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ご飯を美味しく写せる!「iPhone 8」のカメラはさらに進化していた!

&GP / 2017年9月19日 20時0分

写真

ご飯を美味しく写せる!「iPhone 8」のカメラはさらに進化していた!

いよいよ9月22日に「iPhone 8/8 Plus」が発売されます。「iPhone X」と比べると見た目の変化は地味に感じるかもしれませんが、実は「iPhone 7/7 Plus」からいろいろと進化しています。従来通りの操作性のまま、最先端の技術が詰め込まれたモデルなんです! 今回の記事では、速報で紹介しきれなかった細かい使い勝手について、じっくり検証しました。

■やっぱりカメラの新機能、気になります

新機種の話題になると、カメラ機能が一番気になるところです。とはいえ、この記事にたどり着いた皆さんなら、「iPhone X」や「iPhone 8 Plus」がデュアルカメラを搭載していて、「ポートレートライティング」なる新機能を使えることはご存知なはず。

▲iPhone 8 Plusは1200万画素・F1.8の広角カメラと1200万画素・F2.8の望遠カメラを搭載

 

▲iPhone 8 Plusの「ポートレートライティング」機能。「ポートレート」が有効な状態で撮影すると、光源のエフェクトを5つの種類から選択できる。撮影後の編集画面でも調整可能だ

「ポートレートライティング」は、単純なフィルター効果ではありません。機械学習によって細やかな処理を行っています。これにはA11 Bionicチップのニューラルエンジンが貢献しています。

分かりやすいのは「輪郭強調照明」を選択したとき。単に、全体的なコントラストが高くなるのではなく、被写体の鼻の頭やほほ骨などにハイライトが入り、陰になっているアゴ周りの輪郭付近のみにシャドウが入ります。これによって凹凸がくっきりと浮かび上がる仕組みです。

▲ポートレイトライティングで「輪郭強調照明」を選択。室内の蛍光灯の下で撮ったとは思えない仕上がりに

「ステージ照明(モノ)」も楽しいエフェクトです。背景が黒くなり、被写体がモノクロで引き立ちます。これをカメラ素人が撮れるのだから驚きです。

▲「ステージ照明(モノ)」を選択。なるべく髪の毛の隙間や、腕の下の隙間が発生しないように撮ると上手くいきやすい

輪郭がはっきりしていれば、モノだってかっこよく撮影できます。せっかくなのでiPhone 8を撮ってみました。もうこのまま雑誌の誌面に使えそうです。

▲「ステージ照明」を選択。被写体の色が残っているのが「ステージ照明(モノ)」との違い。被写体は輪郭がはっきりしていると上手くいきやすい

ポートレートライティングを利用した作例については、別の多くの記事でも同様に紹介されていると思うので、この程度にしておきましょう。

さて、筆者が本当に気になったのは、“じゃあポートレートが使えない「iPhone 8」のカメラはどう変わったの?”という点でした。

 

■ご飯の写真で、お腹が空きそうだ!

まずはこちらをご覧ください。

続いて、焼き鳥をアップで。

刺身もあります。

続いてデザートも。

左右の写真をよく見ると、色味が結構違います。 特に注目していただきたいのは、「赤」と「白」の2色。もうお気づきかもしれませんが、左が旧機種(iPhone 7)で右が新機種(iPhone 8)で撮影した写真です。

例えば、最初の写真では、暗くなってしまっていた木のお椀や箸が、木目まで見えるようになりました。ごはんやビールも温かみのある色合いになり、よりおいしそうに写っています。

同様に、最後の写真では、イチジクの身や、ミニトマトの赤色がより鮮やかになっています。梨の果肉が白飛びしておらず、表面の凹凸感が伝わります。

▲iPhone 8は、1200万画素・F1.8の広角カメラを搭載

iPhone 8/8 Plusは、アップルが独自設計したISP(画像処理プロセッサ)を搭載。暗所でのオートフォーカスを高速化したほか、帯域ごとにノイズ処理を行う仕組みもハードウェアとして実装しています。実はいろいろ進化しているのです。

しかし、おそらくユーザーとして直観的に分かりやすいのは、カラーフィルタが改善されたということ。前述の通り、ごはんを撮影すると、より温かみのあるカラーバランスで再現されるわけです。

▲カップの金、ランチョンマットやカップ内側の白、コーヒーの表面の茶色などに差がある

料理写真を撮ったとき、やや青白く写ってしまい「ちょっと違うな」とがっかりすることはもうありません。よりカメラ初心者でも扱いやすくなっていると言えるでしょう。しかも、色味の調節が控えめで、後から好みで追加補正をしやすくなっている点もiPhoneならではの良いところです。

■軽快に動くARアプリに未来を感じる

カメラ関連の機能としては、「AR(拡張現実)」も気になりました。ARの基本は、カメラに移った現実世界の映像と、画面上に表示される情報がリンクし、位置や方向が反映されるということ。例えば、ARとして表示された猫や犬は宙に浮かず、きちんと床を歩けるようになるわけです。

▲「IKEA Place Demo」では、実際の床に家具を置いてサイズ感を確かめられる

「ARKit」自体はiPhone 6s以降やiPad ProなどもサポートするのでiPhone 8/8 Plusが独占的に対応した機能ではありません。しかし、最新のA11 Bionicチップには、ニューラルエンジンが内蔵されており、こうしたAR機能を活用する際にも、負荷を軽減し、サクサクと動かせるメリットがあります。

▲星座の位置を確かめられる人気アプリ「Sky Guide」がARKit対応へ。従来は端末を向けた方向に何があるかわかるだけだったが、AR対応になることでカメラに写る景色と星座マップがリンクするように

ARは今後、教育分野において、重要なテクノロジーになっていきます。例えば、解剖学の教科書は、あらゆる角度から見られる立体映像に変化するかもしれません。全部ARで構成された図鑑とか出てきたら面白そうですね。

▲「InsightHeart」は、心臓の立体図を正確に見ることができるアプリ。心臓は宙に浮いて鼓動しており、近づくとTaptic Engineで再現された心拍が伝わってきた。心臓内部の描写もかなりリアルだ

実際にいくつかのARアプリを検証してみましたが、どれも使い心地は非常に滑らかで驚きました。いまはサードパーティ製のアプリのみですが、そのうち標準アプリにもAR機能が搭載されるかもしれないと考えるととてもワクワクします。

いつの日か、「道路上に矢印で表示されるナビゲーション」や、「QRコードを読み込むとその場に現れるツアーガイド」とかも実現するのでしょうか。勝手な妄想はどんどん膨らみます。

 

■ワイヤレス充電でライフスタイルが変わる

iPhone 8/8 Plusで忘れてはいけないのは、ワイヤレス充電への対応です。これは新たにガラス背面のデザインを採用したことで実現した機能のひとつ。

▲Belkinのワイヤレス充電マット「Boost↑Up Wireless Charging Pad」。最大7.5Wの充電をサポートする

ワイヤレス充電の規格は「Qi(チー)」といいます。同規格に対応するアクセサリーならば、原則的にどのメーカーの製品でも使用可能。今後、カフェやレストラン、空港など町中にも、続々と対応スポットが増えていくでしょう。

使い方は説明することがないほどシンプル。通電したワイヤレス充電マットの上にiPhone 8/8 Plusを乗せるだけでOKです。特に筆者が良いなと思ったのは、Lightningケーブルを頻繁に抜き差ししていたデスク周りでの使用シーン。充電しては外して、また充電しては外して、という煩雑な作業から解放されそう。ケーブルの端子が壊れる頻度も低くなるでしょう。

ベッドサイドやデスク周りで散らかっていたケーブルが、充電マットに置き換われば、部屋も少し整然として美しくなるはず。そして2018年に「AirPower」が発売されれば、Apple Watchなども同時に充電できるようにもなります。早く購入したい!

ちなみに、発表時にはあまり目立っていませんでしたが、iPhone 8/8 Plusのスピーカーは音量が25%アップしています。充電しながらApple Musicでプレイリストを再生すれば、ちょっとしたオーディオ機器替わりにも使えそうですよ。

*  *  *

iPhone 10年目を記念する年に登場した“正統派iPhone”。その使い勝手が悪いわけがありません。iPhone Xを待てない人、やはりホームボタンが欲しい人、そしてちょっとでも安く手に入れたい人。iPhone 8/8 Plusは、買う価値アリですよ。

>> Apple「iPhone 8/8 Plus」

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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