“旅”でこそ使いたい新着注目カメラ&アクセサリ10選【旅の便利道具】
&GP / 2018年4月17日 18時0分
“旅”でこそ使いたい新着注目カメラ&アクセサリ10選【旅の便利道具】
3月1日から4日にかけて開催された国内最大級のカメラ・写真イベント「CP+2018」が、大盛況のうちに幕を閉じた。今年も“小型でよく写る”ミラーレス機が好調で、各社から注目製品が数多くリリースされた。そこで、「CP+2018」で見つけた持ち運びにも最適で、旅にうってつけのカメラ&アクセサリーを10点紹介する。マイベストを選んで旅に出掛けてみてはいかがだろうか。
<フルサイズミラーレス一眼>
■進化したAFを搭載。速度、精度、追従性能が向上
ソニー
「α7Ⅲ」(実勢価格:24万8270円前後(ボディのみ))
今年3月23日に発売されたばかりのα7シリーズ最新作。従来機よりもAF性能が格段に向上し、撮像領域のおよそ93%にてAFセンサーを配置。425点ものAF枠から繊細なピントコントロールが行える。AFの合焦速度も従来比2倍で被写体を逃さない。
▲400mm F2.8 G Masterレンズ。「G Master」とはソニーレンズの最高品質ブランドで、独自の光学技術で開発されたレンズのみにマークが付く。今夏に商品化予定で、発売が待ち遠しい
▲同社の超コンパクト「RX0」をホットシューに設置し、αシリーズとの連動を実現する「レリーズケーブルVMC-MM2」にも注目が集まる。ワンアクションで2台分撮れる仕組みだ
▲「α7Ⅲ」に単焦点レンズを設置した状態。ホールド感が良く、取り回しがいい。この組み合わせならば旅での重量負担にならず、それでいてフルサイズの写りも楽しめる
■絶妙な価格にして旅先での対応力抜群!〝優等生カメラ〞がデビュー
ここ数年のミラーレス・フルサイズブームを牽引するソニーから「α7Ⅲ」が登場した。従来製品よりもAF(オートフォーカス)の性能が大幅に強化され、被写体の追従精度や連写速度が向上。さらには手ブレ補正が5段階になった上、4K/HDR動画の撮影も行えるなど、ほぼ隙のない仕上がりになっている。今のトレンドをほとんど取り入れていながら、ボディ価格が約25万円は決して高くない絶妙なライン。「α7II」からの乗り換えも想定している値段設定だろう。
ボディサイズはミラーレスだけあって程よくコンパクトにまとまっている。それでいてフルサイズで確かなAFかつ強固な手ブレ補正を備える点は、旅カメラとして「今ある最高のパフォーマンスを備える」と言っても過言ではない。28~70mmのズームレンズひとつだけ付けて旅に出ても十分。広角域で全景を抑え、遠くの景色をズーム域で切り撮るのも楽しい。記念撮影や食事写真ももちろんいける。カメラに自信がない人ほど使って欲しい1台だ。
<最新のEマウントレンズ>
■タムロンファン待望の明るい標準ズーム
タムロン
「TAMRON 28-75㎜F/2.8 Di Ⅲ RXD (Model A036)」(実勢価格:未定)
117.8mmで550gという、とてもコンパクトかつ軽量な標準ズームレンズ。最短撮影距離は0.19mで、食事にもしっかりと寄って記録できるほか、F2.8を生かしたボケ味豊かな撮影も可能。今年の中頃発売予定が待ち遠しい1本だ。
■名門ブランドのマニュアル単焦点
カールツァイツ
「Loxia 2.4/25」(実勢価格:17万円前後)
カールツァイツが3月1日に発売したEマウントMFレンズ。 25mm F2.4の広角単焦点レンズは旅の景色を幅広く収められ、かつ絞り開放で撮れば上品なボケ味も演出できる。広角ながらマルチで使えるのがポイント。
■クラシックな見た目ながら“最新の写り”を実現
フォクトレンダー
「MACRO APO-LANTHAR65㎜ F2 Aspherical」(実勢価格:11万3000円前後)
1756年に創業し、1999年にコシナが取り扱いを始めた老舗フォクトレンダー。高性能の証 “APO-LANTHAR” の称号を持つこのレンズは、接写もポートレイトも得意とするマクロレンズ仕様。旅を印象深く切り撮ってくれる。
■群雄割拠の〝Eマウント〞レンズ。「a7Ⅲ」と一緒に使いたい注目モデルが続々登場
かつて「数が少ない」と言われることがあったEマウントレンズだが、それも今は昔の話。ここ数年かけてEマウントレンズ市場がにわかに活気づいてきている。αシリーズ発売元のソニーはもちろん、レンズメーカー各社から最新Eマウントレンズが開発・発表され、その注目度は高い。レンズ市場を牽引するシグマはCP+にて新しいEマウントレンズを9本発表。14mmから135mmまで幅広く選べる単焦点Artレンズ仕様だ。同じくレンズのトップブランドであるタムロンは、同社初のフルサイズEマウントを28-75mmF/2.8通しで発表。いずれも本腰を入れて参入してきた印象を受ける。
このほか老舗ブランドや新興メーカー各社が最新EマウントMFレンズを投入しており、選択の幅はとても広い。マニュアルレンズは明るい単焦点がほとんどで、写りも印象深いものからシャープなものまで実にさまざまだ。それぞれ特徴がはっきりしているので、作例から自分好みの一本が選びやすく、旅の相棒を見つけやすい。
<αシリーズならMFレンズでも難しくない!>
「ピントをマニュアルで合わせる」と聞くと難しそうに感じるかも知れないが、αシリーズならピントの拡大&色によるピント合致点の表示(ピーキング機能)があるので心配は要らない。
