アジアで大人気! OPPOの“カメラフォン”を使ってみた!
&GP / 2018年2月1日 18時0分
アジアで大人気! OPPOの“カメラフォン”を使ってみた!
アジアNo.1の市場シェアを誇るスマホブランド・OPPO(オッポ)が、1月31日に「日本市場参入記者発表会」を開催しました。
▲中央がOPPO Japanの代表取締役・鄧宇辰氏で、その左が取締役の河野謙三氏。右はゲストとして登壇し、R11sで撮った写真を披露した写真家の角田修一氏
OPPOは、2004年に中国で設立されたメーカーで、2008年からモバイル市場に参入。2011年からスマホをリリースしています、それから5年後の2016年には年間出荷台数が1億台を突破し、中国市場で首位を獲得。現在は世界30か国に展開し、グローバルの市場シェアで第4位になるほど、急成長を遂げているメーカーです。
◼︎カメラ機能に注力した「R11s」を発売!
日本進出の第1弾モデルは、OPPOの最新フラグシップモデル「R11s」です。Androidをベースとする独自OS「ColorOS 3.2」を搭載し、CPUはSnapdragon 660(2.2GHz オクタコア)、メモリはRAMが4GBで、ROM(ストレージ)が64GBという構成です。ディスプレイは画面アスペクト比が18:9の有機ELで、解像度は2160×1080ピクセル。流行りの縦長ディスプレイで、画面占有率が85.8%と広いことも特長です。
▲約6インチの縦長ディスプレイを搭載するR11s
▲カラバリは左からブラック、レッド、シャンパン(ゴールド)
そして、最大のセールスポイントはカメラ。背面には2000万画素+1600万画素のデュアルカメラを搭載し、どちらもF1.7の明るい大口径レンズを採用。1600万画素カメラが通常撮影用のメインカメラで、ソフトウェア処理による自然なボケ効果も楽しめます。2000万画素カメラは、低照度用のカメラで、とくに夜間のポートレート撮影で効力を発揮するとのこと。つまり「昼用」と「夜用」のハイブリッドと言っていいでしょう。
▲背面には2000万画素+1600万画素のデュアルカメラを搭載
▲写真家の角田修一氏は、R11sのカメラ性能について「一眼レフに近い画質で撮れる」と絶賛
フロントカメラも2000万画素で、高画質でセルフィーを楽しめるようになっています。そこに、独自機能として搭載されているのが「AIビューティー」。膨大なセルフィーのデータベースに基づき、性別、年齢、肌の質や色、表情、撮影シーンによって被写体の特徴を分析し、被写体ごとに最適な処理が行われる機能です。なんと200万通り以上の効果から選択されるそうです。
▲フロントカメラの画質が評価されて、海外では20〜30代の女性に人気が高いそう
日本のSIMフリースマホ市場では、ファーウェイ、モトローラなどがデュアルカメラ搭載モデルを発売しており、ASUSはセルフィーに注力したモデルもリリースしています。OPPOのR11sは、リア・フロントどちらのカメラにもこだわった欲張りなスマホです。
◼︎さっそく「AIビューティー」で撮ってみました!
