Apple Watchとフィットネスマシンを同期できる「Gymkit」日本初上陸!
&GP / 2018年3月15日 21時0分
Apple Watchとフィットネスマシンを同期できる「Gymkit」日本初上陸!
3月15日、「Gymkit」対応のフィットネスマシンが日本に初上陸しました。これによりApple Watchとフィットネスマシンを連携できるようになります。まずは、会員制スポーツクラブの「AnytimeFitness 恵比寿店」にて、利用可能に。早速試してきたので、その使い方についてご紹介しましょう。
■Apple Watchで測定した情報がマシンの画面に表示される
GymKit(ジムキット)は、「watchOS 4」で登場したApple Watchの新しいテクノロジープラットフォームのこと。トレッドミル(室内でランニングするためのマシン)などの有酸素運動器具にApple Watchをかざし、NFC経由でペアリングを行います。これにより、マシンとウォッチ間で測定データを共有可能に。運動中はマシンの大きなディスプレイに情報を集約して表示し、終了後にはウォッチおよびiPhoneにデータが保存されます。マシンに個人情報は一切残りません。
室内ジムで運動する際、Apple Watchに表示されるワークアウトのデータとマシンで計測するデータのズレってありますよね。しかし、GymKit対応のマシンなら、こうしたズレはなくなります。なお、心拍数についてはApple Watchで計測したデータが優先され、その他のデータについてはマシン側のデータが優先されます。
■GymKit対応マシンの使い方
今回、LifeFitness社が提供するGymKit対応のフィットネスマシンを試しました。同社はフィットネスマシン市場では超メジャーな存在。会員制のジムでは、頻繁に見かけるブランドです。
さて、それでは、使い方の流れを追っていきましょう。
まずマシンのディスプレイ画面はこんな感じです。
右下にある「Connects to Apple Watch」をタップすると、Apple Watchとの接続について説明が表示されます。特に必要な操作ではありませんが、初めて使う人にとっては、分かりやすい導線です。
「NFC」と書いてあるので、ここに「ピッ」とやりましょう。
「ピッ」っと...。すると初回はApple Watchの文字盤に「接続されたフィットネス機器を使用して~(中略)~ワークアウト終了時にデータはApple Watchに保存されフィットネス機器からは削除されます」、と表示されます。この画面で「続ける」をタップ。
トレッドミルの場合、「室内ランニング」または「室内ウォーキング」を選択する画面になりました。これを選択してタップ。
「トレッドミルを開始」と表示されました。この状態になったらマシンのディスプレイに「ワークアウトを選択」の画面が表示されているので、とりあえず「クイックスタート」をタップ。
ちなみに、トレッドミル以外のマシンでも使い方は一緒です。例えば、下記の写真はリカンベントタイプのエアロバイクのディスプレイを撮ったもの。画面サイズは少々異なりますが、操作方法は同じです。
「クイックスタート」をポチッと。これでマシンの測定が開始されます。Apple Watch側の動作としてはワークアウトアプリが起動します。
トレッドミルなら、ここから走りだしましょう。スピードの調整のほか、傾斜の調整もできます。
こちらがトレッドミルに備わっているボタン。左の+・ーが傾斜。右の+・-が速度の調整。「Go」でスタート、「Stop」で止まる。既にジム通いしている人にとってはお馴染みの光景ですね。
ちなみに、GymKit対応マシンなら、室内トレーニングにおけるこうした傾斜の情報を、高度変化として残しておけます。Apple Watch単体では、気圧の変化がないと測定できない情報ですが、マシンと相互に情報共有しているので可能になるわけです。
表示される画面はこんな感じ。「時間」「距離」「カロリー」「心拍数」「ペース」「メッツ(運動強度を表す単位)」を大画面にまとめて表示できました。画面下部には、「傾斜率」と「速度(KPH=km/時)」、「経過時間」「アクティブカロリー」「合計カロリー」が表示されています。
ちなみに、ここを操作すると、画面に屋外の映像が流れて、バーチャルで外をランニングしている気分になれます。
こんな画面になります(これはエアロバイクの例だけど)。あとはひたすら運動しましょう。終了するには、画面左下に赤く表示されている停止ボタンをタップ。
筆者もトライしてみましたよー。終了後には、サマリーが表示され、Apple Watchにも同期されました。終了時には、個人情報はフィットネスマシン側に残らないのでご安心を。
iPhoneの「アクティビティ」アプリには、自動でログが残ります。注目したいのは、「LifeFitness」のように利用したマシンのブランドが表示されること。心拍数のグラフや上昇高度が記録できていませんが、これはただ単に今回の試用時間が短すぎただけ。普通にエクササイズすれば、しっかりと記録が残ります。ちなみに、マシン使用開始時にApple Watchを連携し損ねた場合には、計測途中でApple Watchをマシンにかざしてペアリングを行えば、そこまでのデータも同期されますので、覚えておきましょう。
* * *
ついに日本上陸を果たしたGymKit。近い将来、皆さんが通うジムでも、Apple Watchで手軽にマシンと連携できるようになるかもしれません。今後も更新情報を追いかけたいと思います。
なお、GymKitを含めwatchOS 4に関する新機能についてはこちらの記事で既にご紹介しています。気になる人はチェックしてみてください。
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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