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ドコモの2画面スマホ「M」の使い心地はいかに?

&GP / 2018年2月22日 20時0分

ドコモの2画面スマホ「M」の使い心地はいかに?

ドコモの2画面スマホ「M」の使い心地はいかに?

2月上旬に発売を迎えたNTTドコモのスマートフォン「M Z-01K」はふたつのディスプレイを搭載する変わり者。魚の開きのようにヒンジ部分からパカッと端末が広がり、2枚のディスプレイが1枚へ。まるでタブレットのような大画面に変貌します。一体どんな風に使えるのでしょうか。

■ディスプレイは2つ、カメラ1つ

「M」はZTEが製造するスマートフォン。筐体はやや角ばっており、手に持つと無機質な感じを受けます。前面、背面ともにディスプレイを備えますが、通常のスマホのように使う場合には、背面のディスプレイは消灯されたまま。

▲サイズは約W72xH151xD12.1mm。質量は約226gとやや重め。バッテリー容量は2930mAh

端末の厚みは現実的で、ケースを纏ったスマホとさほど変わりません。ポケットに入れて持ち運ぶのに問題はなさそうでした。

側面に切れ目があります。そこからぐわっと端末を開きましょう。両面にあったディスプレイがひとつにつながり、タブレットのような1枚画面になります。

▲ヒンジ部はこんな感じ。文庫本のようにディスプレイが内側に来るのをイメージしそうだが、Mではその逆に。つまり、表紙と裏表紙部分が画面になる

▲ディスプレイはどちらも約5.2インチ・フルHD。OSはAndroid 7.1.2で、CPUはSnapdragon 821(2.2GHz+1.6GHz、クアッドコア)

カメラは前面ディスプレイの部分にのみ搭載されていて、アウトカメラ・インカメラ兼用となります。切り替わるのはディスプレイの方で、背面カメラとして使う場合には、カメラとは反対側のディスプレイがモニターとして起動する仕組み。

▲カメラは2030万画素で、F値1.8。手ぶれ補正は電子式のみサポート。側面のボタンでカメラ操作が可能

側面には、電源、音量ボタンのほかに、シャッター用に使える専用キーが用意されていました。ここを長押しするとカメラアプリが起動し、二度押しでシャッターを切れます。ただし、写真がブレやすいので、ソフトウェアのシャッターボタンで操作する方がオススメ。

なお、画質は標準的で、飛び抜けて綺麗なわけではありませんが、十分に普段使いに耐えれるレベルでした。

▲イヤホンジャックあり

▲USBはType-C

 

■2画面を繋げて1枚のディスプレイとして使う

画面は数パターンに切り替えられます。ナビゲーションバー(ホームボタンや戻るボタンが表示される欄)の右端にある「M」をタップして切り替える仕様。

▲「M」をタップして

▲モードを選択

「2枚の画面を繋げる」「2枚の画面でそれぞれ別のアプリを起動する」「2枚の画面で同じ表示を行う」「片方をオフにする」という4パターンが存在します。

例えば、ふたつの画面をつなげた場合。先述のように、タブレットのような活用方法が可能に。オセロなどのボードゲームを試してみましたが、2人で対面して楽しむには十分な広さ。

▲これでボードゲームすると、きっと盛り上がるぞ

将棋や囲碁、チェスなどを嗜む人にはうってつけの端末かもしれません。ちなみにスピーカーの音量・音質は至って普通。ゲームをする程度なら、さほど不便は感じません。

▲マップを起動した場合。やはり見やすい

ただし、アプリによっては、相性が悪いこともあります。例えば、インスタグラムのフィードをチェックしてみると、画面が大きく見えるのはよいですが、中央に切れ目が生じてしまうとちょっと違和感があります。

▲中央の切れ目はInstagramなどとは相性悪し

縦横の向きで表示のされ方が変化することもありました。YouTubeやキーボードの表示がこの例に該当します。

▲縦向きのキーボード。数字キーが右画面に表示された

▲横向きでのキーボード

▲縦向きのYouTube

▲横向きのYouTube

また、注意点としては、2画面を繋げる表示は端末を広げた状態でないと作動しません。端末を閉じたり開いたりすると表示が切り替わるので、その度に待ち時間が発生します。手持ち無沙汰だからといって、あまりパカパカ動かしてはいけません。

◼️2枚の画面で別々のアプリを起動する

続いて、2枚の画面でそれぞれ別のアプリを起動する場合には、ふたつのアプリを同時に使用できます。例えば、片方の画面で写真を編集して、もう片方の画面でSNSに投稿するといった使い方。

▲InstagramとSnapseedを同時に操作

また、地図で経路を調べながら、カレンダーでスケジューリングを行うといった活用も考えられますね。

▲Google Mapとカレンダーを同時起動

YouTubeを視聴しながら、メッセージをやりとるすることだって可能。

縦向きで、メッセージ&YouTube

▲横向きで、メッセージ&YouTube

注意点として、2つの画面で同じアプリを起動することはできません。また、アプリによっては、こうした表示に対応していません。例えば、電話アプリを起動する場合には、片方の画面がかならずオフになります。

 

◼️2枚の画面を同じ表示にすれば対面の席でも

最後に、2画面でおなじ表示を選択する場合。これは、例えばカフェで対面の席に座った場合に、同じ画面を観ながら相談したいときなどに活用できます。「く」の字型に端末を固定して、テーブルに置けば、どちらの席からも同じ画面が見えるというわけ。例えば、共有しているスケジュールの調整、お店の検索など、画面を見せ合いながら相談できます。

▲両面に同じ画面を表示させるなら「く」の字型で使おう。ちなみにほかのモードは「く」の字型で利用できず、オフになってしまう

「この動画面白いんですよー」なんて言いながら、相手に共有しやすいですね。ただし、ポケットからこの端末を取り出した時点で変な人認定されます(笑)。また、画面に表示される領域が限られること、使うシーンがあまり想像できないこと、などから、先の2つのモードと比べると、活用頻度はそれほど高くならないのかな、と筆者は感じました。

*  *  *

正直、カメラの使い勝手は普通のスマホに比べると劣ります。また、2枚のディスプレイを起動し続けているとバッテリー消費が増し、電池持ち時間は公称値によると、約100時間から約80時間へと減少します。両面がディスプレイなので、保護カバーがつけられない点にも心配が残ります。全方位で完璧ではありません。

しかし、決して端末としての完成度が低いわけではありません。2枚備わったディスプレイは、使い方によっては、非常に便利なツールになる可能性を秘めています。「電子書籍を大きな画面で見たい」「ふたつのアプリを同時に使いたい」といった、目的がはっきりしている場合には、ぜひ検討する価値があるでしょう。

各種割引を適用した実質負担金は、4万2768円。詳しくは公式サイトでチェックしてください。

>> NTTドコモ

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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