1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

ハンドドリップの腕を上げる“IoTなコーヒーシステム”を試してみた!

&GP / 2018年1月27日 7時0分

ハンドドリップの腕を上げる“IoTなコーヒーシステム”を試してみた!

ハンドドリップの腕を上げる“IoTなコーヒーシステム”を試してみた!

自分で淹れたコーヒーは美味しい、人が淹れたコーヒーはもっと美味しい。でも、もっともっと美味しく淹れるには、を考えたら「誰かに教わる」に行き着きました。その誰かがAIだとしたら――。

普段何となく「こんな感じ?」と、自己流でコーヒーを淹れている人にこそ知っていただきたいのが、ハンドドリップの正しい淹れ方。ドリップコーヒーを淹れる抽出器具、ドリッパーは数多のメーカーからさまざまな形状・材質のものが発売されています。そのため、本来であればドリッパーそれぞれの特性を知り、パフォーマンスを最大限に引き出す淹れ方がベストですが、マスターするのに知識と経験が必要です。まずそこでひと苦労するはず。そもそも誰も教えてくれないし。

そんな向上心はあるけどスキルを取得するための方法が分からない、という人にオススメしたいのが、正しいコーヒーを淹れるためのIoTシステム「Quality Control System(クオリティコントロールシステム)」です。

>> Quality Control System(クオリティコントロールシステム)

▲写真右はキーコーヒーとacaiaが開発したQuality Control Systemのアプリ画面です

 

■ハンドドリップの湯量・蒸らし時間をアプリで確認できる

Quality Control Systemの鍵を握るのがacaiaのデジタルスケールと専用アプリ。このデジタルスケールはBluetoothでスマホやタブレットと接続することが可能で、アプリ画面から豆や水などの量を測ることができます。さらにはコーヒーの抽出ログを記録することができ、どれくらいの湯量を何分で、そのうち蒸らし時間(お湯を落とさない時間)はどれくらい。などの記録をグラフ化してくれるすぐれもの。

▲アカイアデジタルスケール(この製品でQuality Control Systemが使用できます)。販売価格:2万1384円(税込・KEY COFFEE通販倶楽部調べ)

写真はacaiaデジタルスケールにキーコーヒー「Noi クリスタルドリッパー」、「KEY コーヒーサーバー 500ml(2~4人用)」をセットした状態。デジタルスケールは実際にサードウェーブコーヒーのブームで、日本にも進出したアメリカ「BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)」でも取り入れている製品です。

この製品を使用して、acaiaとキーコーヒーがより実用的に共同開発したのがQuality Control Systemです。そのため、一般的なacaiaのデジタルスケールは同じですが、独自開発されたアプリが公開されており、ユーザーはスマホやタブレットにアプリをダウンロードすることでQuality Control Systemのすべてを使用することができます。

とはいえ、「コーヒーとIoTってなんだか難しそう……」と感じる人も少なくないはず。そこで実際にどんなものなのか順を追って解説いたします。

■「Quality Control System」はこう使う

1.acaiaデジタルスケールとスマホを接続します。

▲スマホやタブレットで専用アプリ「Brewmaster JP」をダウンロードします。使用可能環境、推奨環境などはそれぞれのダウンロードサイトにてご確認ください

初回使用時にはユーザーIDの登録が必要です。その後、すべての機能を使うには「なぞり描き」からキーコーヒーが管理するコード「1111-2222-3333-4444」を入力します。入力後、すべての機能が使用可能(アンロック状態)になります。

2.なぞり描きからレシピを選択します。

キーコーヒーが管理、公開しているレシピからひとつ選びます。クリスタルドリッパー以外のドリッパーもあるので、普段使用しているドリッパーが選べます(リストにない場合は形状が近いものを選びましょう)。

