだ
奈津子:ダイソンは掃除してほしくない場所を指定できませんし、ルンバの場合は「バーチャルウォール」などの機器を置かなければいけません。アプリだけで、しかも8カ所も指定できるのは便利ですよね。赤外線センサーと超音波センサーに加えてレーザーセンサーも搭載したことで、イスの脚などもしっかり見分けて掃除できるようになったのも注目ポイントです。
▲レーザーセンサーを搭載したことで、約2cm程度の細い脚でもしっかりと検知して掃除してくれる
■スマホでチェックしながら「正しい歯みがき」ができる
安蔵:フィリップスの人気電動歯ブラシ「ソニッケアー」シリーズの最上位モデル「ダイヤモンドクリーン」からスマホ対応モデル「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」が登場しました。
▲フィリップスが2017年8月に発売した「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート ルナーブルー」(実勢価格3万9790円)
奈津子:「アプリと連動させて的確に歯みがきができる」というモデルは国内ではブラウンが先に出していますが、口内環境を健やかに維持することは健康の基本ですから、とても大切なことだと思います。
安蔵:そういう認識がもっと広まるといいですよね。
▲スマホアプリと本体のセンサーが連携することで、今どのあたりをみがいているのか、正しい強さでみがいているかなどを検知し、みがき方を指南してくれる
奈津子:私は前モデルの「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン」をこの1年半ほど愛用していますが、目に見えて歯が白くなりましたし、歯茎の色も明るくなりました。「芸能人は歯が命」というコピーがひと昔前にありましたが(笑)、歯は人の印象を大きく左右するので助かっています。
安蔵:電動歯ブラシに移行する際に難しいのが「歯ブラシの動かし方」なんですよね。歯に軽く当ててゆっくりと動かすだけなのですが、ついゴシゴシしてしまいます。センサーを使って動きや圧力を検知してコーチングしてくれるので、歯の健康が気になる人、しっかりとみがき残しがない状態にしたい人にはオススメです。
奈津子:でも値段が高いですよね……。しばらく価格の様子をみて、落ち着いたころに再検討したいと思います。
>> 後編は9月14日(木)公開予定です。
> 最新家電連載
(取材・文/安蔵靖志 奈津子)
あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト、家電製品総合アドバイザー
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。近著は「予算10万円以内! 本気で原音を楽しむハイレゾオーディオ」(秀和システム)。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。
なつこ/女優・タレント
ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」
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