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Apple Watchで「スイミング」したいならココに行け!「東急スポーツオアシス」に色々聞いてみた

&GP / 2017年10月12日 20時0分

Apple Watchで「スイミング」したいならココに行け!「東急スポーツオアシス」に色々聞いてみた

Apple Watchで「スイミング」したいならココに行け!「東急スポーツオアシス」に色々聞いてみた

LTE通信に対応した「Apple Watch Series 3」が登場し、いよいよスマートウォッチデビューを検討している人もいるでしょう。同機で利用できる「ワークアウト」アプリでは、ウォーキングやランニングだけでなく、水泳時のタイムやカロリーも測定可能。せっかく買うならぜひ試したいですよね。

しかし、日本の多くのプールでは腕時計を付けたまま入ることはできません。Apple Watchをはじめとするウェアラブルデバイスも例外ではなく、どうしたら使えるのか…と悩む人も密かにいたはず。

そんな中、首都圏や近畿地方を中心に展開する会員制総合フィットネスクラブの「東急スポーツオアシス」がApple Watchを付けて泳げるプールとして名乗りを上げました。果たして、どんな条件で使用できるのか気になるところ。そこで同社に直接取材を行ってきました。

■そもそも腕時計を付けてプールで泳げないのは何故か?

普通にプールを利用したことがある人なら、「腕時計などのアクセサリーを装着したまま泳いではいけません」といった類の注意書きをどこかで目にしたことがあるはず。しかし、そもそもなぜプールで腕時計を装着して泳いではいけないのでしょうか。

東急スポーツオアシスによれば、大きくふたつの理由が存在するとのことでした。

ひとつは「水泳中、特に空中から水面に入る直前には、腕の速度がかなりあがるので、腕時計などの貴金属類を身に着けた状態で、他の泳者と接触すると危険である」といった理由。

ふたつ目は「プール内は硬い素材の壁面に覆われており、万が一デバイスが接触すると破損する恐れがある。ガラス破片が浮遊した場合には、安全管理上、水を全部入れ替える必要が出てくる」というもの。浮遊しているガラスを誤って飲み込むようなことがあっては大変ですからね。もちろん入れ替え時には、利用を断らなくてはなりません。また、大会で使えるような公営のプールでは、水の体積も多いので、入れ替え時の費用も馬鹿にならないでしょう。

こうした事情を考えると、プールでは腕時計などのアクセサリーを使用できない、というルールが存在することにも頷けます。

 

■では何故利用を解禁したのか?

東急スポーツオアシスは今夏、業界初となる「プール内でのApple Watch等のウェアラブルデバイス活用」を展開する、とのプレスリリースを出しました。

何故解禁に踏み切ったのか?――、と理由を尋ねたところ、「お客様から要望の声が多かったということに尽きる」との回答でした。

同フィットネスクラブでは、「OASIS LINK」というアプリを用いることで、運動のログを残せるシステムを整えていました。ログを残すことは、継続的にエクササイズを行うモチベーションとなりますが、陸上の運動のみならず、水中での運動のログも残したいという声が多かったそうです。

ウエアラブルデバイスのプールでの使用解禁は、こうした事業戦略とも相性が良かったわけですね。

ちなみに、同社は今夏、入会時に「Apple Watch Series 2(スペースグレイケース&ブラックスポーツバンド)」をセットで購入でき、オリジナルコンテンツを利用できる会員プラン「Oasis Device Member」も提供していました(残念ながらこちらの募集は9月末で締め切られています)。

同社によれば、こうした試みは「幅広い世代に、大変好評だった」とのこと。Apple Watch Series 3が登場したいま、改めて同様の試みを行うかどうかを訪ねましたが、「今のところ未定」だそうです。

 

■プール内で使用するには保護バンドの装着が必須

東急スポーツオアシスのプールでウェアラブルデバイスを使用するには、半透明の保護バンドを装着する必要があります。

保護バンドの装着により、衝突時の負傷や破損のリスクが低減できます。よく考えれば、公営のプールでも保護バンド付きのロッカーキーを腕に装着していますよね。

▲保護バンド

保護バンドはシリコン製で、伸縮性に富んでいます。サイズは大と小の2種類。対象店舗のフロントにて、300円(税込)で購入できるようになっています。

▲腕に装着してみた

実際に保護バンドをApple Watchとともに腕に装着してみました。シリコン製なので、適度な摩擦と圧迫感を感じます。

また、素材が半透明なので、ディスプレイに表示された情報もそのまま確認できそうでした。実際、Apple Watchでは、水中で水泳(プールスイミングなど)のワークアウトを実行している際に、画面を操作することはあまりありません。開始時と終了時に操作するタイミングのみ、バンドを外して操作を行うことになります。

 

■どの店舗で利用できるのか?

東急スポーツオアシスでは、東京、神奈川、埼玉、京都、大阪、兵庫、広島にて、複数のブランディングでフィットネスクラブを運営しています。プール内でウェアラブルデバイスを使用できるのは、「東急スポーツオアシス」と「東急スポーツオアシス24Plus」のプールを備える店舗に限定されます。一方、陸上では全店でウェアラブルデバイスを使用可能です。

▲東急スポーツオアシス、公式サイトより

例えば、首都圏でプールを利用できる店舗は下記の通りです。

都内の対象店舗
「新宿24Plus」「青山店」「十条店」「赤塚24Plus」「金町24Plus」「本駒込店」「聖路加ガーデン店」「多摩川店」「雪谷店」「武蔵小金井店」「南大沢24Plus」

神奈川の対象店舗
「本厚木店」「武蔵小杉24Plus」「港北店」「戸塚店」「横須賀店」

埼玉の対象店舗
「川口店」「浦和24Plus」

ちなみに24Plusと表記がある店舗は、24時間営業で、日中のみスタッフが在中します。ただし、24時間利用できるのは、ジムエリアのみ。プールが使えるのは、スタッフがいる時間帯のみに限られます。

コースの長さは基本的に24m。コース数は店舗によって異なり、大体3~8コースくらいとのこと。

なお、これらの店舗で解禁されたのは、ヘルスケア機能付きのウエアラブルデバイスに限定されています。通常の腕時計や、ピアス、指輪などのアクセサリーは従来通りプール内で使用することはできないのでご注意ください。

料金体系については店舗や選択するプラン(日中のみ、プールのみ、全国店舗利用可能など)ごとに異なるので、各店舗のウェブサイトを参照してください。また、施設体験・見学は随時受付中とのこと。興味がある人はぜひ近くの店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか。

>> 東急スポーツオアシス

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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