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iPhoneを子どもに持たせる前にじっくり読みたいApple IDと機能制限のこと

&GP / 2018年4月8日 7時0分

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iPhoneを子どもに持たせる前にじっくり読みたいApple IDと機能制限のこと

そろそろiPhoneを子どもに持たせよう――。そう思ったとき、どんな設定が必要になるか、ご存知でしょうか?

必ず覚えておきたい注意点は2つあります。まず13歳以下の子どもは自身でApple IDを作成できませんので、保護者が「ファミリー共有機能」を活用して、子ども用のApple IDを用意する必要があります。また、iOSには「機能制限」というペアレンタルコントロール機能が標準で搭載されていますので、この項目をカスタマイズしておくとよいでしょう。本記事では、これらの機能の設定手順について紹介します。

※本記事で紹介する手順は、執筆時点で最新となるiOS 11.3のiPhone Xで表示された画面を使用しています。OSのバージョンによっては手順が異なることがありますので、予めご了承ください。

■そもそも13歳未満の子どもがApple IDを作るにはファミリー共有機能が必須

13歳未満の子どもは自身でApple IDを作成できないようになっています。子どもにApple IDを持たせるには、「ファミリー共有」機能を利用し、保護者のApple IDに関連したIDとして用意しましょう。

手順としては、ファミリー共有設定を有効化し、そこから子ども用のApple IDを作成するという流れになります。

まず、管理者のiPhone(この場合、保護者がいつも使っている端末)でファミリー共有設定を有効化します。ホーム画面から「設定」アプリを起動し、最上部のユーザー名をタップ。続いて「ファミリー共有を設定」をタップし、「今すぐ始める」を選択しましょう。

▲「設定」アプリ→[ユーザー名]→「ファミリー共有を設定」

共有したい機能について、「iTunes & App Storeの購入」「Apple Music」「iCloudストレージ」「位置情報の共有」の4つが表示されるので、共有する内容を確認して、どれかを選択しましょう。この設定は後から変更できるので、仮決定で問題ありません。ここでは「iTunes & App Storeの購入」を選択しました。

▲「今すぐ始める」→「iTunes & App Storeの購入」

すると「アカウントの確認」画面が表示されるので、「続ける」をタップします。次画面の「お支払い方法(家族共通)」では、管理者が利用している支払い方法が表示されます(ここでは、クレジットカードの番号下4桁が表示されている)。問題がないか確認して「続ける」をタップしましょう。なお、支払い方法は後から変更することも可能。

▲「(アカウントの確認)続ける」→「(お支払い方法)続ける」

「ファミリーメンバーを招待」という画面が表示されるので、「後で行う」を選択します。これでファミリー共有が有効になりました。ちなみに、子ども以外の家族も、ファミリー共有に招待したい場合には、先ほどの画面で「ファミリーメンバーを招待」を選択して、メンバーを予め招待してもOKです。

「ファミリー共有」が有効になったら、先ほど「Apple ID」ページで「ファミリー共有を設定」となっていた欄が「ファミリー共有」に変わっています。ここをタップしましょう。

▲「後で行う」→「ファミリー共有」

「ファミリー共有」画面が起動します。前述の共有機能の設定については、この画面から変更可能です。子どものApple IDを作成するには「ファミリーメンバーを追加...」をタップし、「お子様用アカウントを作成」を選択します。

▲「ファミリーメンバーを追加...」→「お子様用アカウントを作成」

次画面で、画面右上の「次へ」をタップ。子どもの生年月日を入力して「次へ」をタップします。

▲「(お子様のApple IDを作成する)次へ」→誕生日を入力→「次へ」

「保護者プライバシー同意書」が表示されるので、内容を確認して問題なければ「同意する」をタップ。この段階で保護者であることの確認が必要となります。クレジットカードを登録している場合、セキュリティコードの入力が求められるので、これを入力して「次へ」をタップ。

▲「同意する」→セキュリティコード入力(クレジットカードの場合)→「次へ」

子どもの姓名を入力し、「次へ」をタップ。Apple IDとして使うためのメールアドレスを記入しましょう。末尾は「@icloud.com」となります。入力したら「次へ」をタップ。

▲子どもの名前を入力→「次へ」→Apple IDとして使うメールアドレスを入力→「次へ」

「~を作成しますか?~(中略)~メールアドレスは変更できません。」のアラートが表示されるので、間違いがないか確認して「作成」をタップ。続いて、同アカウント用のパスワードを入力して「次へ」をタップします。

▲「作成」→新しいパスワードを入力→「次へ」

質問1~3の質問と答えを入力し、それぞれ「次へ」をタップ。最後に「承認と購入のリクエスト」画面で、スイッチがオンになっていることを確認して「次へ」をタップします。

