進化し続けるガンプラ。PGシリーズ誕生20年目で辿り着いた“究極”のガンダム【殿堂入りヒットモノ大全】
&GP / 2018年1月19日 20時0分
進化し続けるガンプラ。PGシリーズ誕生20年目で辿り着いた“究極”のガンダム【殿堂入りヒットモノ大全】
“大人のホビーアイテム”が年々充実している中、根強い人気を誇るのが、ガンプラをはじめとするプラモデル。新旧の幅広い作品から人物やメカがキット化され、バリエーションが増えている。完成品のアクションフィギュアも同様の傾向があり、着実に人気が高まっている。
中でも人気が高いのは、常に最新の技術を使い、“ガンプラの最高峰ブランド” として位置づけられているPG(パーフェクトグレード)シリーズ。このPGシリーズから、『HobbyJapan』編集長 木村学さんの解説とともに、“究極”のガンプラを紹介しよう。
■新開発の発光ギミックと緻密な造形で実現したPG20年目の究極進化
バンダイ
「PG 1/60 ガンダムエクシア(LIGHTING MODEL) 」(3万4560円)
メカデザイナー海老川兼武氏監修のもと、太陽炉「GNドライヴ」に着目し、 LEDユニットやガンプラ初となる導光素材を採用。外装パネルのオープンギミックや内部のメカディテール、各関節の広い可動域など、造形やアクション性も徹底して追求している。
【殿堂入りポイント】
バンダイの技術を結集して作られた究極と呼ぶにふさわしいガンプラ
「ガンプラの最高峰ブランドである『パーフェクトグレード』の最新作。その完成度はさることながら、LEDや導光素材を使った光の演出など、新たなギミックを投入している点も注目です。ガンプラの最先端の技術が堪能できますね」(木村さん)
■究極のガンプラに施された技術とは?
▼LEDや導光素材を用いた発光ギミック
『機動戦士ガンダム00』で象徴的な技術として描かれるのが太陽炉「GNドライブ」。これを新設計のLEDユニットと光を拡散する導光素材で見事に再現した。
▲内部フレームの粒子伝達構造を、柔軟性のある導光素材で表現
▲ GN粒子の色調変化も再現した
▼リアリティとアクション性を追求した造形
PGならではの内部フレームまで再現する緻密な造形が進化。外部装甲の展開ギミックなどディテールのリアルさを追求しつつ、関節の広い可動域も確保した。
▲隙間からのぞくフレームなどで、メカニカルな印象をアップ
▲付属の専用台座で躍動感あるポーズが取れる
▼幅広い楽しみ方を実現する付属パーツ
ガンダムエクシアが劇中で見せるさまざまなアクションを再現すべく、付属の武装パーツなども充実。GNシールドなどの変形ギミックも再現した。
▲武装パーツはGNソードをはじめ6種類が付属
▲手首パーツも左右各5パターン用意する
■ガンプラの次世代を築く「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」
ガンプラ40周年となる2020年に向けて、バンダイは昨年から新たなプロジェクトを発足した。“ガンプラのさらなる進化”を目指し、全ブランドを対象にさまざまな技術に挑戦。今回紹介した「PG 1/60 ガンダムエクシア」に加え、下記の2モデルがリリースされているが、今後もどのキットでどんな技術が採用されるのか注目だ。
▲バンダイ HGUC 1/144 ゼータガンダム(1944円)
▲バンダイ RG 1/144 ユニコーンガンダム [プレミアム“ユニコーンモード”ボックス](4104円)
【識者の目_『HobbyJapan 』編集長 木村学さん】
進化した造形と演出技術で新たな楽しみ方を提案
近年ひと際クオリティの高さが目立つのが、プラモデルやフィギュアだ。特定メーカーの製品だけでなく、サイズやシリーズを問わず、造形技術が向上。ホビー専門誌『ホビージャパン』の木村学編集長も、この傾向を実感しているという。
「年々造形技術が進化していますが、最近はどのメーカーも非常にクオリティが高くなっています。子どもだけでなく、大人のファンも増えていますので、よりリアルな造形が求められているのだと思います」
そんなハイレベルな造形技術を堪能できるプラモデルといえば、やはりバンダイの「ガンプラ」だろう。1980年に登場して以降、累計約4億5000万個販売されたメガヒットシリーズは、年を重ねるごとに技術が進化。緻密な造形はもちろん、発光ギミックなど、演出効果のある技術も組み込んでいる。その象徴とも言えるのが、誕生20周年を迎えた最高峰シリーズ「パーフェクトグレード」(PG)であり、集大成ともいえるキットが先日発売された。
「『PG1/20ガンダムエクシア』は、ガンプラのさらなる進化を目指す『GUNPLA EVOLUTION PROJECT』の最新キットです。最高峰グレードに現在のバンダイの技術を結集して作った、究極のガンプラといえます」
このキットはLEDによる発光ギミックを組み込んだタイプも用意。高価ではあるが、最先端のプラモ技術を堪能するには最上の製品といえるだろう。
●木村学さん
大学生の頃よりプロモデラーとして『ホビージャパン』と関わりそのまま入社。営業部で働きながら雑誌に作例を掲載し続ける。その後『電撃ホビーマガジン』の立ち上げに参加。2015年にホビージャパン編集部に復帰、現職に就く
本記事の内容はGoodsPress2・3月合併号54-55ページに掲載されています
(取材・文/高橋 智)
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