画像付きのメモをらくらく印刷できる“メモ専用プリンター”が便利です!
&GP / 2018年1月27日 18時0分
画像付きのメモをらくらく印刷できる“メモ専用プリンター”が便利です!
最近はスマートフォンでメモを取る方も多いと思われますが、ちょっとした文章や地図などの情報は、パッと取り出して見ることができる紙に印刷した方が便利なのではないでしょうか。特に大事な情報ともなると、スマートフォンの電池切れや不具合などで、メモがまったく見られなくなってしまうのは本当に怖いですね。
しかしWeb上の文章や図は、小さい紙に手書きでメモをしようとすると時間が掛かったり、文字の書き間違いが起きたりするなど思わぬミスが起こることがあります。そこで便利なのがメモ専用プリンター。PC画面に写っている欲しい情報だけをキャプチャして、そのままプリントができる製品です。早速使用感をレビューしてみました。
■メモだけに特化した手のひらプリンター
今回試してみたのは、テプラなどの事務用品で有名なKINGJIMの「ココドリ」です。手のひらサイズのミニマムなプリンターで、レシートのような感熱紙にPC画面の情報の一部を印刷することができます。
▲「ココドリ」(価格:1万5200円)。本当に手のひらに乗るサイズです(筆者の手が大きいわけではありませんよ)
利点としてはメモサイズの用紙に直接プリントできるところ。わざわざ大きい紙にプリントアウトして、持ち歩きしやすいようにカットしたり、折りたたんだりする必要がありません。
▲これが専用の用紙。触った感じは本当にレシート用紙です
▲こちらを本体にセットして……
▲2cmほど紙を出した状態でカバーを閉じます(紙を出すのはセット後、初回のプリントのみ)
「ココドリ」は、専用の感熱紙に熱でプリントをするのでインクは一切不要です。用紙をセットしたら、プリンター本体にACアダプターを接続、さらにPCに付属のケーブルを使って繋げば「ココドリ」自体のセッティングは完了です。次にPC側でキャプチャをするための設定をおこなっていきます。
▲デスク横にセット。コンパクトなので場所を取らないのが嬉しいですね
■「ココドリ」専用ソフトをPCにインストールして使用開始!
プリンターとして使用するために、専用サイトから
(http://www.kingjim.co.jp/support/cocodori/software)「ココドリ」専用ソフトをダウンロードしましょう。ダウンロードしたソフトをPCにインストールすれば早速「ココドリ」を使用することができます。
※記事内では「windows7 professional SP1 32bit」OSで設定しています。OSのバージョンによって設定方法が異なる場合があります。
▲ダウンロードしたファイル内の「Cocodori_Setup.exe」を開き、「次へ」を何回かクリックしていけばインストールは完了。インストール時間は2~3分で終了しました
一応付属のCDロムでも専用ソフトはインストールできるのですが、バージョンが古く、すぐにアップデートをするように求められます。インストールは、はじめからサイトで最新版をダウンロードしておこなった方が早いでしょう。
■「PrintScreenキー」で印刷範囲を指定する
「ココドリ」で印刷する方法は次の3ステップです
(1)キーボードの「PrintScreenキー」を押す
(2)マウスで印刷範囲を指定してキャプチャ
(3)印刷プレビュー画面が出るので、確認後「印刷」ボタンを押す
まずは試しに「&GP」のロゴをプリントしてみようと思います。
▲明るくなっている箇所が、印刷を指定している範囲です
▲指定後は印刷プレビュー画面に。「ソフト」「シャープ」などの仕上がり調整ができますが、今回はお試しなので初期設定の「シャープ」でプリントしてみます
印刷中の感想としては「意外と印刷に時間が掛かるな」というものでした。文字の部分はそこまで時間が掛かりませんが、「&GP」のロゴの部分は塗りつぶす箇所があるためか、そこだけ印刷速度が落ちているように感じます。
印刷したものを見ると、何だかギザギザが感じるような仕上がりです。通常のプリンターのような繊細な仕上がりを期待していると、ちょっとイメージと違うかもしれません。
▲文字の輪郭はファミコンのゲームのようなギザギザ感ですね
▲用紙のカットは手動でおこないます
印刷プレビューで設定をすれば何か変化が起こると思い、はじめにプリントした「シャープ」モードではなく、「ソフト」モードで印刷してみましたが、文字の輪郭がボケてしまい、少し見づらくなってしまったような気がします。
▲上が「シャープ」下が「ソフト」の仕上がり。シャープの方がくっきりと見えます
今回は使用しませんでしたが印刷プレビューでは、縮小や回転、トリミングや印刷範囲など簡単な画像編集も可能です。
■写真や図が入ったメモを印刷する場合は「ソフト」がおすすめ
ちなみに「ココドリ」はカラー出力ができないので、図や写真は黒く潰れてしまうのを防ぐために、「ソフト」モードで印刷をしましょう。
▲左が「ソフト」右が「シャープ」で印刷した図
▲上が「ソフト」下が「シャープ」で印刷した写真。シャープだとかなり見づらいですね
▲上が「ソフト」下が「シャープ」で印刷した写真。見ようによっては下もアーティスティックでかっこいいかも。ブルーハーツのCDジャケットみたいな構図ですね
輪郭線がはっきりしているような、シンプルな図やイラストなら「シャープ」の方がくっきり印刷できるので見やすくなります。
▲シンプルな線だけで描かれたイラストなら、「シャープ」の方が見やすくなります
■文字は「テキストモード」を使おう
もう一つのキャプチャ方法として、文字の描写が鮮明になる「テキストモード」というのがあります。こちらも3ステップで行えます。
(1)文字をマウスで選んで、右クリック→コピー
(2)キーボードの「Pauseキー」を押す
(3)印刷プレビュー画面が出るので、確認後「印刷」ボタンを押す
▲200文字ほど指定をしてみました(青くなっているのが選択している箇所です)
仕上がりを見ると「テキストモード」はかなりクリア! 文字のみ印刷は必ず「テキストモード」でプリントした方が良いでしょう。
▲印刷時間も「テキストモード」だと、かなり早くなります
■必要な情報を直感的に印刷できるのが魅力
KINGJIMの公式サイトによると、電車やバスの時刻表を印刷してパスケースに挟んだり、ノートにスクラップをしたりするような使い方を推奨しています。工夫をすれば、他にもいろいろな使用方法が見つかりそうですね。
▲やっぱり紙は見やすいですね
また、専用用紙が4mで540円と、少し割高に感じるところも。調べると通常のレシート用紙なら、同じ値段帯で60m以上が3本くらい購入できるようです。もう少し安くなってくれれば、ガンガンプリントできるのに……と思わずにはいられません。
しかし、今まではプリントした情報をメモサイズにするのには、A4やB5サイズの用紙に一度出力をしてから、カットをする必要がありました。カットの手間がなくなったことで時間の短縮に、さらに切れ端の紙ゴミが出ないというのはエコの観点から見てメリットかもしれません。
必要な情報をメモのサイズにプリントするだけに特化した「ココドリ」は、デスクに置いてもまったく邪魔にならないサイズなので、手帳をメインで使用する方や、とにかく情報は紙に印刷したい派の方はぜひ導入を考えてみてはいかがでしょうか?
▲筆者が一生懸命工夫(?)して考えた活用法。写真とメッセージの組み合わせたメモで、職場を和ませよう
(取材・文/一戸 隆平<メディアム>)
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