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“ポスト・ミニバン”を狙う3列シートSUV!マツダ「CX-8」は全方位性能に妥協なし

&GP / 2017年9月17日 20時0分

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“ポスト・ミニバン”を狙う3列シートSUV!マツダ「CX-8」は全方位性能に妥協なし

マツダの新しいクロスオーバーSUV、「CX-8」がデビューしました。

「CX-3」、「CX-5」と、マツダのSUVは“CX-”に続く数字が車格を表しており、それが(日本向けモデルとしては今のところ)一番大きなCX-8は、国内市場向けのフラッグシップとして開発されたモデルです。

エクステリアは「TIMELESS EDGY」をコンセプトに掲げていて、時の経過にとらわれない上質なデザインを目指したとのこと。その顔つきからもひと目でマツダ車と分かる、端正かつ躍動感あふれるたたずまいですが、注目すべきはエクステリアだけではありません。CX-8は3列シートを採用。6名または7名乗ってのドライブが可能となっています。

そんな待望の多人数乗車モデルとはいえ「クロスオーバーSUVだし、サードシートはエマージェンシー用じゃないの!?」と使い勝手が気になる人も多いことでしょう。12月14日の発売開始に先駆け、実車に隅々まで触れられる機会を得ましたので、気になるユーティリティはもちろん、ラインナップやディテールについてもご紹介していきましょう。

凛々しい顔つき、サイドの伸びやかなラインなど、最新マツダ車の特徴である“魂動デザイン”を採用したCX-8。そのボディサイズは、全長4900mm、全幅1840mm、全高1730mmで、マツダの日本市場向け乗用車としては最大のサイズです。2列シート仕様のCX-5は、それぞれ4545mm、1840mm、1690mmですから、CX-8はCX-5と比べ、全長で355mm、全高で30mm拡大されているわけですね。

ちなみにマツダは、輸出向けに3列シート車の「CX-9」をラインナップしていますが、こちらはそれぞれ5075mm、1969mm、1747mm(オーストラリア仕様)。CX-8はそれよりもひと回り小さいのですが、実はCX-8とCX-9のホイールベースは、2930mmで共通。この数値からもお分かりのとおり、CX-8は車幅こそCX-9比で約130mm狭くなっていますが、前後方向はCX-9とほぼ変わらない居住性が確保されているのです。

シートレイアウトは、グレードによって設定が異なります。ベースグレードの「XD」と中間仕様の「XD プロアクティブ」は、セカンドシートに左右独立のキャプテンシートを採用した6名乗りと、3名掛けベンチタイプの7名乗りとを用意。

一方、最上級グレード「XD Lパッケージ」のセカンドシートは、キャプテンシート仕様の6名乗りのみとなります。

XD Lパッケージは最上級グレードだけあって、セカンドシート中央に大型コンソールが備わり、くつろいだ姿勢をとれる大型アームレストも用意されます。

開発陣によると、フロントシートは誰もが適切なドライビングポジションを採れるよう考慮されており、身長189cmの大柄な人までカバーすることを想定しているのだとか。

セカンドシートは大人がゆったりくつろげる空間づくりを目指したそうで、こちらも身長186cmの人が乗ることまで検討しているのだそうです。そしてサードシートは、170cm程度の大人が不快に感じることなく、短中距離を移動できるような空間をつくり上げたということです。

筆者は身長182cmと、サードシートの想定乗員よりも大柄ですが、実際にすべての席に腰掛けてみたところ、フロント、セカンドの各シートはレッグスペース、ヘッドスペースとも十分なゆとりがありました。そして気になるサードシートも、確かに足もと、頭上ともにスペースが有り余るほどではありませんが、ルーフに髪は触れませんし、ヒザもセカンドシートの背もたれにぶつかることはありません。

そして、サードシートに関してもうひとつ、「巧みだな!」と感じさせてくれたのが、乗員の腕まわりの形状です。タイヤハウス上部にアームレスト兼ドリンクホルダーを設け、サイドウインドウ上部のラインに沿ってくり抜くようなカタチに仕上げてあるため、ヒジの置き場に困ることがありません。もちろん、ミニバンやラージサイズSUVのように広々としたサードシートではありませんが、着座姿勢は自然で、身長170cm前後の人であれば、息苦しさを感じることはなさそうです。

ラゲッジスペースはというと、サードシート使用時で239L、サードシートを倒すと572Lの容量を確保。4~5名乗車時は、各自の中型から大型のスーツケースを積み込むことができそうです。

またセカンドシートまで倒すと、荷室長を2080mmまで拡大できるので、MTBやテントといったかさ張るアウトドア用品も楽に積載できます。

一方、インテリアの見どころとして忘れてならないのが、マテリアルやその質感でしょう。インパネやシートなどの意匠は、一見するとCX-5と同じに見えますが、ディテールが変更されているのです。

さらに最上級グレードのXD Lパッケージでは、ドアトリムやインパネのデコレーションパネルに、リアルウッドを素材とする“本杢(ほんもく)”加飾を採用。また、一般的な革よりも柔らかくてしなやかな“ナッパレザー”製のシート表皮には、さらにソフトな手触りにこだわった表面処理を行うなど、質感を重視した仕上げが随所に施されています。

CX-8は、ユーティリティや快適さにこだわったインテリアが特徴の多人数乗車モデルですが、メカニズムについても旗艦モデルらしく、ブラッシュアップが図られています。

エンジンは、CX-5にも搭載される2.2リッターの直4ディーゼルターボ“SKYACTIV-D(スカイアクティブ-D)”のみの設定ですが、CX-8へ搭載するに当たって、車重や乗車定員の増加を考慮。新型ターボチャージャーの採用や、インジェクターやピストンなど燃焼に関する細部の見直し&改良により、最高出力はCX-5の175馬力から190馬力へ、最大トルクは同じく42.8kg-mから45.9kg-mへと引き上げられています。

組み合わされるトランスミッションは6速ATのみで、駆動方式は全グレードにFFと4WDが用意されます。SUVカテゴリーのクルマではありますが、3列シートミニバンからの乗り換えや、リアシートの優れた居住性を生かしてフォーマルな用途に使いたいといったニーズには、FFモデルが最上位グレードにも用意されているのはありがたいポイントでしょう。

一方、「SUVなのだから、やっぱりアウトドアでガンガン使いたい!」という人にとって、もちろん4WDモデルは心強い存在かと思いますが、さらに朗報をひとつ。CX-8には純正オプションとして、ボートなどの牽引に便利な“トレーラーヒッチ”が用意されています。

「そういうアイテムは後付けでも…」と思うかもしれませんが、純正ならではの利点もあるのです。アフターパーツでも車検はクリアできますが、マツダ純正品の場合、専用のバンパー下部パーツが用意されているのはもちろん、何より車両保証に影響が及ばないというのもメリットといえるでしょう。

このように魅力満載のCX-8ですが、発売日が12月14日と、若干、待たされてしまうのが玉にきず、でしょうか。でも発売開始までの間、全国各地で展示イベントが予定されていますので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょう? なお価格は、319万6800円(XD FF)〜419万400円(XD Lパッケージ 4WD)となっています。

<SPECIFICATIONS>
☆XD Lパッケージ(4WD)
ボディサイズ:L4900×W1840×H1730mm
車重:1900kg
駆動方式:4WD
エンジン:2188cc 直列4気筒ディーゼル ターボ
トランスミッション:6速AT
最高出力:190馬力/4500回転
最大トルク:45.9kg-m/2000回転
価格:419万400円

(文&写真/村田尚之)

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