3.acaiaデジタルスケールにドリッパーとサーバーを準備します。

項目「リモートスケール」にいったん戻り、豆の量を測ります。ですが、最初の状態では風袋(ドリッパー・フィルター・サーバー)などの重さも測量されてしまっているので一度リセットにします。数値が0gになったことを確認し、レシピに記載されている豆の量をデジタルスケールで測りながら入れましょう。

4.コーヒーをドリップする準備をします。

再び「なぞり描き」に戻り、希望するレシピを再度選択します。すると「プリントをなぞり描き」の画面になるので、この状態で待ちましょう。その間に画面に定められた温度通りのお湯を用意し、コーヒーを淹れる直前の状態でスタンバイします。なお、acaiaデジタルスケールには温度を測る機能はありません。

5.スタートと同時にドリップ開始です。

準備が整ったら画面下部の「スタート」をタップします。タップ直後からお湯をグラフに合わせてなぞるように落として行きます。グラフの横軸は時間、縦軸は湯量です。横軸が真っ平らのときはお湯を落としません。蒸らしの状態になります。お湯を落とすスピードが早過ぎても遅過ぎてもいけません。グラフを忠実になぞるようにしましょう。なお、最初「難しいかな」と思う場合はフィルターやコーヒー豆などの消耗品を使わずに、器具とお湯だけでテストするのも手です。

6.達成率が「どれだけ上手く淹れられたか」の目安です。

グラフを見ながらのドリップを終えたら「完了」をタップします。その後、達成率が表示されますので、このパーセントがレシピ通りに行えたかどうかの目安になります。グラフ通りにお湯を落とすスピード、蒸らし時間をすることで達成率は自ずとアップしていきます。慣れるまで時間がかかるかも知れませんが、ゲーム感覚で楽しい目安です。また、グラフに忠実に淹れることで、ハンドドリップの感覚が磨かれます。

7.スコアの保存が行えます。

アプリで行った記録はクラウド上に保存することが可能です。記録を見直すことで自分の成長過程(コーヒーマイスターへの道)を確認することができるほか、新しい抽出方法のメモとしても利用することが可能です。画面「フレーバー」で自分が感じた味をタップし、記録しましょう。なお、撮影した写真を保存することもできます。ここまでがひととおりの手順です。

■人気爆発中のキーコーヒー製・Noi クリスタルドリッパー

Quality Control Systemはキーコーヒー以外の製品も利用可能です。今回紹介した「
Noi クリスタルドリッパー」などのキーコーヒーの関連製品は、コーヒーファンの間でとても評価が高く、ビギナーから実際の喫茶店まで幅広く取り入れられています。全国のキーコーヒー直営ショップでも使用されています。

▲「Noi クリスタルドリッパー」販売価格:594円(税込・KEY COFFEE通販倶楽部調べ)

▲「Noi ドリップマスターケトル」販売価格:1万9440円(税込・KEY COFFEE通販倶楽部調べ)

▲「KEY コーヒーサーバー 500ml(2~4人用)」販売価格:1620円(税込・KEY COFFEE通販倶楽部調べ)

 

* * *

「Quality Control System」はこの他にもさまざまな機能がありますが、まずはなぞり描きからの達成率確認が基本です。ハンドドリップのタイミングが目で見てわかる、グラフをなぞることで自然と最適なドリップが身につく。コーヒーをステップアップしたい! という人はぜひ試してみてください。販売価格2万1384円と、デジタルスケールとして考えれば確かに高いですが、この一台で淹れ方指南が付いてくる。教材としてはもちろん、日々の記録帳としても役立つ。などの付加価値を考えれば十分納得できる価格なのでは。

 

(写真・文/早坂英之)

編集者。14年の出版社勤務を経て2017年独立。版元在籍時代に月刊誌のコーヒー企画を担当する傍ら、「珈琲完全ガイド」「珈琲 for Beginners」シリーズなどの専門誌を手がけて重版出来。これまでに50製品以上のドリッパーやコーヒーメーカーを飲み比べ・撮影・レビューしてきた経験値あり。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください