イヤホンはどこまで進化する?アトランタ発の超絶カスタムイヤモニが上陸
&GP / 2018年2月9日 7時30分
イヤホンはどこまで進化する?アトランタ発の超絶カスタムイヤモニが上陸
近年、ミュージシャンのライブ映像や音楽番組で演奏しているシーンで見かける、耳を塞ぐような大きなイヤホン。そのほとんどは、それぞれの耳のカタチに合わせてイヤーチップを作ったカスタムIEM(in Ear Moniter)になります。個人の耳型に合わせて作ってあるだけあり、フィット感は当然バッチリ。そして耳の穴を覆ってしまう程に大きなハウジングには、ドライバが内蔵されています。
大きいということは、それだけたくさんのドライバを搭載できるということなんですが、実は昨年、片側で14個ものBA(バランスド・アーマチュア)型ドライバを搭載したモデルが発売されました。その凄まじいIEMを作ったのが、米アトランタのオーディオブランド、EMPIRE EARS(エンパイアイヤーズ)です。さすがやることがアメリカ!なわけですが、そんなエンパイアイヤーズからカスタムIEMの新シリーズがふたつ登場しました。今度は、著名アーティストやエンジニアとの共同開発。やっぱりアメリカンブランド、やることがハデです!
エンパイアイヤーズの新シリーズひとつめは、BAドライバのみで構成されるEPシリーズです。
「EVR」(9万円/インプレッション<耳型>の料金は含まず。以下同)はエンパイア・ヴォーカル・リファレンスの略。ダイナミックレンジのような周波数特性で、スタジオやライブステージの音色を忠実に再現してくれます。
「ESR」(11万2000円)はエンパイア・スタジオ・リファレンスの略で、プロデューサーやエンジニア向けに調整されたモデルです。味付けされていない正確でクリアな音を再現します。
「Phantom」(20万3000円)は、片側5発(低域×2、中域×1、高域×2)のBAドライバを備え、あらゆるジャンルの音楽を忠実に再現できるように調整されたモデルになります。
もうひとつの新シリーズが、Xシリーズ。こちらはBAドライバとダイナミックドライバどちらも搭載するハイブリッドタイプで、ダイナミックドライバらしい低域をブーストしたサウンドが特徴となっています。
「Bravado」(7万9000円)は、ダイナミックドライバ×1、BAドライバ×1の構成で、低域をダイナミックドライバが、中高域をBAドライバが担います。
「Vantage」(15万8000円)は低域をダイナミックドライバ×2で、中高域をBAドライバ×1が担当します。
「Nemesis」(18万円)は、低域はサブウーファーとしてふたつのダイナミックドライバが、BAドライバは中域×1、高域×2と3つ搭載し、中域メインのヴォーカル音もしっかりと表現し、さらに高音域をクリアに引き出します。
そしてハイブリッドシリーズの最高峰が、ダイナミックドライバ×2、BAドライバ×5を誇る「Legend X」(23万7000円)です。低域はしっかり出しつつ、中域×3、高域×2とクリアに忠実な音を楽しみたい中高音域もクリアに楽しめる、エンパイアイヤーズの技術の結晶ともいえるモデルになっています。
また各モデルに、エンパイアイヤーズ独自の新技術“synX Technology”と“A.R.C.(Anti-Resonance Compound)Technology”を搭載するなど、なんだか説明だけでは想像も付かない超絶IEMです。世界で最初に今月よりイヤホン専門店e☆イヤホンがこの2シリーズを取り扱い始めているので、超絶サウンドが気になる人は、ちょっと試しに見に行ってみてはいかがでしょうか。ちなみに近日中にユニバーサルタイプ(カスタムではなく通常のイヤーチップを使ったモデル)も発売予定だそうですよ。
>> e☆イヤホン
(文/&GP編集部)
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