もう書初めした?iPad Proなら墨を使わず「バーチャル書き初め」できますよ
&GP / 2018年1月1日 20時0分
もう書初めした?iPad Proなら墨を使わず「バーチャル書き初め」できますよ
あけましておめでとうございます! みなさん、もう新年っぽいことしましたか? 初詣に行く人は多いでしょうが、「ほかにもなんか面白いことしてみたい!」という人は、書初めなんていかがでしょう。iOSの有料アプリ「Zen Brush 2」をインストールすれば、iPhoneやiPadで手軽に楽しめます。
■iPad Pro × Apple Pencilがあればリアルさが段違い
Zen Brush 2(360円)は、まるで筆で書いたかのような質感を再現できる描画アプリ。文字はもちろん、水墨画などにも挑戦できます。
同アプリはiOS向けに配信されているので、iPhoneでも楽しむことは可能。しかし、せっかくなので今回はApple Pencilが使えるiPad Proを活用しました。
▲「Zen Brush 2」(360円)をインストール
アプリの構成は非常にシンプルで、表示される真っ白いキャンバスに筆を走らせるだけ。
▲画像のミスではなく、何も書かれていない真っ白なキャンバス。メニューは下部に表示される。使い勝手が悪ければ、左端の△をタップして上部に切り替えることも可能
実際に書いてみると、筆の感覚が非常にリアル。長く筆先を当てていると墨汁が滲んでしまいます。動かす速さも考慮しながら筆を運びます…。
▲「一」の字の止め部分に筆の3Dアニメーションが表示されている。Apple Pencilを使っている場合、筆の角度などを調整可能だ
▲書道っぽい表現で字が書けた
戻る・進むボタンで書き直しも自由自在。右端のゴミ箱ボタンをタップすれば全消去も可能。めんどくさい部分を省いて、書道の楽しさだけを満喫できます。
▲右下端のゴミ箱をタップすると、水面に水滴が落ちたようなアニメーションと共に、画面がクリアされる
■便利機能を活用して綺麗な作品を目指そう
高評価の有料アプリだけあって、これだけでは終わりません。ほかにもいろいろな機能があります。
例えば、右下にある「C」を逆さまにしたようなアイコンをタップすると、背景が変更できます。
その横のアイコンからは詳細な設定をカスタマイズ可能。便利なところでは、漢字ドリルに書いてあるようなガイドを表示できる機能があります。
書道素人でも、これなら複数文字を綺麗に書けそうです。
■筆の種類を変えてみよう
筆の種類も変更できます。まずは赤い墨で書ける機能から。左下にある赤丸をタップします。
なんだか小学校の先生になった気分です。子供に書かせて、親御さんがアドバイスすれば、書道の練習にもなるでしょう。
続いて、赤丸の隣の消しゴムマークをタップ。
すると、白い墨で書ける(消せる)ようになりました。背景を墨で縫って、その上に文字を書いたり、水墨画でハイライトを入れたりする表現も可能ですね。
そのほか、基本的な筆のカスタマイズは下記の通り。
▲左下にあるスライダで1~120まで1刻みで筆のサイズを調整できる。1、30、60、120の太さを検証(1はやや見えづらいですね)。
▲墨の濃さを3段階で調節できる
▲水の量も3段階から選択可能
■一歩進んだ活用テクもご紹介
書いた文字は、いろいろと活用もできます。例えば、Zen Brush 2で書いた文字を画像として保存し、Adobeが提供している無料アプリ「Photoshop Mix」などで、背景を透明化します。
▲「Adobe Photoshop Mix」で切り抜き加工を施す
そうすれば、ほかのアプリで筆の文字部分だけを自由に配置可能。年賀状やメッセージカードはもちろん。SNSに投稿する写真に筆で書いたサインを載せることもできます。
▲「Adobe Comp」で切り抜き画像を配置。筆者は同アプリで1から年賀状をつくってしまうことが多い。もちろんほかのさまざまなアプリでも画像を配置する際に同様のテクニックが活用できる
* * *
ハイ、筆者にとっては仕事だったんですが、やってみたら意外と楽しくて何十分も書道に熱中しちゃいました。
もちろん「紙に書くのが良いんだ、風情なんだ」という人もいるでしょうが、それはそれ、これはこれ。硯が無くてもiPadがあればどこでも気軽に書道が楽しめるのは良いですね。そして先述の通り、加工して筆字の素材を作成できることは、創作意欲の高い人におすすめしたいポイント。
iPad Proをお持ちのかたも、これから購入を検討する人も、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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