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ペンで描いたら電子回路に!イルミネーションを自作してみた

&GP / 2017年12月24日 9時0分

写真

ペンで描いたら電子回路に!イルミネーションを自作してみた

光沢のある白い紙の上に銀色のインクでビルの一筆書きをすると、「紙の上に貼ってあったライトが次々と点いてビルの窓に明かりが灯る」というテレビCMを見たことがありますか? あの“なぞるだけ”で電気回路になる魔法のようなペン「AgIC(エージック)」を使って、手軽に作れるイルミネーションアイテムを考えてみました。グリーティングカードやポチ袋、正月飾りをピカピカに光らせます。

■AgIC回路マーカーを使って、回路作り初挑戦!

子どものころ、乾電池と豆電球を使った理科の実験にワクワクした思い出はありませんか? 再び、あのワクワクを銅線ではなく銀のペンと専用の光沢紙で呼び起こしてくれるのが、なぞるだけで電気回路になる「AgIC」の回路マーカーです。

▲回路を描くのに必要なのは、たったこれだけ

「AgIC」の回路マーカー(黒)、回路修正ペン(青)、A6サイズの回路用紙を準備。回路を描いたり、間違えた回路を修正したりするのはこれだけでOK。回路マーカーのインクは電気を通しやすい純銀。実際、回路用紙の上では銀色の線を引くことができます。回路用紙は見た目と手触りがインクジェット写真用紙によく似ていますが、導電性や安全面から「専用の用紙を使って」遊んでください。

さて、回路マーカーで引いた回路を使ってLEDを点灯させるため、ペンや用紙と一緒に購入した「LED&電池セット」を開封します!

▲赤色、緑色、青色のLEDが各5個、3Vのボタン電池が2個。AgICに対応する専用品です

電池とLEDを置く場所には電気が通らないように空間を開けて、回路マーカーでコの字と逆コの字を描きます。イメージとしては、[ ]が近いでしょうか。そして、電池のプラスマイナスとLEDのプラスマイナスを間違えないように置いてみると……

▲緑色のLEDがピカーッ!!

無事に緑色のLEDは点灯しました。きれい!思っていた以上に眩しい!!イルミネーションとして無限の可能性を感じます。家の玄関にきらびやかなイルミネーションを設置できるかも。小学生時代の理科の実験を超えるワクワク。これは楽しみになってきました。

■3色のLEDをピカピカに点けまくる!はずが……

家の玄関をイルミネーションできらびやかにするには、たくさんのLEDが必要。ここで、ボタン電池1つで何個のLEDを点灯させられるのかという疑問がムクムク。理論はよく分からないけれど、「論より証拠」ということで、5個セットのLEDを全部並べてみよう!

▲「並列」で並べることは、かろうじて覚えていた筆者

結果は、緑色のLEDは5個すべて点灯しました。ピカーッ!! ×5

「ほかの色はどうなの?」と気になってしまうあなたのために、赤色LEDと青色LEDの5個バージョンも試してみました。

▲赤色LEDもバッチリ!

▲青色LEDも鮮やか!

とーこーろーがっ! 3色を1個ずつ並べてみると意外な結果に。

▲あれ?

青色LEDが点灯しません。色によって導電性が異なるのか、どうも「青色<赤色・緑色」という関係にあるようです。それならば、とやってみたのが「LED色の強さ対決」! 導電性の低い青を並べた並列回路へ、別の色を1つずつ増やしていくとどうなるか確かめてみました。

▲第1試合「赤1個〇vs青4個●」

▲第2試合「緑1個〇vs青4個●」

青色は赤色や緑色に比べて、導電性がかなり低いようです。最後に、赤色と緑色を比べてみました。「赤色1個vs緑色4個」ですべて点灯したのを確認してから、赤色LEDを1個ずつ増やしていくと……

▲頂上決戦「赤3個〇vs緑2個●」

赤色LED3個と緑色LED2個のとき、緑色の点灯が弱くなり対決終了。筆者調べでは、導電性は「赤色>緑色>>>青色」となりました。「そんなの試すまでもない!」と思われていた皆さん、長らくお待たせしました。このあとは、実際にLEDを使ってイルミネーションアイテムを作ってみます。

