先行レビュー:Galaxy S9+のカメラはどのくらい明るくなったのか?
&GP / 2018年3月8日 22時30分
先行レビュー:Galaxy S9+のカメラはどのくらい明るくなったのか?
先日Galaxyシリーズの最新モデル「Galaxy S9」「Galaxy S9+」が発表されました。同機は3月16日よりグローバル向けの発売を迎えますが、これに先駆けて1週間ほど実機を手にする機会を得ました。そこで、カメラの実力に焦点を当てた先行レビューをお届けします。なお、日本国内での発売予定は未だ明らかになっていません。
■夜も昼も美しく取れるカメラ
Galaxy S9/S9+の大きな改良点は、背面カメラです。S9はシングルレンズ、S9+はデュアルレンズ仕様ですが、両機に共通するメインカメラには、機械的な「絞り」の機能が備わっていて、F値を1.5と2.4で切り替える仕組みが初採用されています。
▲S9+は1200万画素/F値1.5(or2.4)のメインカメラと1200万画素/F値2.4のサブカメラを、S9は1200万画素/F値1.5(or2.4)のメインカメラを搭載。指紋センサーの位置は、カメラに指がかからないよう改善された
まず、従来のGalaxy S8/S8+でもF値1.7という明るいレンズが採用されていましたが、これがF値1.5という非常に明るいレンズになりました。これにより、従来よりも夜景を鮮明に撮影することが可能になっています。
▲「Galaxy S9+」で撮影したバルセロナの街並み
そして明るいシーンでは、絞りがF値2.4に切り替わります。これにより、明るいレンズでありがちな光の取り込み過ぎによるノイズを抑えられます。
要は、暗くても明るくてもより綺麗に撮れるレンズになったわけです。それでは、実際に従来機とGalaxy S9+で撮影した写真を比べてみましょう。
▲S8(左)とS9+(右)で撮影(以下、同順)。F1.7のS8のカメラでも暗く沈んでしまったビルの壁面が、F1.5のS9+では視認できる明るさで撮れているのがわかる
▲朝焼けに染まる階段を撮影。こちらもS9+の方が、階段の表面などがより明るく写り、質感がよりリアルに伝わる。一方、上部の樹木の先端や、空の一部は明るすぎるようにも感じた。この場合はF1.5で撮影されていたのかもしれない
▲こちらは朝日を画角内に直接写るように撮影。S9+の方が、太陽の周辺にある雲のディティールが白飛びせずにくっきりと見える。この際はF2.4に切り替わっていたのだろうと推察できる
これらを見ると、やはりF1.5というレンズは明るいですね。また、F2.4に切り替わるという意味も、色々と撮影しているうちに有用であることが理解できました。実際に使っていると気づきにくい変化ですが、どんな場面でもより綺麗な撮影できるようになったのは嬉しい進化です。
■スーパースローモーションは自動と手動を使い分けて
機能としては、スーパースローモーションが追加されました。まず、撮影モードで「スーパースローモーション」を選択します。これで撮影を開始すると、通常動画の合間に960fpsのスローモーション映像を撮影できます。
▼Galaxy S9+で撮影したスーパースローモーションの動画
デフォルトでは、被写体の動きを自動で検知したタイミングでスローモーションが適用されます。端末をしっかりと固定して持ち、画面の中央に表示された四角に被写体が収まるのを待ちます。動きが検知されると、スーパースローモーションで撮影されたことが画面上に通知されます。
▲撮影時の画面。中央の黄色い四角内で被写体が動くように狙いを定め待機する
この自動検知は、被写体の動きが分かりやすい場合に適しています。デフォルトの設定では、動画撮影中に何度もスローモーションが撮影されるので、ただカメラを構えているだけで、連続するシャッターチャンスを逃さずに済みます。
一方で、自動では検知されづらい被写体・動きもありました。動きのある被写体がすぐに視界外へ移動してしまう場合などです。こうしたケースでは、「自動」→「手動」に切り替えて撮影できるようになっているので、こちらを利用しましょう。
▲上が「自動」を選択した場合。下が「自動」をタップして、「手動」に切り替えて撮影する場合。後者はスローモーション撮影の開始ボタンをタップしてから1秒程度がスローモーションとなる
再生画面では、シークバー上にスローモーションが適用された部分が表示されます。各場面にスイッチが設けられ、オンオフを切り替えられる仕様です。ちなみにスイッチではない部分をタップすると、そのシーンの再生へと切り替わります。
また、撮影したスローモーション動画には、35種類のプリインストールされたBGMを付加できます。一見大した動画ではなくても、BGMが付くだけで後から見返すときの面白さは倍増。何気ないシーンも、ときにステキな作品となり、ときにシュールな映像となるでしょう。
▲スーパースローモーションで撮影した動画を「ギャラリー」アプリで編集。下部のタブを選択して、左画面では、スローモーションを有効にする部分、右画面ではBGMの選曲を行う場面だ。画面右上の「保存」をタップすると編集後のデータが保存される
▼先ほどの動画をトリミングしてBGMを追加したもの
「ムーブ」「リバース」「スウィング」という3つのエフェクトも適用できます。GIFファイルで出力できるので、SNSなどで共有しやすいですね。
▲「リバース」を適用した例
単なるスローモーション撮影だけでなく、それをシェアしやすい素材としても活用できる工夫が施されている点は、ユーザー視点に立ったよいアイデアだと感じます。
ほかにもまだまだ魅力的な機能があるGalaxy S9/S9+。詳細についてはこちらの速報記事でチェックください。日本上陸の有無は明らかになっていませんが、もしあれば今夏モデルの主力ラインナップとなるに違いありません。
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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