1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

[道具の定番]小笠原陸兆の「おにぎり焼き器」はおいしい焼きおにぎりには欠かせません!

&GP / 2017年12月17日 9時0分

[道具の定番]小笠原陸兆の「おにぎり焼き器」はおいしい焼きおにぎりには欠かせません!

[道具の定番]小笠原陸兆の「おにぎり焼き器」はおいしい焼きおにぎりには欠かせません!

電子レンジのなかった時代、おひつに残った冷やごはんをおいしく食べるための方法のひとつとして「焼きおにぎり」が生まれました。生まれながらにして電子レンジがあった筆者は「焼きおにぎり=冷凍食品」のイメージが強く、ちょっと贅沢な食べ物のように感じています。

自分で焼きおにぎりを焼いてみようと、ガスコンロに焼き網を載せて焼いてみるものの、ふっくらこんがり焼き上げるのは意外と難しいもの。もっと簡単においしい焼きおにぎりが食べたい…。そんな夢を叶えてくれるのが、小笠原陸兆の「おにぎり焼き器」。さっそくどんな道具なのかを紹介しましょう。

■伝統工芸品だけどモダンデザイン

小笠原陸兆のおにぎり焼き器は、岩手生まれの南部鉄器です。南部鉄器は「国の伝統的工芸品」第1号の指定を受けており、茶器や日用品など、さまざまな製品が作られています。

そもそも、南部鉄器は、表面にできた砂のわずかなくぼみのおかげで、食材が焦げ付きにくいのが魅力。さらに鉄は熱が冷めにくく、温度が一定に上がるのでムラが出にくいというメリットもあります。

このおにぎり焼き器の作者は、南部鉄器におけるモダンデザインの先駆者である鋳鉄作家・小笠原陸兆氏。代表作にはブックエンド、フィッシュパン、ミニパン、鍋敷などがあり、2012年に他界したこの匠の名作のひとつがおにぎり焼き器です。

サイズは縦18.5×横24(取っ手含む)×厚さ1.5cmで、重さは900g。 一度に焼けるのは4個までで、格子状の焼き目がつくようになっています。鉄器なので直火だけでなくIHにも対応し、食洗器やオーブンでの使用も可能です。

 

■弱火でじっくり焼くのがおいしい焼きおにぎりのコツ

おにぎりを焼くには、鉄器にたっぷりと油をひき、よく熱します。おにぎりに醤油とみりんを1:1で混ぜたタレをまんべんなく塗ったら、弱火でじっくり焼き上げていきましょう。

ここで焦って火を強くすると焦げてしまうので、気長に焼いていきます。片面が焼けたらもう片面を焼き、表面がパリッとしたら完成です。

こちらが完成した焼きおにぎり。鉄板に置いていた部分がパリッとおこげになっており、なおかつなかはごはん粒がふわっとしていて、絶妙なバランス! 冷凍食品の焼きおにぎりももちろんおいしいですが、自分で作る焼きおにぎりは素朴な感じがしていいものですね。

■オリジナルの焼きおにぎりを考える楽しみも

焼きおにぎりといえば、醤油味のものが多いですが、味噌を使うのもアリ。今回は秋田県内で流通している小玉醸造の「ヤマキウ秋田味噌」を少しだけおにぎりに塗り、さらにシソの葉で巻いて焼いてみることに。

醤油に比べて味噌は焦げやすいので、こまめにひっくり返すのを忘れないようにしてください。こちらはごはんが見えないので、シソの葉がちょっと焦げてきたなというところで焼くのを止めました。

完成したシソ巻き焼きおにぎりを食べてみると、味噌の風味とシソの爽やかさが相まって、思わず次々と手を伸ばしたくなる中毒性が! 味噌が少し焦げているので香ばしさがあり、これこそが焼きおにぎりの醍醐味です。

小笠原陸兆のおにぎり焼き器は、3800円ほどでネットショップで購入できます。おにぎりを焼くためだけにこの出費はもったいないかと思いきや、長く使い続けることで愛着も湧き、時代を経ても飽きの来ないデザインということを考えれば、定番道具に加える価値は十分あります。朝食やおやつ、夜食にぴったりな焼きおにぎりを楽しんでください。

 

(料理・文・写真/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください