【もうすぐ出ますよ!注目の日本車①】3年ぶりに日本へ帰ってくる!トヨタ「RAV4」
&GP / 2018年4月7日 19時0分
【もうすぐ出ますよ!注目の日本車①】3年ぶりに日本へ帰ってくる!トヨタ「RAV4」
この春、世界各地で開催されたモーターショーにおいて、日本メーカーが力作を多数出展。『&GP』ではその中から、間もなく日本での発売が予想される注目モデルを、ピックアップして紹介していきます。
シリーズ第1弾としてご紹介するのは、ニューヨーク国際自動車ショー2018で6年ぶりとなる新型モデルが公開され、話題を集めているトヨタ「RAV4」です。
■2019年春頃に日本市場に復活!
トヨタのRAV4は、1994年に初代モデルが登場。昨今、世界的に人気を集めている、乗用車をベースとした“クロスオーバーSUV”の先駆けとなったモデルです。
残念ながら、日本国内では2016年を最後に販売が終了していましたが、今回発表された新型では「2019年春頃に日本でも発売」とアナウンスされており、SUVブームが盛り上がる中での3年ぶりの“復活”に、期待が高まっています。
新型RAV4に期待が集まる理由は、SUVのパイオニアだから、というだけではありません。日本では販売されていない現行の4世代目モデルは、主要マーケットである米国で高い人気を誇っていて、2017年には、41万台という過去最高の販売台数を記録。米国で最も売れたSUVであるだけでなく、現地で販売されるトヨタ車の中で、最も多く売れたモデルにもなりました。グローバル市場での累計販売台数は約812万台で、そのうち約318万台を米国で販売。SUVの本場で高く評価されているモデルだけに、新型への期待値も当然ように高まります。
新型で注目したいポイントは、トヨタが取り組むクルマづくりの構造改革“TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)”に基づいた、新型プラットフォームを採用していること。これにより、ボディの高剛性化と低重心化を図っています。同様に、TNGAに基づくプラットフォームを採用している「カムリ」、「プリウス」、「C-HR」が、乗り心地・ハンドリングともに高評価を得ていることを考えると、新型RAV4の快適性やハンドリングフィールにも期待せずにはいられません。
高い操縦安定性と走破力、そして、燃費の向上に貢献しているのが、新型RAV4に採用される新しい4WDシステム。2018年2月に発表された“ダイナミックトルクベクタリングAWD”と“新型E-Four”を、ガソリン車とハイブリッド車にそれぞれトヨタ車として初採用しています。
前者は、4輪駆動時にリアタイヤへ伝わるトルクを左右独立で制御する“トルクベクタリング”機構で旋回性能を高め、2輪駆動時には後輪への動力伝達機構の回転を停止させることで、燃費も向上させる技術。後者は、リアタイヤを電気で駆動させる力を従来の1.3倍へと高め、走行状態に合わせて駆動力を適切に制御する新機構を採用したものです。
パワートレーンは、TNGAに基づいた直噴式の2.5リッター直列4気筒“ダイナミックフォースエンジン”を採用。そしてトランスミッションには、8速の“ダイレクトシフト-8AT”を組み合わせます。ハイブリッドシステムは、このエンジンに最適化された新型の“THS Ⅱ(トヨタ・ハイブリッド・システムⅡ)”で、高トルクのエンジンにより、アクセルペダルを踏み込んだ際の加速性能を大幅に向上させているほか、燃焼効率のアップとトランスミッションの高効率化も相まって、低燃費も両立しています。
もちろん、予防安全装備にも抜かりはありません。歩行者や自転車(昼間のみ)の検知機能を備えた“プリクラッシュセーフティ”や、車線を維持するために必要なハンドル操作を支援する“LTA(レーントレーシングアシスト)”、車線逸脱による事故予防に貢献する“LDA(レーンディパーチャーアラート)”を採用した、第2世代の予防安全パッケージ“トヨタセーフティセンス”を全車に標準装備しています。
全長4595mm、全幅1855mm、全高1700mmと、現行モデル比でさらにワイド化されたボディは、最低地上高も高められ、19インチの大径ホイールと相まって、さらにSUVらしい迫力あるルックスに。ホイールベースも2690mmと、現行型より30mm延長されています。
“オクタゴン(八角形)”をモチーフにしたというルックスは、オフロードシーンはもちろんのこと、都市部にもマッチしそうなデザイン。上質感を高めたインテリアや、クラストップ広さを誇るラゲッジスペースなど、使い勝手にも十分配慮されています。トヨタが“最重要車種のひとつ”と位置づけるモデルだけに、新型RAV4はSUVの新たなスタンダードとなりそうです。
(文/増谷茂樹 写真/トヨタ自動車)
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