▲質問1について設定→「次へ」→質問2について設定→「次へ」→質問3について設定→「次へ」→「(承認と購入のリクエスト)次へ」

iOS関連の利用規約および、iTunes関連の利用規約が続けて表示されるので、目を通して問題なければどちらも「同意する」をタップして画面を進めてください。

▲「同意する」×4回

これで子ども用のApple IDが作成されました。「ファミリーメンバー」の欄に、新規作成した子どもが表示されます。なお、同画面に13歳未満の子どもは、ファミリーから登録解除できない仕様になっています。

▲これで追加できた

 

■子どもがアプリをインストールするには管理者の許可がいる

Apple IDが作成できたので、子どもが使う予定の端末に、先ほど用意したApple IDでサインインしましょう。

さて、この端末でアプリをインストールしようとします。すると通常手順のほかに、「承認のリクエスト」という過程が必要になります。つまり子どもは勝手にアプリをインストールできません。

▲子どもがアプリをインストールする手順で表示される「承認リクエスト」の操作画面

子どもが承認をリクエストしたら、管理者の端末に通知が表示されます。管理者はまずアプリの概要をチェックできるので、問題なければ「入手する」を選択。その後、自身のパスワードを用いて購入を承認してあげます。これで、子どもの端末にアプリがインストールされます。

▲管理者のスマホの画面。子どもからリクエストがくると、通知が表示される。通知をタップするとアプリ概要ページに遷移する。問題なければ「入手する」をタップ

▲「iCloud Apple ID」パスワードの入力について通知が出るので、これをタップ。パスワードを入力し、「OK」をタップする

なお、承認の手順には、生体認証を用いることも可能です。

 

■ペアレンタルコントロール機能(機能制限)を有効にする

iPhoneには「機能制限」という機能が備わっています。子どもに端末を手渡す前に、これを有効にしておきましょう。特定の機能について、利用を制限できます。例えば、アプリを追加インストールすることを禁じたり、有害なウェブサイトにアクセスできなくしたりすることが可能です。

ここでは例として、App Storeからアプリを自由にインストールできないようにしてみましょう。まずは「設定」アプリを起動し、「一般」→「機能制限」をタップ。

▲「設定」アプリ→「一般」→「機能制限」

続いて「機能制限を設定」をタップし、4桁のパスコードを設定します。端末のパスコードとは別です。このパスコードが子どもにバレると意味がないので、管理者だけがわかる状態にしておく必要があります。

▲「機能制限を設定」→機能制限パスワードを入力→機能制限パスワードを再入力

では、「インストール」の欄をオフにしましょう。これでホーム画面の「App Store」アプリが非表示になりました。

▲「インストール」をオフに

▲左が通常画面。右が先の手順で「インストール」をオフにした画面。「App Store」のアイコンが消えているのが分かる

そのほかにもカスタマイズできる項目が豊富に用意されています。例えば、ウェブサイトのフィルタリングについては、「Webサイト」→「アダルトコンテンツを制限」or「指定したWebサイトのみ」などのカスタマイズをしておくと安心でしょう。

その他、端末の設定変更を行えなくすることもできます。例えば、「モバイルデータ通信」の設定を子どもが勝手に変更できなくしておけば、「YouTubeの視聴はWi-Fi環境下でのみ可能」といった条件を維持できます。「音量制限」を変更できなくしておけば、「一般」→「ミュージック」→「音量制限」で指定した以上の音量が出なくなります。イヤホンを使って頻繁に音楽を聴く子どもの場合、耳を守るために、最大音量を少しだけ制限しておくとよいかもしれません。

なんでもかんでも子どもの行動を制限するのが良い、とはもちろん思いませんが、「子どもの年齢や特性に合わせて必要な制限を掛けられる」ということは覚えておきましょう。

* * *

ちなみに、2018年2月1日には、「青少年インターネット環境整備法」が改正されました。これにより携帯電話会社は、購入したスマホの利用者が18歳未満かどうか確認し、フィルタリングサービスについて説明する義務。そして、不要でなければフィルタリングを有効化する義務が発生しました。

つまり、親が子ども向けのスマホを買いにいくと、必ず「無料のフィルタリングサービスはどうしますか?」と確認されるようになったわけです。今後、スマホの利用制限に対し、社会的な関心は高まっていくでしょう。

ユーザーは機種に依存した設定方法に気を配らなくてはならない一方で、こうしたキャリアが用意する機能も併せて利用できます。本記事ではキャリアから提供されるフィルタリング機能について、具体的な紹介はいたしませんが、こうした流れがあることも覚えておくとよいでしょう。

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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