マニア心を刺激する新作&復刻モデルのスニーカー9選【2017傑作品 GP AWARD】
&GP / 2017年12月26日 19時0分
マニア心を刺激する新作&復刻モデルのスニーカー9選【2017傑作品 GP AWARD】
2017年のトレンドを考察すると、“定番・名作のアップデートモデルVS最新テクノロジー投入のハイテクモデル”という構図が浮かび上がる。ファッション性と機能性の融合により進化を遂げた“逸足”を見逃すべからず。
■夢の自動フィッティング機能搭載のエピックモデル
ナイキ
「ナイキ ハイパーアダプト 1.0」(8万1000円)
着用者の足の形状に合ったフィッティングを実現するE.A.R.L.(自動シューレース調整システム)を搭載。そのフューチャリスティックな機能性とフライワイヤー搭載のアッパーが織りなすバランスは次世代の訪れを感じさせる。
■80’sから変わらぬストリートカルチャーとの蜜月関係
アディダス オリジナルス
「CAMPUS」(1万789円)
ファッションや音楽など、さまざまなカルチャーと密接に繋がっていたコートモデルの名作。その人気は今だに衰えることなく、当時を再現したアーカイブデザインにマイナーチェンジを加えながら新規フォロワーも拡大中。
■柔軟性と軽量性が融合した進化形ビジブルエアを搭載
ナイキ
「エア ヴェイパーマックス」(2万1600円)
エアユニットとアウトソールの一体化を実現させて、30年前に誕生したビジブルエアのアイデアを追求した「エア マックス」シリーズ最新作。足を包み込むフライニットのアッパーも相まって、屈指の軽量性と柔軟性を獲得。
■軽さとクッション性の追求が次なる一歩への力に変える
ナイキ
「ナイキ ズーム フライ」(1万6200円)
ほぼ縫い目のない一体型のフライメッシュアッパーにより通気性が強化。カーボン混ナイロンプレートとルナロンで高いクッション性と推進力を持つ。優れた軽量性が足にかかる圧力を次の一歩へのエネルギーへと変換させる。
■100年間にも及ぶ伝統と革新の歴史をこの1足で具現化
コンバース
「オールスター100カラーズ HI」(7560円)
完全に市民権を得た感のある「オールスター」生誕100年記念モデル。本作はアッパーに通常版とは異なった織りのキャンバス生地が使われたアレンジ版。リアクトとトラクションソールのコンビが抜群の履き心地をもたらす。
■近未来的ルックスを現代へと甦らせた90’sランシュー
リーボッククラシック
「DMX RUN 10」(1万9440円)
DMXムービング エア テクノロジーという独自のクッション技術を初搭載した90’sハイテク系ランシューが、誕生20周年を迎えて待望の復刻。個性的なフォルムを描くソールデザインなど近未来的なルックスが今また新鮮だ。
■定番が洗練された雰囲気のオフランシルエットへと進化
ニューバランス
「MS574 AB」(1万6632円)
定番モデル「574」のクラシックなデザイン性を残し、より洗練された佇まいのオフロードランニング顔に。着脱も容易なブーティー構造を採用し、軽量性&クッション性を併せ持つソールが新たな可能性を導き出す。
■本格バッシュの意匠を継承したタウンユース対応モデル
アシックスタイガー
「GEL-PTG MT」(1万4040円)
ベース機種となったのは1983年発売の本格バスケットボールシューズ。そのシンプルな外貌を受け継ぎながらも、オーソライトやフューズゲルなどの最新技術を注入し、よりコンフォート性能に優れたタウンシューズへと昇華。
■アシンメトリックな外貌は変えずに最新技術で機能向上
アシックスタイガー
「ゲルマイ」(1万5120円)
同社が90’sに展開していたランニングモデルの中でも名作と呼ぶ声の多い「ゲルマイ」。最大の特徴となる左右非対称のアイレットステイを忠実に再現しつつ、ミッドソールにはフューズゲルを搭載し現代的にアップデート。
【識者の目_ランナーズパルス編集長・南井正弘さん】
ユーザーが欲しいものを吟味した2017年
「エアジョーダンやエアマックスを始めとする復刻モデルはナイキ、高価格帯はウルトラブーストやNMDを筆頭にアディダスが高いシェアを占める、という構図は大きく変わっていないものの、そのほとんどが即完売するわけではなくなった2017年。2015年や2016年と比較するとユーザーがより吟味してスニーカーを購入するようになったと思います。
その中で特に目立っていると思うスニーカーのひとつがコンバースのオールスター100周年記念モデル。オリジナルのデザインをベースに、フォームを内包することでフィット感が向上したアッパー、耐久性とグリップ性に優れたアウトソールを組み合わせることで、従来と比較して快適性が数ランク向上しています。これまでもオリジ
ナルをスペックアップさせたバージョンは各ブランドから発表されてきましたが、歴代でも屈指の出来栄えの良さを感じました。
また、オートマチックでフィッティングが調整されるナイキのハイパーアダプトが市販されたのも大きなニュース。8万円台という現在の価格設定では一般ユーザーにまで広まることは難しいですが、量産効果で2万円~3万円程度のプライスになったら、飛躍的にマーケットが拡大するでしょう」
●南井正弘さん
リーボックジャパンに10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツギアに関した記事を扱うウェブ媒体「Runners Pulse」の編集長を務める。
本記事の内容はGoodsPress1月号44-45ページに掲載されています
(文/富永修朗 写真/会田秀人)
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