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吉田由美の眼☆日産「リーフ」でクルマ旅へ。充電中は“もぐもぐタイム”でリフレッシュが正解!

&GP / 2018年3月19日 20時0分

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吉田由美の眼☆日産「リーフ」でクルマ旅へ。充電中は“もぐもぐタイム”でリフレッシュが正解!

各地から桜の開花の便りが届き、春の足音が聞こえてきたと思ったら、まだまだ寒の戻りで雪がちらつく地域もあるなど、三寒四温を実感させられる今日この頃。

本当なら春を先取りしたい時期ではありますが、私は先日、この冬最後の思い出づくりとして、スタッドレスタイヤを履いた日産自動車のEV(電気自動車)「リーフ」で、軽井沢などを旅してきました。最新EVで行くちょっと贅沢なクルマ旅。今回はその模様をお伝えしたいと思います。

■EVに優しい街“軽井沢”でスノーバギーに乗る!

さて、旅の模様をお伝えする前に、まずは新型リーフのことを少しおさらいしておきましょう。

昨2017年のフルモデルチェンジを機に、リーフはデザインを一新。先代モデルの草食系デザインから、切れ長のヘッドライトが印象的な顔つきへと変身しました。また、全長と全幅をそれぞれ拡大させながら、全高は低く抑えるという今どきのボディスタイルに加え、ボディカラーの巧みな使い方による引き締め効果もあるのか、先代モデルと比べてシュッとスタイリッシュになりました。

でも、一番変わったのは、EVの一番のウイークポイントともいうべき航続距離。カタログには、最上級グレードの「G」で“一充電400㎞”と謳われていますが、もちろんこれは、道路状況や運転の仕方で変わります。エアコンやシートヒーターなどを気にせず使い、ストレスなく走ってみた時の航続距離は、だいたい280㎞くらい。これを長いとみるか短いとみるかは、その人がクルマをどのように使うかで変わるでしょうね。

またEVの場合、充電時間が長いこともネガティブな要素かも。燃料の給油ならほんの数分間で済みますが、電池残量次第では、急速充電器を使っても30分くらいかかります。東京から軽井沢へのルートだと、高速道路にあるサービスエリアのほとんどに急速充電器が設置されていますが、充電しようと立ち寄った時、すでに充電中のクルマがいたら…と考えると、せっかちさんには向かないかもしれません。

でも、モーターの特性を活かした、EVならではの勢いある加速を体験すれば、せっかちさんも思わずうなっちゃうかも。それと、アクセルペダルだけで発進・加速・減速・停止までをコントロールできる日産自慢の“e-Pedal (e-ペダル)は、新鮮なドライブフィールを味わわせてくれます。「ノート e-POWER」に先行搭載されたe-Pedalですが、リーフのそれは一段と進化。モーターによる回生とブレーキを併用することで、アクセルを戻すとブレーキを踏んだかのように、確実に減速するようになりました。また、運転中、アクセルからブレーキへと足を踏み換える回数が減るので、疲労軽減に効果があるほか、アクセルとブレーキの踏み間違えも抑制してくれそうです。

疲労軽減といえば、安全運転にも効果のある“プロパイロット”も、新型リーフの魅力ある機能。高速道路を走行中、車速と、前を走るクルマとの車間距離を設定すれば、あとは一定速で走行し、前方の車間距離が短くなれば、自動でブレーキを調整するなどし、前走車について走ってくれます。しかも、車線からはみ出そうとした時は、ハンドルを操作してきちんと車線内に導いてくれるので、追突防止にも車線のはみ出し防止にもお役立ちのメカ。もちろん、100%システム任せにはできませんが、保険的な役割として、ドライバーの負担はだいぶ減らしてくれます。

今回、リーフで訪れた軽井沢は、実はEVに優しいエリア。宿泊した「ザ・プリンス軽井沢」には、併設するショッピングプラザに普通充電器が5基。そして、軽井沢町役場には、無料で利用できる急速充電器が設置されています。今後、現在以上にEVが普及したら足りなくなってしまうかもしれませんが、その頃は、クルマ自体の航続距離がさらに延びたり、充電時間が短縮されたり、あるいは、充電自体のスタイルが変わっていたりするかもしれませんね。

軽井沢では「軽井沢プリンスホテルスキー場」で行われている“ナイトアドベンチャー(スノーライド)”を体験しました。夕方、ゲレンデに集合し、スノーバギーのレクチャーを受けていると、いい感じに日が暮れていきます。

今回乗ったバギーは、BRPの「Can-Am ATVアウトランダー」。タイヤの代わりに、ブルドーザーなどでお馴染みの“クローラー”を装着したバギーですが、軽量化されたアルミフレームはオフロードでも耐えられる構造になっている上、強化ゴム製のクローラーは衝撃を緩和しつつ、大きな段差も乗り越えられるため、安定感は抜群です。

