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世界50言語以上に対応!世界中で使える瞬間通訳デバイス「POCKETALK」が登場

&GP / 2017年10月24日 21時0分

世界50言語以上に対応!世界中で使える瞬間通訳デバイス「POCKETALK」が登場

世界50言語以上に対応!世界中で使える瞬間通訳デバイス「POCKETALK」が登場

ソースネクストは10月23日、新製品の通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を発表しました。同機は、世界50言語以上に対応した手のひらサイズの通訳デバイスです。発売は12月14日から、価格はグローバスSIMカード付きモデルが2万9800円、SIMカード無しモデルが2万4800円(税抜)。

実際に実機を手に取って試した感想を交えながら、紹介していきましょう。

 

■ポケットサイズで持ち歩きもラクラク

POCKETALKは、Wi-Fiを利用するモデルと、世界61か国で利用できるグローバルSIMが使えるモデルの2種類が発売されます。端末はトラビス社と共同開発したもので、日本国内ではソースネクストの独占販売となります。

カラーは、ブラックとホワイトの2色展開。サイズは、高さ110×幅60×奥行き16mmで、重さは約90g。リチウムイオンバッテリーを内蔵し、動作時間は連続使用なら約6時間、待機状態なら約5日間です。充電は、Androidスマホと同じmicroUSBでできます。

 

■クラウド経由で最適な翻訳エンジンを利用

近年はスマホのアプリも、翻訳ツールとして数多くリリースされています。しかし、翻訳アプリを使うときのデメリットとして、海外ではWi-Fi環境を探す手間や、アプリを起動させる待ち時間、また他人にスマホを見せたり渡したりするストレスなどが挙げられます。

この翻訳デバイス「POCKETALK」なら、本体を一度タップして話しかけるだけで、翻訳・発声が簡単にできます。

翻訳は、日英なら「Google翻訳」を、日中なら「Baidu翻訳」を使用するなど、クラウド経由で翻訳エンジンを用いる仕組みとなっています。翻訳する言語によって最適なエンジンを選んでくれるのも、翻訳精度が高い一因。ただし、一部言語はテキスト表示のみに対応とのことです。

また、通信には提携しているソラコムのグローバルSIMを利用します。そのため、海外での利用時には、専用のグローバルSIM付きの同機を持参すれば61の国と地域で利用できます。空港に到着後、利用できるWi-Fiがあるのか不安になることもありません。

SIM無しのモデルでは、Wi-Fi経由で利用可能なため、Wi-Fi環境のある場所もしくはモバイルルーターを利用すれば簡単に使用できます。

SIM付きのモデルは、2年間通信を利用でき、利用期間の終了後には延長も対応するとのこと。専用のSIMカードは、1万円で別途単体での購入ができます。同社の通販サイトや、全国の家電量販店で販売するほか、事業者向けのレンタルサービスも提供する予定です。

 

■使い方はいたってシンプル

使い方は簡単。画面下にある左右の矢印をタップするだけ。設定で、“話しかける言語”と“翻訳する言語”を選択します。

▲左側に日本語、右側に英語を設定

例えば、日本語を左側に、英語を右側に設定した場合は、左の矢印を一度タップして話しかけ、真ん中の丸をタップすれば英語への翻訳が始まります。相手の英語を日本語に翻訳するときは、右の矢印を一度タップして、先ほどと同じ手順を踏めば日本語に翻訳されます。

ひとつのデバイスで、相互間の翻訳が可能なため、スムーズなやりとりが可能になります。話した日本語や、翻訳後の言語がディスプレイ上に表示されるため、正しい日本語が読みとられているかどうかの確認もしやすいです。

もう一度翻訳を再生したいときには、履歴から選択すれば何度でも再生できます。「試着していいですか?」など、よく使うフレーズがあるときには、履歴からタップするだけで相手に伝えられるのもメリットです。

実際に筆者も実機を使ってみましたが、普段話すスピードで話してもしっかり翻訳されて、言葉の読み取りや翻訳の精度が高いと感じられました。また、大きさも、手のひらに収まり、ポケットに入れていても邪魔にならないサイズ感で好印象でした。

 

■活用できるシーンはさまざま

旅行先でのシーンで使えることはもちろん、旅行用の英会話だけでなく、ビジネスシーンの会話などに対応しているのも特長です。

▲外国人とのやりとりにも自信がつく

▲ネットで調べてもピンポイントで表現が出てこない、という時にも

▲外国人観光客にも、相手の言語で対応できるおもてなし

このように、ひとつの使い道だけでなく、さまざまなシーンに対応します。

また、長いフレーズや2文、3文での翻訳も得意なので、実用性が高そうです。

▲ソースネクスト 代表取締役社長 松田 憲幸氏

ソースネクストは、2017年4月に外国語を学習するためのソフトを販売するロゼッタストーン・ジャパンの買収をはじめ、「言葉の壁をなくす」ことを目標に掲げているとのこと。同社松田社長は、「言語学習が不要な未来の実現を目指す」とPOCKETALKへの意気込みを語りました。

▲吉田沙保里さん(左)、ソースネクスト 代表取締役社長 松田 憲幸氏(中央)、イメージキャラクターの剛力彩芽さん(右)

発売は12月14日からですが、ソースネクストのWEBサイトでは購入の予約を受付中。グローバル化が進み、ますます言語の境界線がなくなりつつあるいま、これからの翻訳・通訳市場の展開に期待が高まります。

“2020年までに50万台の販売を目指す”というPOCKETALK、年末年始の海外旅行に向けて、1台試してみる価値はありそうです。

>> POCKETALK

 

(取材・文/中川美紗

なかがわみさ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」に所属。「旅」と「アート」が大好き。情報が目まぐるしくアップデートされるスマホやウェブサービスに立ち向かいながら、webメディアを中心に記事を執筆中。

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