チェックを入れればデータ化完了!撮影いらずのデジアナノート「CamiApp S」
&GP / 2017年10月13日 20時0分
チェックを入れればデータ化完了!撮影いらずのデジアナノート「CamiApp S」
会議でメモを取るときに、パソコンを使う人は多いはず。とはいえ、立ったままでメモを取るには、必然的に手書きになります。
そこで活躍するのが、コクヨデジタルノート「CamiApp S」。手書きのノートを、チェックひとつでスマホやパソコンにデータとして送れるんです。
これまでにもメモをデータ化する方法はありましたが、少しの手間が面倒で、使わなくなってしまうのが実情。「CamiApp S」は、どこまでラクにデータ化できるのか、実際に使用してみました。
■A5サイズで持ち歩きやすい
CamiApp S(キャミアップ エス)は、紙のノートに書いたデータをチェックひとつでデータ化できるコクヨのデジタルノートです。
▲ラインアップは、ノートブックタイプとメモパッドタイプの2種類。ペンは少し太めのサイズ感
CamiApp Sで保存したデータは、専用のアプリ「CamiApp」で取り込みます。本体とアプリはそれぞれiOS版とAndroid版があり、今回はiOS版を使用しました。
事前に設定をすれば、自動でフォルダ分けやクラウドサービスへのアップロードもできます。
▲ノートのサイズはA5なので、9.7インチのiPad程度
USBで充電ができ、1日2.5時間使用した場合は約5日間使用できます。ページ数は約100枚。本体サイズは、ノートブックタイプがW179mm×H258mm×D38mm、メモパッドタイプがW186mm×H243mm×D17mmで、重さはそれぞれ約730g、約460g(ノート含む)。
■便利な理由は3つ!
どうして便利なのか、なにがほかの製品と違うのか。CamiApp Sの“3つの特長”をまとめました。
①文字認識機能で手書き文字をテキスト化
テキストデータとして反映された手書きのメモ内容は、「文字認識機能」によってキーワードで検索が可能に。メーカーによると、文字認識の精度は約80%程度とあり、多少の誤変換が見受けられましたが、許容範囲です。
▲キーワード検索(左)、手書きの内容が「コメント」欄にテキスト化される(右)
探したい内容のキーワードを入れるだけで簡単にメモを探せるので、過去のメモやノートもすぐに見つけられて時短にもなります。ただし、走り書きだと精度は落ちるので、丁寧に書くことをおすすめします。
②テーマごとにまとめて保存
書いた内容をページごとに分類できる「アクションマーカー」を使えば、データ整理もラクラク!
▲事前に設定した「③ Google ドライブ」にデータを送信
担当している取引先や、商品、企画など、複数のテーマを1冊のノートで管理するときに便利です。
③カレンダーの予定と一緒にメモを管理
Googleカレンダーに連携できる別売りの「打ち合わせ記録罫ノート/メモパッド」を使用すれば、手書きの日時やタイトルを認識して、Googleカレンダーに自動保存できます。
“10月1日に出席した会議の議事録をいますぐ見たい”というときも、カレンダーに登録していれば一瞬で確認できます。議事録の振り返りや、メンバーとの共有に最適です。
■メモにチェックするだけで送信完了
では早速、CamiApp Sを使ってみましょう。
▲電源ボタンと長押しすると、STATUSのランプが緑に点灯。次にBluetoothボタンを押すとスマホと接続できる
まずはBluetoothをCamiApp S本体と接続して、専用アプリ「CamiApp」を起動します。
CamiApp Sにセットした専用のノートに、専用のボールペンでメモを書き、右下にある「Save」と書かれたチェックボックスにチェックすると保存が完了します。
チェックボックスの左にあるのは、「アクションマーカー」といい、事前に設定したフォルダへの振り分けや、保存先を指定するタグの役割を果たします。アクションマーカーは、最大8種類が設定可能。
事前に、下記の通りに設定しました。
▲「0」:アルバムに保存、「1」:打ち合わせ、「2」:Dropbox、「3」:Google ドライブを設定した
さらに、フォルダの振り分けだけでなく、取り込んだデータをスマホのアルバムに保存したり、DropboxやGoogle Driveと連携したりすることもできるんです。筆者はDropboxをよく使用するので、これはありがたい機能です。
アプリ側では、チェックボックスのアイコンをタップし、Bluetoothでデータを取り込みます。
▲画像としてデータが取り込まれた
取り込んだデータは、予想よりきれいでびっくり! そして、なによりも簡単です。ただし、「①」や図、絵などを書くと正しく読み取られませんでした。文字の認識については、後継機に期待したいところです。
取り込んだデータは、「文字認識機能」によりキーワードで検索したり、設定したタグで管理したりと、ただスキャンしただけの写真データではできないことが可能になります。また、PDFでなくても管理がしやすいのも利点。
使用するうえで注意する点としては、メモをしたあとにチェックを入れる順番です。
①メモを書く
②「ACTION」欄に数字を記入
③「SAVE」欄にチェック
この順番で行わないと、正しくデータが取り込めません。
▲メモパッドも同じ手順でデータの保存、転送ができる
実際に使用してみて、文字通り「チェックするだけ」の使い方でとても簡単でした。画像としてデータ化されたものも、多少のゆがみはあれど、読むのに支障はありません。一般的なノートと比べると、サイズや重さはやや大きくなりますが、慣れれば気にならないでしょう。
* * *
客先の面談でメモをとるときや、会議の内容を素早く社内で共有したいときなど、使い方が幅広いデジタルノート「CamiApp S」。価格はノートブックタイプがiOS版:2万2680円(税込・以下同)、Android版:2万2680円、メモパッドタイプがiOS版:1万7280円、Android版:1万7280円です。
メモの内容をいちいちPCなどに入力し直す必要がないので、作業効率に大きく貢献することでしょう。仕事の効率化のためにも、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
(取材・文/中川美紗)
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