スピードは、左のグリップに付くレバーでブレーキを、同じく、右のグリップに付くレバーでアクセルを操作して調整。今回試乗したバギーは、スピードが出過ぎないようあらかじめ制限されていましたが、条件次第では雪上でも60㎞/hくらいは出そうです。操作が簡単なのですぐに慣れますが、思ったよりも回転半径が大きいので、そこだけは注意。ただし、転倒の心配は少なそうですし、インストラクターの方が近くを走ってくれるので安心感は高いです。そして、バギーでゲレンデを駆け上ると、遠くに雄大な浅間山の姿と、軽井沢の美しい景色を楽しむことができました。

ちなみに、ゲレンデ付近には雪がまだ残っていたこともあり、ホテルとゲレンデの移動には、アクティブSUVの「エクストレイル」が活躍してくれました。エクストレイルといえば、先のマイナーチェンジでプロパイロットを搭載したのが大きなトピック。日産車のモデルチェンジでは、当面、電動化や自動運転関連の技術が、随時搭載されていきそうです。

■天然水の工場では“電気バス”を体験!

軽井沢で楽しいアクティビティを満喫した翌朝、私たちはちょっと早起きして、山梨の北杜市を目指しました。リーフにはオーナー向けのアプリが用意されていて、バッテリー残量を分かりやすいグラフでチェックできたり、到着時点でのバッテリー残量予測値を確認できたりするルート検索機能が用意されています。

そんなアプリの中で私が気に入ったのが“乗る前エアコン”という機能。当日朝、軽井沢の気温は氷点下まで下がっていたのですが、スマホ経由でリーフのエアコンのオンにしておいたので、車内はとても暖か。リーフに乗り込んですぐに、快適に出発することができました。

さて、2日目最初の目的地は、北杜市にある「サントリー天然水 南アルプス白州工場」。軽井沢から現地までは、高速道路とアップダウンのきつい一般道を走ります。電池残量が心配になるルートでしたが、残り残量38%で、無事に目的地へと到着。よく晴れた日だったので、清里の辺りからは南アルプスや富士山を眺めることができ、素晴らしい景色を堪能できました。

それにしてもなぜ、こちらの工場を訪れたのでしょうか? 実はサントリーでは、工場の敷地内を走るバスに、二酸化炭素を排出しない電気バスを利用しているから。リーフで行くクルマ旅らしく、EVつながりだったのです。電気バスには、リチウムイオンバッテリーが24個搭載され、使われる電気は、工場の屋根に設置されたソーラーパネルで発電・供給しています。ちなみに、工場で働く方々が着ている防塵服には、1着当たり26本分のペットボトルをリサイクルした素材が使われるなど、徹底してエコを意識した工場です。

「南アルプスの天然水」には、南アルプスを望む工場内にある、広大な森から採取した地下水が使われています。その水は、20年もの年月をかけ、たくさんの地層によって自然にろ過された水。そのため、ミネラルなどが適度に含まれ、美味しいのだといいます。そしてサントリーでは、この美味しく優れた品質の水をキープするために、水・土壌・植生・微生物などの専門家とともに、健全な森づくりにも取り組んでいます。というのも、水の美味しさは、地表部分の土の状態に左右されるから。土の表面を柔らかくする下草や微生物が育っていない森では、表面の土が硬くなってしまいます。そんな森に雨が降っても、雨水は土の中へと浸透せず、表面を流れて川へと流れ込んでしまうため、肝心の地下水は増えないのだといいます。そのためサントリーでは、森の地表をふかふかにする森づくりに力を入れているのです。

工場では、地下水をくみ上げて加熱殺菌やボトル詰めなどを行っているほか、トラック輸送で生じる二酸化炭素などの影響を考慮し、ペットボトル自体もこちらの工場内で製造。そして水の品質は、サントリーが誇る“水のプロ”たちが、厳しくチェックしているのだそうです。ちなみに、南アルプスの天然水は、主に中部地方より東のエリアで販売されている商品。それ以外のエリアでは、鳥取県の奥大山や、熊本県の阿蘇にある採水地&工場で製造された天然水が流通しているのだとか。知りませんでした! 私は日本全国で、南アルプスの天然水が売っているのかと思っていました…。

工場見学を楽しんだ後は、近くにある道の駅で急速充電していたリーフをピックアップし、帰路に就きます。車内はEVらしく静かなので、スタッフたちと会話をしながらドライブを楽しみます。そして、途中の談合坂サービスエリアで、撮影を兼ねて追加充電。今回のように先を急がない旅ならば、充電時間をちょっとした“もぐもぐタイム”などに充てられるので、乗る人もドライブの疲れをリフレッシュできますね。

こうして2日間の、リーフで行くちょっと贅沢なクルマ旅も終了。走った距離は、トータル546.3㎞で平均電費は5.4㎞/kWh。バッテリー残量は20%だったので、約57㎞分を残してドライブ終了です。カタログ上の数値では、充電なしで東京から軽井沢まで移動できますが、実際は、途中のサービスエリアなどで急速充電し、その間にドライバーたちもリフレッシュするといった、余裕あるドライブプランがお勧めです。

(文/吉田由美 写真/村田尚之)

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