世界の機内食案内[28]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜パリ往復
&GP / 2018年2月9日 22時0分
世界の機内食案内[28]Aeroflot Russian Airlines モスクワ〜パリ往復
成田発SU261便の遅延のため、経由地のモスクワ・シェレメティーヴォ空港でパリ行きに接続できず、モスクワ泊を余儀なくされた顛末は、以前リポートしました。
>> 世界の空港ラウンジ[番外編]ビザ無しモスクワホテル滞在記(ロシア)
そのため、モスクワからパリへは、一夜明けての出発となりました。
【モスクワ~パリ】SU2454
アサインされたチケットは、モスクワ10:20発パリ行きのSU2454便。にもかかわらず、空港近くのホテルを朝6時に出発ですから、うかうか寝てもいられませんでした。
前夜は雪が舞っていましたが、翌朝は雨に変わっていました。
モスクワ・シェレメティーヴォ空港の待合にあった電源&USBポートのステーション。なかなか見つからない空港もありますが、ここはわかりやすい。
小雨がパラつく中、沖止めされている機体に乗り込みます。
離陸したのは10:50頃。パリまでは約4時間のフライトです。機内エンターテイメントはありません。
朝10時が朝食か昼食かの分かれ目らしく、この便は出発が10時を過ぎていたので昼食メニューになりました。サーブされたのは、離陸から約1時間後です。
◯スモークサーモン、パプリカセロリ、レタスのサラダ ブラックオリーブ添え
○プロヴァンサルラム ペンネ添え
○バターロール、ライ麦パン、バター
○フルーツバー
○コーヒー/紅茶
メインは「タラゴンソースのチキン ライスと野菜添え」か「プロヴァンサルラム ペンネ添え」から選べました。チキンはどこでも出てきますので、ラム肉をチョイス。ラム肉に含まれるカルニチンの効果で、食べても太りにくいとされていますから、選ばない手はありませんよね。味もおいしかったです。
昼食にはワインが出ます。朝食にはワインの提供はありませんので、ラッキー!
メインにラム肉を選んだので、赤ワインと迷いましたが、白ワインにしてみました。ワゴンに載っているボトルをチラ見すると、オーストリアのシャルドネです。果実味たっぷりでコクがあり、樽のニュアンスのないシャルドネは、ラム肉と相性が良かったです。
ワインを飲みながら、ゆったり食事を摂れたので、食事を終えてから到着までは、あっという間に感じました。
【パリ~モスクワ】SU3005
さて、パリからの帰国もモスクワ経由です。アエロフロートの搭乗券ですが、エールフランスとのコードシェア便なので、機体はエールフランス。
この旅はトラブル続きでしたが、帰国便でもやってくれました…。
機内に乗り込み、プッシュバックを待っていましたが、一向に動きません。
しばらくすると機内アナウンスがあり、機体トラブルのため、機体チェンジするとのこと。
荷物を取り出して降機し、指示されたゲートに移動です。
出発が何時になるかもわからず、待合で、ただ、待機、待機、待機…。
ボーディングのアナウンスがあり、ようやく乗り込めました。代替機は同型機体なので、座席番号はそのままです。
機体がエールフランスで、また、ここがシャルル・ド・ゴール空港のため、代替機が用意しやすかったのは不幸中の幸いだったかもしれません。
しかし、1時間半遅れの出発です。経由地モスクワから成田便までの接続時間は1時間20分しかありません。成田行きが定刻通りなら、確実に間に合いませんが、もうこうなったら腹を括り、機内食を楽しむことにしましょう。
離陸後1時間で ドリンクと食事サービスが始まりました。
○人参のサラダ
○チキン 雑穀ライス添え
○カマンベールチーズ
○パン
○プルーンの焼き菓子
○ヴァローナのチョコレート 68%
○コーヒー
サラダは、やや柔らかい食感の人参や他の野菜をマヨネーズで和え、ディルと思われるフレッシュハーブが散らしてありました。
チキンは普通でしたが、添えてある雑穀ライスが美味しい! 麦、黒米、長米などの色々な雑穀の食感が楽しく、味付けはスパイシーだけど、サッパリして、塩気もあっさり。これは完食しました。
カマンベールチーズは、定番のプレジデントブランド。パンは温められていません。
短~中距離便のエールフランスのエコノミーでは、お手拭きの配布サービスはありません。必要な人は、搭乗時、機内に入ってすぐのカウンターにお手拭きのカゴが置いてありますので、あらかじめ各自で取っておくことをオススメします。
デザートは、一見すると単なるタルトですが、生地がもっちり、むっちりでおいしい! この食感は、日本人は好きかもしれません。ヴァローナのチョコレートもあり、エールフランスのコードシェア便ならではですね。
ドリンクはコロンバールとシャルドネのブレンドの白ワイン「Beauchatel 2015」を選びました。187mlボトルでのサービスです。
定番のフランス産コート・ド・ガスコーニュの白ワインは果実味があって飲みやすく、ほどよいボリューム感があり、サラダにもチキンにも合います。この白ワインはヴァローナのチョコレートとも楽しめました。
ワインを飲み、お腹もいっぱいで、いい気分でモスクワに到着しましたが、案の定、成田行きはすでに飛び立っていました。
またモスクワ泊か?それとも?
この後のモスクワから成田までの道中は、前回、前々回のリポートをご覧ください。
※機内食メニューは2017年3月のエコノミークラスものです
(取材・文/綿引まゆみ)
ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。
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