■イルミネーションアイテムを3つ、考えてみました

まずは、オーソドックスなイルミネーションカードに挑戦。我が子がもらったポップアップ式のバースデーカードに手を加えてみます。

手前のポップアップ部分に合わせて回路用紙をハサミで切ります。ボタン電池を包んだスイッチでLEDを点灯させるため、ポップアップの両端は長めに残します。

▲手前の形に合わせて回路用紙をチョキチョキしたところ。「HAPPY BIRTHDAY」の一部の文字を光らせる予定

赤色LEDと青色LEDの2色を使うため、2つの回路を作成。赤色LEDと一緒の回路では、青色LEDが点かないという結果を知っているからこそのナイス判断(自画自賛)です。ボタン電池も2つ用意して、右側に赤色LEDを2個、左側に青色LEDを3個、どちらも「並列」になるように置いて、セロハンテープで貼り付けます。

▲ポップアップ部分の裏側に貼り付ける回路。赤丸の部分にLEDを設置した

途中、左側のボタン電池とすぐ上のLEDの間の回路が上手く描けなかったため、回路修正ペンで直しました。うっかり屋の自覚がある人は修正ペンを用意しておいたほうが良さそうです。回路が描けたら、バースデーカードに貼り付ける前に点灯テストをしてみました。

▲赤色も青色もピカーッ!!大成功です

ポップアップ部分の裏側に両面テープで貼り付けたのがこちら。左側ボタン電池の赤色LEDは真ん中のグレーと白のうさぎちゃんのユニフォームの胸元を輝かせ、右側ボタン電池の青色LEDが「R」「D」「A」の文字を光らせてくれました。

▲ポップアップ式イルミネーションバースデーカード完成

2色のLEDが点灯しました。次は「♪ハッピーバースデー トゥー ユー」の音を流したくなりますね。

次に、そろそろ準備しておきたい「お年玉のポチ袋」。ちょっとサプライズを仕掛けます。最近、生意気になってきた甥っ子や姪っ子にお年玉を用意する予定がある人は必見です。

▲ポチ袋の下には「中身、出スベカラズ! by ダルマ」

サンワサプライのフリー素材から選んだのは、ゆる~い感じがかわいいダルマさんのポチ袋です。下部に一言コメントが入れられるデザインで、「中身、出スベカラズ! by ダルマ」の文字を入れてみました。出すなよ、出すなよ、絶対に出すなよ、の前振りも万全です。

使う回路はこちら。回路用紙に対して、右側に少し寄っている部分がこのイルミネーションポチ袋作りの1番のポイントです。

▲ポチ袋の中へ入れる回路

▲下部分を1.5センチほど折り返して押さえると……

▲赤色LEDが2個ピカーッ!!

うまく点灯したので、下の部分を折ったままダルマのポチ袋へ入れます。そのとき、一緒にお年玉のお札を折り返し部分に挟んで入れます。そうです、お札が絶縁体となります。

▲回路を入れます。お札も折り返し部分に挟んで

ポチ袋からお札を出すと、電源スイッチになっていた部分から絶縁体が外れ、かわいいダルマの目が赤く光るという仕掛けです。ダルマが穏やかな笑みをたたえているだけに、赤く光る目の怖さも倍増です。

▲何気に野口英世の目も怖い……

最後に、正月飾りの門松をイルミネーションで飾ってみます。100円ショップなどでも手に入る門松は、オフィスのデスクにもジャストサイズ。門松の形状に合わせて回路を描いて、線だけを切り抜きます。

▲門松の形に合わせて回路を切り抜いたところ

切り抜いた線を門松の外側に沿わせるように設置し、ボタン電池は門松の裏側へ固定します。スイッチオンしたら、イルミネーション門松の完成です!

▲イルミネーション門松、点灯!

AgICの回路マーカーと回路用紙を使えば、いろんな場所があっという間に輝く世界に一変。メッセージカードの文字自体を回路にもできますし、持ち運べるイルミネーションアイテムも手軽に作れます。「あんなこと、できたらいいな」が思い浮かんだら、この冬は回路マーカーで遊んでみませんか?

<今回使用した材料>※全てamazonで購入
AgIC 回路マーカー/実勢価格1296円(税込)
回路修正ペン/実勢価格540円(税込)
AgIC LED&電池セット/実勢価格1058円(税込)
AgIC A6回路用紙10枚セット/実勢価格864円(税込)

 

(取材・文/髙橋尚美)

■たかはしなおみ/ライター
大手通信キャリア系列の出版社とニュースサイトで勤務後、夫のUターン転職で岐阜へ。2014年からフリーライター。主に食育、家事、育児、マネー、不動産の記事を執筆。3児の母で精神年齢は幼児並みの四十路。

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