<コンパクトミラーレス一眼>
■スマホと常時接続で画像のシェアや転送が簡単
キヤノン
「EOS Kiss M」(実勢価格:7万9380円前後(ボディのみ))
約390gの軽量ボディが特徴。ダイヤル・ボタン部がボディ右側に集約されており、軽さと相まって片手で撮影しやすく作られている。AF性能が高く「電子ビューファインダーで狙う」もしくは「ライブビューモニターでピントを合わせる」といった撮影が可能だ。
▲握り込めるようなホールド感があり、高いAF精度で動きの早い被写体の撮影にも対応。撮影した写真はスマホに転送できるので、撮ってすぐにSNSへ公開ができる。きれいな旅写真をシェアしたい
■持ち運びに便利!ミラーレスの〝新キスデジ〞もお勧めの旅向きカメラ
CP+を賑わす最新 “エントリー向け” カメラからは、今のトレンドがよく見えてくる。各社ともに描写力が高い上に、持ち運びも重視した旅向きのカメラが多い。ボディが小型化した背景にはミラーレス設計による恩恵が大きく、今回発表されたキヤノン「EOS Kiss M」もそのひとつ。この製品は同社人気エントリーモデル “キスデジ” 初のミラーレスで、キヤノンユーザーならずとも注目度が高い。
同カメラは、すでにあるEF-Mマウントを使用。これまでのKissで採用されてきたEMレンズやEF-Sレンズを使うには別売りマウントアダプターが必要だ。EF-Mレンズキットでの発売もあり、標準ズームや標準単焦点(ともにキットレンズあり)を付ければ、旅のスナップ写真も十分カバーできる。なによりこのカメラは液晶モニター部がタッチ操作に対応。AF位置もスマホのように操作ができるので、ビギナーほど便利を感じるに違いない。
<タフネスミラーレス一眼>
■幅広いシーンで究極の高画質を実現
富士フイルム
「X-H1」(実勢価格:25万8660円前後(ボディのみ))
Xシリーズのフラッグシップ機にして最新モデル。起動時間は約0.4秒と素早く、AF最速0.06秒、撮影感覚0.17秒、連写最速14コマ/1秒を誇る。加えて強靭な手ブレ補正機構まで備えているので、狙った被写体をスピーディに撮るのに事欠かない。隙きなしのハイエンドカメラだ。
▲右手グリップに大きな特徴がある。“サブLCDモニタ”で設定確認が行えるため、メインモニタで設定を呼び出す手間が要らない。これはプロユースの中判モデルにも搭載している機能だ
■手ブレ強化で隙がない!旅先での撮影に安心防塵・防滴仕様
エントリークラスが軽さやコンパクトを重要視する一方、ハイアマチュア以上では、ミラーレスでもそれなりの大きさになる。そのひとつが、富士フイルムのフラッグシップ機「XH1」。従来のXシリーズから“5軸5段ボディ内手ブレ補正”を搭載。最大5.5段階というクラス最高峰の手ブレ補正機構を備える。また、右手でしっかり保持できる大型グリップ部にサブのLCDモニターを設置。シャッタースピード、F値のほか、各種情報が読み取れるなど操作性に妥協はない。
そしてなによりもXシリーズならではの高い解像感と色表現は“JPEGの撮って出し”でも十分過ぎるほどの美しさ。高い信頼を得るXマウントレンズを使えば、旅での風景はもちろん、街角や食事のスナップ写真がアートな1枚で残せる。小型軽量ではないが、しっかりと被写体と相対して旅を撮るなら、文句なしの1台だろう。特に大事な旅行ほど、「XH1」のようなカメラで押さえたい。
<こちらも旅の共にうってつけ!ミラーレス一眼の注目機>
■ファン垂涎のMKⅡ旧モデルもアップデート可能
ペンタックス
「K-1 Mark Ⅱ」(実勢価格:25万3800円前後(ボディのみ))
前モデルとの見た目上の違いはロゴ部。しかしながら、内部性能が大幅にアップ。画質向上と撮影領域が拡大したほか、手持ち撮影の精度を高めている。5軸・5段の手ブレ補正効果、防塵・防滴構造も旅に持参するカメラとして心強い。
■街撮りスナップに最適な高性能コンパクト
パナソニック
「LUMIX GX7 Mark Ⅲ」(実勢価格:12万6144円前後(ボディのみ))
コンパクトなミラーレスボディに手ブレ補正、タッチAF、タッチシャッターを搭載したマイクロフォーサーズ機。ファインダー部が上方向に可動する構造を採用しており、ローアングルで覗き込むような撮影スタイルが行える。
■待望のBluetooth搭載!旅写真をスマホ経由でSNSへ
オリンパス
「PEN E-PL9」(実勢価格:7万3440円前後(ボディのみ))
エントリーモデルにして、しっかり撮れる機能を盛り込んだ最新機種。シリーズ待望のBluetooth機能が搭載され、スマホでのSNSへの公開も簡単だ。アートな写真も楽しめるなど、旅の思い出写真がワンランクアップする。
■注文ラッシュの人気一眼モデルがようやく在庫の目処
ニコン
「D850」(実勢価格:39万9600円)
昨年9月に発売され、その人気から瞬時に品切れ・入荷待ちが続いたニコン「D850」が、順次発売目処に(CP+取材時)。類まれな高画素・高速連写性能を備え、旅の鉄道写真など、動く被写体でも需要が多い。
本記事の内容はGoodsPress5月号18-21ページに掲載されています
(構成・取材・文・撮影/早坂英之)
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