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期待以上に賢くて楽しい! LINEのスマートスピーカー「WAVE」を使ってみた!

&GP / 2017年9月23日 19時0分

期待以上に賢くて楽しい! LINEのスマートスピーカー「WAVE」を使ってみた!

期待以上に賢くて楽しい! LINEのスマートスピーカー「WAVE」を使ってみた!

「スマートスピーカー」ってご存知ですか? AI(人工知能)機能を備えた、声で操作ができるスピーカーです。iPhoneの「Siri」やAndroidの「Googleアシスタント」のように使うことができ、「明日の天気は?」と聞いて、居住地の天気予報を調べたり、「音楽を聴きたい」と話すと音楽が再生されたり……というものです。

スマートスピーカーは、AI技術の進化とともにこれから普及が期待されているデジタル製品です。欧米ではすでに、Amazonが開発した「Amazon Echo」や、Googleが開発した「Google Home」が発売されています。また、アップルは年内に一部の国で「HomePod」というスマートスピーカーを発売する予定です。

そして今年の夏、日本でもスマートスピーカーが発売されました。LINEが開発した「WAVE」というスマートスピーカーです。

▲ユーザーの声を聞いたり、回答したりするときは、下部のライトが点灯する

「WAVE」は、LINEと韓国のNAVERが共同開発した「Clova」というクラウドAIのプラットフォームに対応する製品の第1弾です。クラウドAIとは、文字通りクラウド(ネットワーク上のコンピュータ)に設置された人工知能のこと。つまりWAVEを利用するにはインターネットへの接続が必要になります。

WAVEは今秋発売予定ですが、7月14日から先行体験版の予約が始まり、8月23日から順次発送されました。先行体験版(1万円/税別)は、まもなく発売されるであろう正式版(1万5000円/税別)より安いということもあり、筆者も注文。いち早く使ってみました。

自宅ではなくオフィスに置いているのですが、なかなかいいですよ。すごく役に立つというわけでじゃないのですが、いい意味で存在が気にならず、ときどき気分を和ませてくれます。

 

■スマホのアプリからコントロール

WAVEの初期設定は、とても簡単。LINEを利用しているスマホに「LINE Clova」アプリをインストールし、LINEアカウントでログイン。WAVEの電源を入れて、アプリの画面表示に従い設定を行うだけ。スマホとWAVEはBluetoothで接続し、さらにWAVEはWi-Fiに接続する必要があります。接続が完了すると、WAVEから「ネットワークに接続しました」という音声が流れます。

▲「LINE Clova」アプリを起動して、LINEアカウントでログイン

▲画面に表示される案内に従って、WAVEとペアリング

▲最後に、WAVEをWi-Fiネットワークに接続すれば設定完了!

あとは、Clovaに話しかけるだけで使えます。WAVEに向かって「Clova(クローバ)」と呼びかけると“ポン!”という音が鳴って、ライトが点灯します。ライトが点灯している間に、調べたいことを話したり、聴きたい音楽を「聞かせて」「再生して」と話すだけでOK! 音楽は「LINE MUSIC」が再生される仕組みですが、WAVEの購入者は6カ月無料で聴けるクーポンがもらえます。

▲呼び名は「Clova(クローバ)」と「Jessica(ジェシカ)」から選べる

▲WAVEの上部には、タッチ式のボリュームキーやショートカットキーを搭載

▲ショートカットキーには、LINE MUSICのプレイリストなどを設定可能

▲背面には電源ボタンと、マイクのON/OFFボタンがあり、音声に反応しないようにもできる

なお、Clovaが対応する音声コマンド一覧はアプリで確認できます。先行体験版が届いた際にはLINE MUSICの再生がメインで、あとは天気予報を聞いたりアラームを設定したりするなど、ごく限られた用途にしか使えませんでした。

■最新のアップデートでさまざまな機能が追加

しかし9月20日のアップデートにより、登録した生年月日に基づいて、今日の運勢を調べたり、テレビを登録して“音声リモコン” として使える機能が追加されました。また「○○○○について教えて」と有名な人物の検索もできるようになりました。

▲アプリで音声コマンド一覧を確認できる

▲「テレビをつけて」や「今日の運勢を教えて」などは、アップデートによって追加されたコマンドだ

▲音声リモコンの設定はアプリで行える

▲メーカーを選択し、WAVEをテレビの近くに設置して、ペアリングを行って設定する

WAVEのAI(人工知能)は、スピーカーの中ではなくクラウドにあります。クラウドAIの機能が進化するほどWAVEが賢くなり、できることも増えるというわけです。今後のアップデートにも期待できそうです。

なおWAVEを起動するときは、さほど大きな声で呼びかける必要はなく、近くにある場合は、小声とまでは言わずとも比較的小さな声でも認識してくれます。また、仕事仲間みんなで使っていますが、声質やイントネーションが違っても聞き取ってくれます。初号機としてはかなり認識精度が高いのでは、というのが率直な感想です。

 

■音声はやさしそうな女性

Siriと同じように、ちょっとしたおしゃべりにも付き合ってくれます。「今日の気分は?」「好きな気分は?」など、思いつくままに話してみると、意外な回答を返してくれたり……。まだ、ユーモアのセンスはSiriには劣りますが、「何か歌って」と話すと「歌は現在、勉強中です。そのうちお聞かせしますね」と、今後のアップデートを期待したくなる回答もしてくれます。

音声は1種類だけですが、やさしそうな女性の声といった感じで、多くの人に好まれるのではないかと思います。といってもイメージしにくいですよね。というわけで、動画も撮ってみました。ぜひ、聞いてみてください。

(▲声を聞きたい人は&GPの動画にて)

なお、WAVEに続く、Clova対応端末の発売も予告されています。発売時期や価格は未定ですが、LINEの公式キャラクターをデザインしたスマートスピーカー「CHAMP」や、ディスプレイ付きの「FACE」も近い将来リリースされる予定です。

▲LINEのキャラクターがデザインされた「CHAMP」は、屋外に持ち出して使える機能も備える予定

▲ディスプレイに画像や映像も表示できる「FACE」

新しいデバイスなので、購入を決めるには慎重になるでしょうが、普段からLINE MUSICを聴いている人は、買って損ナシだと思いますよ。あとは、目覚まし時計として使ったり、毎朝の占いをチェックしたりするだけで、“なんかいいなぁ、楽しいなぁ” という気持ちになれること請け合いです。

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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