そのR11sを、いち早く使ってみました。約6インチの大画面ディスプレイを搭載しつつ、厚さは7.1mm。メタル素材の背面パネルはエッジ部にラウンド処理をが施されていて、しっくりと手になじむ印象。カメラを使う際は、片手で持つことが多くなりそうですが、片手でも安定したホールド感が得られます。
▲サイズはH155.1×W75.5×D7.1mmで、重さは153g。持ち手へのフィット感は良好
カメラは起動もシャッタースピードが速く、軽快にシャッターが切れそうです。「ポートレート」モードに設定すると、一眼レフで撮ったかのように背景をぼかすことができ、夜景も自然な色調で明るく撮れました。
▲撮影画面の例。「ポートレート」に設定すると、デジタル処理で背景をぼかせる
▲「ポートレート」モードで撮った作例
▲夜景を撮る場合は、自動でカメラが切り替わる。手持ちでもブレずにシャープな画質で撮れた
▲料理も美味しそうに撮れた
フロントカメラの「AIビューティー」は、年齢・性別を問わずに効果が得られるそうですが、やはり女性が気になる機能ですよね? というわけで、部下の女性に試してもらいました。「ビューティー」モードにして「Auto」に設定するだけで、自動でその人に合わせた設定が行われるそうですが…。部下いわく「他のスマホでは撮りたくなくなりますね(笑)」と、かなり満足している様子でした。
▲フロントカメラで「ビューティー」→「Auto」で、「AIビューティー」が適用
▲「AIビューティー」で撮影した作例
ちなみに、AIビューティーは複数人で撮るときにも有効と聞いたので、それも試してみました。中年男性(筆者)の顔のシミ・くすみといったものもキレイに除去してくれました。
▲「AIビューティー」で複数人を撮影した作例
◼︎迷わずに使いこなせるシンプルな操作性も◎
基本機能の使い勝手は、率直に言えば「AndroidとiPhoneの中間」といった印象。標準的なAndroidスマホは、ホーム画面とアプリ一覧画面が分かれてますが、R11sはホーム画面にすべてのアプリのアイコンが表示されます。また、画面の下に表示されるナビゲーションキーを非表示にして、画面下端から上方向にスワイプしてホーム画面に戻るという、iPhone Xに近い操作性にも切り替えらえます。これまでAndroidを使っていた人はもちろん、iPhoneを使っていた人でも、わりとスムーズに使いこなせるのではないかと思います。
▲ホーム画面はシンプルで、プリインストールされているアプリも少なめ
▲設定画面
▲ナビゲーションキーはユーザーの使い方に合わせてカスタマイズ可能
背面には指紋センサーを搭載していますが、加えて、AI技術を用いた顔認証機能も備えています。本体を持つだけで画面がオンになる設定にしておけば、画面に顔を向けるだけで瞬時(0.08秒)にロックが解除されます。指紋認証でも不便はないですが、顔認証を使えば、ロックしていることも忘れるかもしれません。
▲指紋センサーは人差し指で押しやすい位置にあり、反応もスピーディー
3205mAhの大容量バッテリーを搭載していることもあり、電池持ちも良さげでした。フル充電しておけば、カメラを多用したとしても、その日のうちに電池残量が気になる…というようなことはなさそうです。また、独自開発の「VOOCフラッシュチャージ」技術を搭載し、同梱のACアダプタを使えば、5分間の充電で2時間通話ができる急速充電も可能です。
本体底面のUSB接続口は、普及しつつあるType-Cではなく、従前のMicro-B。そこは、ちょっと残念に感じたのですが、そのUSB接続口とスピーカーがある部分がくぼんでいるんです。横向きにしてゲームや動画を楽んでいても、手でスピーカーを塞ぐことなく、ちゃんと音が聞こえるという仕組みです。
▲スピーカーやUSB接続口を備えた底面にはくぼみがある
▲nanoSIMを2枚装着でき、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応。microSD(最大256GB)との排他利用になっている
さらに、梱包箱は捨てるのはもったいなく、小物入れとして再利用したくなるような質感。樹脂製のスマホケースが同梱されていて、裏側は細かい起毛処理になっているなど、満足度の高い仕上がり。こうした細かい配慮も、ユーザーから支持される理由なのかもしれませんね。
▲パッケージのデザインにも工夫が見られる
◼︎5万7980円(税抜)で2月9日に発売!
R11sの販売価格は5万7980円(税抜)で、2月9日にビックカメラ、ヨドバシカメラなどで販売が開始されます。
OPPO Japanの代表取締役・鄧宇辰氏によると、OPPOのスマホは大手キャリアへの供給もめざしていて、すでに交渉を進めており、良い手応えを得ているキャリアもあるそうです。また、取り扱いの交渉をしているMVNOもあるとのこと。まずは、SIMフリースマホとしての参入ですが、将来的には、より広い販路で購入できるスマホになるかもしれません。
▲OPPO Japanの代表取締役・鄧宇辰氏は、インドネシアとシンガポールでOPPOを成功に導いた実績を持つ
日本では、アップルのiPhoneが絶大な人気を維持していることを除き、販売台数を伸ばしていくことに苦労している海外メーカーが少なくありません。ここ1〜2年、SIMフリースマホ市場でファーウェイが台頭してきましたが、同社が日本市場に参入したのは2007年。知名度を上げて、日本市場での地盤を固めるまでには時間を要しました。
OPPOはアジア諸国では、わりと短期間にシェアを拡大していきましたが、日本でどのように評価されるかは要注目。でも、今使っているスマホのカメラに不満がある人は、一度手に取ってシャッターを押してみる価値はあると思いますよ。
>> OPPO
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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