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最新SIMフリースマホ「HUAWEI Mate 10 Pro」はAIプロセッサー内蔵!!

&GP / 2017年11月29日 6時30分

最新SIMフリースマホ「HUAWEI Mate 10 Pro」はAIプロセッサー内蔵!!

最新SIMフリースマホ「HUAWEI Mate 10 Pro」はAIプロセッサー内蔵!!

日本のSIMフリースマホ市場でトップシェアを誇るファーウェイが、最新フラッグシップモデル「HUAWEI Mate 10 Pro」の日本発売を発表しました。実売予想価格は8万9800円(税別)で、12月1日に販売が開始されます。同時に、大画面のミドルレンジモデル「HUAWEI Mate 10 lite」も発表。こちらの実売予想価格は4万2800円(税別)で、発売予定は12月8日。いち早く、実機を触れてきたので、それぞれの機種の特徴を、ファーストインプレッションを交えて紹介しましょう。

▲ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏と、ゲストとして登場した青木裕子さん(左)とマギーさん(右)

 

◼︎使い勝手が段違いの「Mate 10 Pro」

ファーウェイは、Pシリーズ、novaシリーズ、そして別ブランドとして展開するhonorシリーズなど、ターゲットの異なる多彩なラインナップを展開しています。Mateシリーズは、主にビジネスマン層をターゲットにする最上位シリーズです。

HUAWEI Mate 10 Proの最大の特徴は、NPU(Neural-network Processing Unit)というAI専用のプロセッサを内蔵するチップセットを搭載していること。これにより、AIの演算力においては、従来比でパフォーマンスは約25倍、電池効率は約50倍を実現しているそうです。つまり、よりサクサクと操作でき、電池も長持ちするようになったわけです。

▲約6.0インチの有機ELディスプレイを搭載

▲カラバリはチタミウムグレー(左)とミッドナイトブルー(右)の2色。多層コート&ガラスの美しい仕上がり

AIプロセッサーの恩恵で、スマホをより楽しく便利に活用できる機能も追加されました。

HUAWEI Mate 10 Proには、ライカとの共同開発によるダブルレンズが搭載されています。スマホのカメラでは最も明るいと言ってもいいF値1.6のレンズを採用し、1200万画素カラー+2000万画素モノクロのダブルセンサーを搭載。夜間や照明が暗い場所でも、わずかな光を感じ取り、ディテールまで捉えられるように進化しました。さらに、AIプロセッサーによって被写体をリアルタイムで分析し、被写体の特徴や状況に応じて最適な設定が自動で行われるようになりました。被写体の動きも予測するので、ペットの撮影時にも重宝しそうです。

▲13の被写体とシーンをAIで検知

▲食べ物を撮影しようとすると、左下に「フード」のアイコンが表示

▲実際に撮影した作例。背景をナチュラルにぼかせる

フロントカメラもライカ製で、F値は2.0。画像センサーは800万画素。独自のAIアルゴリズムにより、シングルレンズなのに、背景を美しくぼかしたポートレートを撮影できます。

筆者は、このHUAWEI Mate 10 Proをいち早く試用したのですが、最も感動したのは、写真が明るく撮れること。個人的にもファーウェイ製スマホのファンで、HUAWEI P9、HUAWEI P10 Plusと、ここ1〜2年はライカとのコラボモデルを使っています。従来モデルの撮影画質にも十分満足していましたが、F1.6のレンズとAIの相乗効果ゆえか、Mate 10 Proは暗い場所での撮影画質が格段に向上。日が落ちるのが早い季節になってきましたが、薄暗くなってからでも人物撮影を楽しめること請け合いです。

▲背面カメラで、モノクロで人物を作例した作例

▲前面カメラで、ビューティーレベルを「5」にして、芸術的ボケ味を有効にして撮影

▲画角が広いので、複数人でも撮りやすい

約6.0インチのディスプレイは、画面アスペクト比が18:9で、解像度はフルHDを拡張した2160×1080ドット。OLED(有機EL)を採用していることもあり、Pシリーズなどの従来モデルよりも画面が鮮明で、メリハリが感じれました。

▲5.8インチのOLEDを搭載するiPhone X(右)と画面の大きさを比べてみた。Mate 10 Pro(左)のほうがディスプレイ面積が広い

また、HUAWEI Mate 10 Proには、この端末向けにカスタマイズされた「Microsoft翻訳」というアプリがプリインストールされています。音声でもカメラで写した言葉でも翻訳できるという便利なアプリですが、その翻訳の速さは感動モノ。多言語に対応しているので、海外旅行などで役立ちそうです。

▲プリインストールされている「Microsoft翻訳」は、撮影モードや会話モードも備える本格派

▲日本語を話すだけで、スピーディーに翻訳される

OSはAndroid 8.0、CPUはKirin 970(2.36GHz×4、1.8GHz×4)、RAMは6GB、ストレージは128GBという構成。microSDには対応していません。4000mAhの大容量バッテリーを搭載し、30分で約58%をチャージできるという急速充電にも対応。筆者は標準的なユーザーよりもヘヴィーに使うほうですが、それでも1日は余裕で持ちました。DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応し、どちらのSIMも4G VoLTEに対応(ただし、日本国内キャリアでVoLTEに対応するのはソフトバンクのみ)。IP67等級の耐水・防塵に対応し、指紋センサー、ハイレゾ対応イヤホンも同梱。

▲nanoSIMを2枚装着でき、どちらも2G〜4Gに対応

▲指紋センサーは背面に搭載

▲USB Type-CとHDMIをつなげるケーブルを使えばPCモードの利用も可能

SIMフリースマホの中では最も高価格帯に属するモデルですが、iPhone XやGalaxy Note 8など、ライバルメーカーのフラッグシップモデルに真っ向から勝負できる性能を備えています。お得な格安SIMで運用できることを考えると、決して高くはないのかもしれません。

 

◼︎「Mate10 lite」は、ワイド画面+4つのカメラが魅力

同時に発表された「HUAWEI Mate 10 lite」は、画面アスペクト比が18:9で、5.9インチのワイドディスプレイを搭載。カメラはライカではないものの、背面は1600万画素+200万画素、前面は1300万画素+200万画素のダブルレンズカメラで、背景を美しくぼかして、被写体を立体的に際立たせる撮影が可能。

▲5.9インチの超ワイド画面を搭載しつつ、片手でも持ちやすい

▲カラバリはオーロラブルー(左)とグラファイトブラック(右)の2色

▲ダブルレンズにより背景ボケのコントロールが可能

最大2.36GHzのオクタコアCPU、4GBのRAMを搭載し、3340mAhの大容量バッテリーを内蔵。指紋センサーも備えています。大画面とダブルレンズカメラという最新トレンドを踏まえたハイエンド仕様ながら、4万2800円(税別)と比較的お手頃なのが魅力です。

 

◼︎耐水・防塵、フルセグ対応の10インチタブレットも発売

12月8日から10.1インチのAndroidタブレット「HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wp」も発売されます。

▲Android 7.0、オクタコアCPU、3GBのRAMを搭載

従来のMediaPad Mシリーズから引き続き、Harman Kardonがサウンドチューニングを行い、4つのスピーカーで高音質でエンタメコンテンツを楽しめることに加えて、フルセグ・ワンセグチューナーも搭載。さらにIP67等級の耐水・防塵にも対応しました。Wi-Fiモデルで、市場想定価格は3万7800円(税別)。台所やバスルームでテレビを視聴したい人には最適ですよ。

>> ファーウェイ

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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