オシャレな空清に加湿器、便利ガジェットも!最新家電レポ5選【2017年10月後編】
&GP / 2017年11月18日 18時0分
オシャレな空清に加湿器、便利ガジェットも!最新家電レポ5選【2017年10月後編】
<家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電連載【2017年10月:後編】>
元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。今回は2017年10月に発表された家電製品の中から、生活家電を中心に紹介します。
■大ヒット調理家電「バーミキュラ ライスポット」に新色登場
安蔵:2016年11月に愛知ドビーが発売してから数カ月待ちの人気が続いていた「バーミキュラ ライスポット」に新色が登場しました。
奈津子:鋳物ホーロー鍋に専用の「ポットヒーター」をセットにした調理家電ですよね。
安蔵:そうです。元々はシルバーとブラックを基調にした「ソリッドシルバー」1色だったのですが、新たに「シーソルトホワイト」と「トリュフグレー」の2色が加わりました。
▲鋳物ホーロー鍋と専用ヒーターをセットにして自動調理を可能にした愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」。新色として「シーソルトホワイト」と「トリュフグレー」の2色が登場した
奈津子:最初のモデルが出るころに名古屋の愛知ドビー本社で取材しましたが、炊飯だけでなく、ローストビーフ、ポトフなどの「無水調理」、さらに炒飯も作れるなど、調理できるバリエーションの広さに驚きました。
安蔵:そうなんですよ。私は発売直後に購入したのですが、30℃から95℃まで1℃単位でコントロールできる「低温調理」機能もかなりの魅力です。個人的には新色のホワイトが欲しかった……。
▲左からトリュフグレー、シーソルトホワイト、ソリッドシルバー
奈津子:どちらも品の良さがあり、キッチンから浮かない色味のバランスがみごとですよね。以前からホワイトはユーザーからのリクエストが圧倒的に多かったそうですが、個人的にはグレーが好みですね。
安蔵:発表会では、男性がホワイトを好む人が多くて、女性はグレーが好みという人が多かったとか。
奈津子:土方邦裕社長は「流行に敏感でファッショナブルな方はグレーを選ばれる」と話していました。そう言われるとうれしいですね(笑)。
安蔵:個人的には最初から出してほしかったですが、鋳物ホーロー鍋の「バーミキュラ オーブンポットラウンド」を発売した当初に「カラフルな鍋」というイメージを持たれてしまったことと、「調理道具として見てほしい」ということから第1弾モデルのカラーリングになったそうです。
▲バーミキュラ オーブンポットラウンドではホワイト、ピンク、ブラックが人気なのだとか
奈津子:新色展開をするにあたって「保温機能」や「予約調理機能」などの新機能を追加する案は出たのか聞いてみたのですが、土方智晴副社長は「すでに完成された製品という認識でいるので、機能面に関して追加する案などはほとんど出ていません。あくまでも新しい選択肢として、色選びは入念に検討しました」と話していました。「カラフルな鍋にはしたくなかった」というのはやはりこのときにも伺いました。
安蔵:数年という短期間で人気ブランドを作り上げた土方兄弟ならではのブランディング、という感じですね。ポットヒーター対応鍋という意味では3色がそろいましたし、鍋だけの単品販売もしています。ライスポットユーザーで気分を変えたいという人は、鍋の追加購入ができるというのにも注目です。
▲「松茸おにぎりは柔らかな白米にコリコリの食感と芳醇な香りの松茸が載っていて、とてもぜいたくな味でした。3種類のローストビーフはどれも味わい深くて感動! 肉本来の持つ柔らかさや脂の乗り具合いが違うだけで仕上がりも全然異なるのは意外でした」
■置き引きを防止できるキングジムの「TRENE(トレネ)」
安蔵:前回トラッカールの置き忘れ防止・なくし物発見装置「トラッカール ピクセル」を紹介しましたが、キングジムからは「置き引き防止装置」の「TRENE(トレネ)」が登場しました。現在、クラウドファンディングサイトの「Makuake(マクアケ)」で支援者を募集しているところですが、一般販売価格は6800円になる予定だそうです。
▲キングジムの置き引き防止装置「TRENE(トレネ)」と専用アプリ
奈津子:カフェなどでパソコンの上などに置いておくと、振動を検知したときにお知らせしてくれるというものですね。カフェやセミナー会場にいるときに、急な電話などで席を外さなければいけないときのために作られたそうです。
安蔵:トラッカールなどは「手元から離れたらお知らせしてくれる」といったものですが、トレネは手元から離れるのが前提というのがユニークですよね。
▲パソコンなどの上に置いておくと、振動などが生じたときに音と光でお知らせしてくれる
奈津子:確かに日常でこういう「ちょっとだけ大切なものから離れたいシーン」ってすごく多いので、この発想はナイスだと思います。平日は記者業務もしている私の双子の妹は、このトレネのニュースを見て早速「欲しい」と言っていました。ただお値段がちょっと高い! もう少し安くないと普及しなさそうな気がします……。
安蔵:5000円を切るくらいの価格になるといいですよね。
奈津子:センサーレベルをスマホで細かく設定できる点も便利ですが、トレネをゆっくり持ち上げたときはセンサーが反応しない場合がある点も注意が必要だなと思いました。
▲使う場所や用途によって、センサーの感度を設定できる
安蔵:内蔵しているのが「加速度センサー」なので、ゆっくりとした動きには弱いんですよね。個人的にはそれに加えて「バッテリー内蔵」というところが気になりました。
奈津子:トラッカールとは違って充電式ですが、バッテリー容量はそれほど大きくないはずなので、ノートパソコンとかですぐに充電できるんじゃないですか?
安蔵:バッテリーって放電しすぎた状態、いわゆる「過放電」になると二度と使えなくなることがあるんですよ。頻繁にトレネを使うような環境ならいいのですが、たまに使おうと思ったらバッテリーが過放電で二度と立ち上がらない……ということはBluetoothイヤホンなど、特に小容量のバッテリー内蔵機器であることなんですよね。バッテリー内蔵だから悪いというわけではないですが、乾電池タイプ、充電池タイプそれぞれに一長一短があるというわけです。
奈津子:そこは盲点でした。バッテリー容量が減りすぎなければいいわけですから、気を付けたいですね。
■コンパクトで機能はシンプルだけどパワフルな空気清浄機
安蔵:スウェーデンの空気清浄機専業メーカー、ブルーエアから、コンパクトでパワフルかつ比較的リーズナブルな「Blue Pure 411」(直販価格1万8000円)が登場しました。Blueシリーズはセンサーなどを搭載していないシンプルなエントリーモデル的位置付けですが、直径約20cm、高さ約42.5cmのコンパクトなボディーながら約22平米(約13畳)の広さまで対応しています。
▲ブルーエアのコンパクトな空気清浄機「Blue Pure 411」
奈津子:私自身も「Blueair Sense+(センスプラス)」をここ1年ほど愛用しています。スチール製のしっかりしたボディーと、パンチングメタルの形状も含めたシャープなフォルムなど、洗練された北欧デザインの特徴が強く出ていると感じます。Sense+もコンパクトながら強力なパワーがあって、花粉の時期などには本当に助かっています。
安蔵:Sense+は別売の空質センサー「Blueair Aware」との連携によって自動運転させることが可能ですし、その後に発売した「Blueair Classic」シリーズは空質センサーとスマホ連携機能を内蔵した「スマート空気清浄機」になりました。Blueシリーズはそういったインテリジェントな機能は一切搭載していませんが、シンプルかつコンパクトでスタイリッシュなデザインと、カバーを替えることでカラーリングも一新できるコンセプトが魅力です。
奈津子:フィルターはブルーエア独自の「HEPA Silentテクノロジー」を採用したもので、カラーバリエーションの3色はアジアの家庭にマッチするように考えたとのことです。私は赤が可愛いと思いました。
▲骨組みにフィルターをはめ込み、その上にカバーをかぶせてからファン部分を載せる仕組みになっている
▲カバーをかぶせているところ
安蔵:カバーは1000円くらいで買えるそうなので、気分によって“衣替え”するのも楽しそうですね。
奈津子:持ってみると本当に軽いので、小さな子供やペットがいる家でも、これなら安心して置けそうです。
▲「持ってみましたが、驚くほど軽いです!」
安蔵:落下したときや、倒れてきたときに下敷きになるような事故のリスクが少ないですからね。
奈津子:でも発表会で聞いたのですが、日本の空気の質は180カ国の中で104位と、かなり低い方だそうですね。
安蔵:それには驚きました。高度経済成長期に比べて公害は減ったと思いますが、都会に人口が密集しているのも関係あるのかもしれません。
奈津子:日本は世界第3位の空気清浄機市場なのですが、約50%の人が3万円以下の製品を使用しているという調査結果もあるそうです。そこで開発されたのが「Blue Pure 411」なんだとか。
安蔵:最近は空気清浄機単体ではなくて「加湿空気清浄機」が主流になってきていて、大型化・高価格化が進んでいるように思いますが、こういうシンプルで低価格なモデルは消費者にとってうれしいところです。
奈津子:フィルターの交換目安は6カ月で、このモデルのフィルターは1つ約3000円とのことです。ということは1年で約6000円ですね。
安蔵:国内メーカーは「フィルター10年交換不要」というモデルも多いですが、そのためには「プレフィルター」に掃除機をかけたり、手間をかける必要があります。ブルーエアは半年に1回の交換ですが、手間をかけたり手を汚したりする心配が少ないということで信頼しているユーザーも多いようですね。
奈津子:確かに維持費は安くはないですけど、これで「クオリティ・オブ・ライフ」が向上するのなら、悪くないコストなのかもしれませんね。そもそも「空気清浄機のフィルターは交換するもの」という認識が世間的にはまだ浸透していない感じがしますが、ブルーエアやダイソンなどの認知が上がることで浸透していくかもしれません。
■煙突デザインと“注ぐだけ”の給水スタイルが魅力の加湿器
安蔵:加湿器や空気清浄機、除湿機などを製造販売するカドーから、煙突形のフォルムがユニークな超音波式加湿器「STEM 620」が登場しました。これまでは英数字の型番だけだったのですが、今回から愛称が付くようになったようです。「STEM」というのは植物の茎を意味しているそうですね。
▲カドーの超音波式加湿器「STEM 620」
奈津子:カドーの加湿器は特徴的なフォルムで、いつ見ても本当に美しいですよね。デザイン性に優れているだけでなく、人間の腰下ぐらいの位置から天井近くまでミストを吹き上げて加湿してくれる点がいいと思います。
安蔵:超音波式加湿器はミストが下に落ちやすいので、テーブルやカウンターの上などに置かなければならないですからね。
奈津子:それに、上から水を注ぐだけで、かがまずに給水できる点も◎です。
安蔵:新モデルではミストの量もアップしましたね。600ml/hというのは、一般的な超音波式加湿器の約2倍の加湿量ですよ。ブルー、グリーン、イエローと、LEDのカラーで室内の湿度をお知らせしてくれるのもおしゃれです。
▲「水槽部分の特殊抗菌プレートがカビや細菌を99.9%以上除菌してくれるとのことです。電源ケーブルが取り外せるなど、メンテナンスもしやすくなりました」
奈津子:新たにフレグランスモードも搭載しました。
安蔵:以前は煙突の部分にアロマオイルを浸して香りを付けられる機能を搭載していたのですが、今回はタンクにそのまま入れられる専用の「フローラルウォーター」を開発することで、より手軽に香りを楽しめるようになりました。
▲「専用の『フローラルウォーター』をタンクに直接入れることで、香りも楽しめるんです」
奈津子:他メーカーのフレグランスも今後使えるようになるのかと古賀社長に質問したところ、「粗悪なフレグランスウォーターも市場では多く、健康的に良くないだけでなく加湿機本体にも悪影響を及ぼすので現状は考えていない」とのことでした。今後はアロマテラピーの領域にも本格的に参入しいていきたいとのことなので、フローラルウォーターのラインアップが増えることも期待したいですね。
(取材・文/安蔵靖志 奈津子)
あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト、家電製品総合アドバイザー
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。近著は「予算10万円以内! 本気で原音を楽しむハイレゾオーディオ」(秀和システム)。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。
なつこ/女優・タレント
ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」
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